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第六章 天翔猫 二人旅1


前回

五黄に猫にされた桃吉とひょんな事で知り合ったノン吉は、
猫に成り立ての桃吉を面白がった。
話を聴くうちに桃吉の純粋さを好ましく思った。
猫として生きて行くのに不安ばかりなのに、お加奈を一心に思う桃吉の魂に汚れは感じなかった。
ノン吉はそんな桃吉をはじめて旅に誘った。
どんな旅が二人を待っているのだろうか?
{第二章 しばしの別れ}

はじまり、はじまり



挿絵参照↓↓↓  絵をクリックすると大きくなります

nonmomofutali.jpg


ノン吉と桃吉は走っている。
ノン吉が川沿いの大きな道を逸れてから大分走っているので到頭、桃吉は音を上げた。

「兄貴ぃ~、ノン吉兄貴~、ちょっと待って下さいよ~」

桃吉よりずっと前を走っていたノン吉は砂煙を立てて止まった。

「なんだよ、のっていたのに」

「すみません、ノリノリ中。でも疲れちゃって・・・少しだけ休んで下さいよ」

「仕方ないねえ」

「だってまだ、猫の素人なんですから、、、」

「変な事言うねぇ、まっ、確かに成り立てだものね!」

「ノン吉兄貴、喉が渇いちゃってがびがびです」

「がびがびなの?」

「はい、がびがびです」

桃吉は知っている。ノン吉のポケットには何でも入っている事を。

「仕方ないね、ほらよ」

ポケットから相当年期のある竹の水筒を出してくれた。
渡された水筒から水をゴクゴク飲む。

「ぬるいけど、おいしいぃー!」

「俺にも、『ぬるくておいしぃー』の頂戴」

「あっ、すみません。少ししか残っていません」

「大丈夫だよ」

ノン吉は、桃吉より長く水筒に口を付けている。

「ぷはー!『ぬるくておいしー』アハハ」

「あれえぇ!?どうしてそんなにお水が残っていたんですか?」

「ふふ、これはね、五黄の父ちゃんのお手製なの。『ごくごく水筒』っていうのさ」

「そのままの名前ですね」

「うん。俺が初めての旅に出る時に持たせてくれたものなのさ」

「わぁ~凄い年月経ってるんだ!」

「俺と同じ位にね」

「便利だなぁ」

「さてと、、俺も迂闊(うかつ)だったよ。桃のノロマを頭に入れてなかった」

「ひどいなぁ、これでも速く走ってるのに」

「これじゃ、暗くならない前に竜巻平原には着かないな」

「すみません」

「まっ、いいさ。もう二里ばかり先に湧き水が出てる池がある。そこを今日の宿にするか?」

「はい。俺何も知らないですからお任せします」

「その内にいろいろわかるさ」

ノン吉は走り出す。ノン吉はとてもしなやかな走り方をすると思った。
他の猫が走ってるのを見たのは世の吉と五斗吉位だが、あの二人の不細工な走り方とは全く違う。

四肢を思いっきり伸ばして走る姿は躍動感溢れ、男が見ても惚れ惚れするほどだ。(カッコイイー)見とれていた桃吉は慌てて追いかける。

「ノン吉兄貴ーっ!」

急いで追いかけるが、すでに姿も見えない。
ひぃひぃ言いながら、ノン吉が立っている場所にやっと辿(たど)り着く。

「あぁーしんどいっ!いつもこんなに走って行くのじゃ堪んない」

「ふふ。文句言うなよ、走るばっかじゃないからよ。それよかあの池から水汲(く)んで来な」

「はーい」

ノン吉は桃吉が辿り着く前に、すっかりテントを準備していた。
何やら悪い気がしながらも、バケツをもらって池に向かう。

「ひゃー、美しすぎるー!」

畳なら六畳程の広さの池だった。
湧き水がボコボコ砂を巻き上げ、湧いているのがよくわかる。
透き通った水が溢れて小さな流れを造っている、夕映えに栄えて魚が赤く映る。

