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第五章 九尾のお蜜 お熊の秘密3


「藤平がお蜜がやって来た!って、血相変えて寝間に来た時は驚いたよ」

「そう言えば、、、ついぞ忘れていましたが、あの時なぜ藤平様があんな夜中に御門前にいらっしゃったのでしょうか?

おかげで私どもは恥ずかしい身なりを、お屋敷の方々に晒(さら)す事なく済みましたが、、、」

「ふふ。藤平はね、子供が捨てられてないかを見に行っていたんだよ。捨てる親は人目に触れたくないだろ?だから子供を夜中に捨てるのさ。

本人はそのまま行ってしまうのだからかまやしないよ。だけど捨てられた子供はどうなのよ?大がい乳飲み子だよ。
そのままにして朝まで置いたら体にさわる処か命も危ないよ」

「そうだったのですか!藤平様は自らそのような功徳をなさっていらしたのですね」

「私たち、藤平さんに拾われたのね」

「何を言うんです!本当にお嬢はわかっていらしゃらないッ!」

「なぁ~にょぉ。もうお熊は怒ってばっかり!」

「まあまあ、二人とも・・・結局こうしてお蜜は好きな藤色の猫になったんだから良いのじゃないか」

「そうね。お熊の御陰で、わたしは無事にお屋敷に着いて、そしてこんなにもきれいな色の猫になれたのだものね」


「どの口が言っているんですーーッ!」



お熊はもの凄い猫パンチをした。

挿絵参照↓↓↓   絵をクリックすると大きくなります
tatakarete.jpg

バッチーン!!


五黄も驚いたが当のお蜜はそれ以上だっただろう。


「なッ、何するのょッーーーッ!お熊ーぁぁ!」



「馬鹿な事を恥ずかし気もなく喋る口を叩いてやったんです!もうッ、もうッ、熊は堪忍できません!お嬢の余りの情けなさに耐えられません!


お暇を頂きますッ!!!」


お熊は部屋を出て行こうとした。慌てたのがお熊に叩かれたお蜜だった。怒りの原因もわからずにすがりつく。五黄がお熊を止めて椅子に座らせる。

「旦那様、いいえ五黄様。お止めくださいますな!熊の気持ちは昨日今日なった事ではありません。猫になってからのものでございます。考えに考えての事なのです!」

「この際だから、このわからずやのバカ女に腹の底から言ってやりな。俺が許すから」

お蜜は五黄にまでけなされ、キッとする。そんなお蜜を五黄は睨む。

「お蜜、黙ってきくんだ」(静かではあるが凄味がある声だ)

お蜜はシュンとして項垂(うなだ)れてしまった。

「さあ、お熊よ。お蜜は黙らせたから遠慮なしに話しておくれ」

「はい、ありがとうございます。旦那様がそう仰有って下さるのなら、熊も溜まりに溜まった痼(しこ)りを吐き出させて戴きます」

「いいとも、いいとも」

「熊が一番に情けなく悲しく思うのは、お嬢は人様の気持ちを『思い遣る』という事と『感謝する気持ち』が欠片(かけら)もない事です!

口が裂けても言わぬと心にも誓っていましたが冥途の土産には重すぎます。

いいですか、お嬢!お嬢は今の今まで一介の使用人に過ぎない熊が、あなたをどうやってお屋敷からすんなりと、連れ出すことが出来たとお思いか?

長い旅路を熊の粒銭だけで済んだとお思いか?
夜中に突然尋ねた私どもを旦那様がいとも簡単に猫にされたとお思いか?

その事を考えたことがおありですかッ?」

「えぇ~だってぇ・・・猫に馴れるのに大変だったしぃ・・・」

「ええ、ええ、そうでしょうとも!旦那様に用意して頂いたこの立派なお屋敷を、こんな有り様にしても恬(てん)として恥じる気持ちもなく、それどころかどうせ旦那様に『このお部屋気に入った?』なんてきいているに決まってます!」

「なんで、知ってるの?」

「知らぬ熊とでもお思いかッ?こと程左様に考えなしのあなた様には熊の言葉も無駄とは思いますが、熊の最後の置き土産とお思いになり、これからの生涯をお過ごしなさい!」

「お