「美し過ぎて言葉も出てこない」

「いつまでも、そうやってるとおまんまが食べれないよー」

「あっ、すみません」

慌ててバケツに水を汲んで行く。

ノン吉は手際良く鍋に水を入れると、その中に乾燥した玉蜀黍・お米・干しトマトを入れた。

「桃、水辛子とって来なよ」

「水辛子?なんですかそれ?」

「知らないのかよ」

「俺、恥ずかしいですけど、なんも知りません」

「仕方ないな。まっ、これが煮えるまでに時間があるから食える草を教えとくよ。今は春だから色んな山菜があるんだぜ」

「へぇー。俺、ワラビぐらいなら知っています」

「まっ、これから覚えていけば良いよ。旅烏には必要な知識だからよ」

「はい!」

「ほら、池の脇にたくさん生えてるだろ?これが水辛子だよ」

「なんか見た事あるような...」

「これは生だとちょいと辛いけど、口に入れた時の香りがおつなんだよ。夏になるとこの池にはジュンサイも採れるしね」

「なんか楽しみだなぁ~」

「へへ、いいだろう?」

「俺が人間だった頃、こんなきれいな湧き水なんて見た事ないです。何もかもここは美しくて感動ばかりしてます」







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こんばんは^^

コメ、一番乗りかしら??(コメ投稿時)

おお~~見事に章が変わってる!v-405
しかも・・・・・・しかも、ノン様!!v-9v-9
お久しぶりのノン様!!
あ~~~、イラストでチビっとしか出てない!!v-393
でもこれから、ノン様の章なのね~~v-345 幸せ~~v-345

>「四肢を思いっきり伸ばして走る姿は躍動感溢れ、男が見ても惚れ惚れするほどだ。」

見てぇ!! その姿を、生で見てぇ!!v-352(いや、生はムリだろ・・・)

この2匹の事が気になってたから、これからの展開がすっご~~く楽しみ!
サイコーだすよ、ぴゆう!!v-413

蘭、いらっしゃーい!

おはようー。ガツンと寝ていましたv-391

はいな、これから第六章でございます。

イロイロな事がわかる章でもありますv-398

そして、お久しぶりの登場になるノン吉と桃吉に、

変わらぬご愛顧をお願い申し上げます。v-421

ノン吉もたんまり出ますv-410

おはよう^^

 わーい!!桃ちゃんだ!!

ノン様はすべてにおいて男前なのね。うふっ

どーちん、いらっしゃーい!

お待たせです、男前の登場ですv-398

大部、お久しぶりになっていますが、

ご存知、相変わらずのメンツ。

よろしゅうご贔屓にv-410

ぴゆう、おはよー

挿絵の桃のへたり込んでる感じがサイコー...

こんにちは。

『ごくごく水筒』欲しい。
いつでもコーヒーが湧いてくる(^^ゞ

すとす、いらっしゃーい!


桃に付き合ってるんだね。

ここんとこ、ジメジメしてるから、爽やかな草原を描きたかったの。

スットしてくれたら嬉しい。

猫国の風を感じて下さいなv-410

ryuさん、いらっしゃーい!

ノン吉の大切な宝物です。

大事に使っています。

珈琲もいいですねぇ。v-273

でもヌルいですよ。

それより、わき水で時間をかけて抽出したほうがいけてるかもよ。

「ノン吉ぃ、ryuさんにアイスコーヒーだって」

「いいよ、とっておきを飲ませてやるぜ」v-391

いきたーい!
こんな綺麗な場所!
水斧?
興味津々。

人間からネコ?
たしかに走りにくいよね。

倍の早さかなあ・・・

新章へ……人間の時に見えなかった自然を感じて、初心者猫の心が、どんなふうに変わっていくのか?「冒険」を楽しみにしています!

こっこれは・・・
砂漠の民が キリストの聖杯より欲しがっているという
ごくごく水筒ですなっ
五黄様の発明品でしたかぁ(笑)

お金がなくても自由な旅ができる猫の国
いいなぁ~
国全体が きれいなところなんだね。

ごくごく水筒、私も欲しい~~!
私は、つめた~~い飲み物より、ぬる~いのが好みだから、
その水筒でいい~~!^^
またまた、違う展開ですね!わくわく♡

のしんちゃん、いらっしゃーい!

返事が遅くなってしまった。ごめんちゃいv-421

芹なんだ、唯、生えてる場所でそう云うだけなの。

混乱させてごめんね。


これからはノン吉と桃吉だよ。

ご贔屓してねv-398

ハタオ、いらっしゃーい!

返事が遅くなってごめんなさいv-421

おお、まじコメなので、突っ込めないぞなもしv-403

この物語の柱の一つに「桃吉の成長」があります。

ようやく、この子の出番になりました。

どうか、見守ってやって下さいなv-410

園長さん、いらっしゃーい!

返事が遅くなってごめんなさいv-421

それはノン吉だからですよ。

基本、どんぐり銭が必要になります。

これも後で、説明することになります。

いろいろとあって、ごめんちゃいv-391

ごくごく水筒がそのような宝物とは・・・

ノン吉も驚きますよv-405

きらたるさん、いらっしゃーい!

返事が遅くなってごめんなさいv-421

こればかりは五黄じゃないと、できないです。

ぬるい方が、体にはいいらしいですよ。

私は冷たいのが好きだったんですけど、

近頃はぬるいのを飲んでいます。v-403

どうかノン吉と桃吉をご贔屓にv-410

ぴゆうさま

リンクありがとうございます☆

いま、この大作をはじめからゆっくりとかみしめるように拝読させていただいております~☆

おは!
この暑さ・・・
ジュンサイの冷たいのつるっと食べたいね・・・

体に気をつけて執筆活動頑張れ!

三代目さん、いらっしゃーい!

そんな・・・
モジモジでございます。
すみません、長くて・・・
心だけは込めていますので、よろしくお願いします。v-435

蘭に奨められお邪魔して、すっかり癖になっています。

蘭、ありがとうーーーv-413

ブログのお名前を少しカットしましたけど、宜しいのですか?

これからも末永く宜しくお願いします。

通人は
三代にして
できるもの

のしんちゃん、いらっしゃーい!

おはようーー

鳩゛こそ、無理しないでよ。

何せ浩市の花嫁様、雛のように丸まると太らなくては・・・v-389

ジュンサイはいいやねぇ。

つるりんこと喉越しがぁ~~

堪らんぞナもしv-391

ぴゆう

おはよー...


      ぴとす

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ぴとす、いらっしゃーい!

おはよーーー

あんりまぁv-405

なんか元気がないぞなもし。

夏バテくんかな、ほわぁい?

心配だぞよ。

ぴとすが元気じゃないとv-403

こんにちは~^^

わ~いままで毎日読ませていただき、初めてこちらからコメントさせていただいておりますv-436

今日「昔語り」読ませていただきました~泣けた~v-406

いいお話だ~v-406私だったら・・・って考えちゃいました~

ノン吉と同じ事するかも~・・・v-406

また続き読ませていただきま~すv-436

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>通人は
>三代にして
>できるもの

☆三代の
通を育む町びとの
粋の長さのありがたさ☆

サザエさん、いらっしゃーい!

ごめんなさい、泣かせてしもたv-421

でも、ノン吉にとっては悲しい昔話しではなくて、

愛される事の大事さを言いたかったのです。

誰か独りでいい、愛されてもらえれば、生きて行けるものだと思います。

ノン吉は桃吉を弟のように愛します。

それは五黄や藤平から沢山の愛を貰ったから、

だから愛を他者に注ぐ事ができるのです。

愛しましょう。

ラブは世界を救う~~v-343

三代目さん、いらっしゃーい!

ぐへっ

流石のお人v-218

通と粋
上手く並んで
併せ持つ

人が店立つ
商店街

どうか、これで勘弁してくださーーいv-435


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どこまでも続いていく草原。

いい挿絵だなぁ。
青々としたイイ風が吹いてそうです。
そこに佇む二匹の猫。

絵になってるなぁ。

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キムラさん、いらっしゃーい!

おおー、嬉しいです。

真面目に真剣に

どんだけ!v-389

鋭いツッコミをありがとうございます。

かなり苦労しました。

風が描きたいのに、風って色付けたら不味いわなとか・・・

阿呆な迷路に迷い込み、ミノタウロスに危うく、

ミノにされそうになりながら、やっとできました。

・・・・v-403

はい、妄想です。

ニャハハハv-391

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こんばんわ^^

ノン吉はドラえもんの親類なんですか?
ポケットには。なんでも入っているらしいし(笑

waravinoさん、いらっしゃーい!

前もそう云われたことがありましたv-410

そうですよね、そう思いますよね。

確かに何でも入ってるし、何でも入ります。

五黄には叶いませんけどね。v-389

普通の者達はハンカチやドングリ銭が少し入る程度のポッケです。

ですので、v-337鞄を持ったりしています。

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久しぶりのノン吉兄貴と桃吉!
そういえば、旅に出ていたんだよね~(笑)
五黄さまの作った「ごくごく水筒」いいなぁ。
「ばくばく皿」っていうのを私に作ってくれないかしら・・・

おはよう!!
今日もあついね!!

涼しげなお話、待ってます!
怖いのはヤだ!

ぱぴさん、いらっしゃーい!

おはよう~~

ゴクゴク水筒は皆、気に入っているねv-410

私も欲しいよ、

ばくばく皿、おおーーー食べ盛りの子チャマががいるからねぇ。

ぱぴママは大変だぁ。

よし、ノン吉を賄いのバイトに行かせましょう。

お駄賃は、ぱぴさんのv-207ちゅでOKです。

のしんちゃん、いらっしゃーい!

おはよう~~

アリャリャンリャ~~v-388

どないしよう・・・のしん姫は勘が鋭いぞよ・・・

次回はちょっとした納涼大会・・・v-399

でも、必要なのよん。

先にv-535アヤマットクノジャーーー(コトナカレ戦隊所属、ヘタレ部)

トッウーーーーv-19ギックり

草原の緑が素敵!
ずーっと奥の方まで続いてるのを見ると
綺麗なんだけど、なんだか物悲しくさえ思えます。
こういうところに座ってみたいね^^

ぬるいお水嫌いだけど、ぬるいお茶なら好きです。笑

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ゆーしゃんさん、いらっしゃーい!

久しぶりぃ~~v-410

全部、草原にしたかったけど、

後で気がついたの・・・ニャハハハv-283

いつまでも、居たい場所ってあるよね。

ちびの時、芹摘みに行った、レンゲ畑の中。

寝っ転がると空がどこまでも青かった。


ぬるいお茶って、玉露が好きなのね。

流石のゆーしゃんさんであるv-218

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こんばんは

ごくごく水筒!
まるでドラえもんの道具みたい(笑)
僕も欲しい~!
これからの季節にいいじゃないですか!(^^)!

では、まったニャ(=^・^=)

よしさん、いらっしゃーい!

こんにちはーv-411

便利だよね。
だってニャンタジーですもの。
ぷぷ

二人の旅の始まりです。
何があるのニャら
v-410
プロフィール

 のくにぴゆう

Author: のくにぴゆう
猫国の住民達の物語を書いています。
作者はコメを食べて生きてます。
コメくださ~~い!
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今まで紹介をしなかったのですが、それも変だなと 三ニャンを宜しくお願いします。

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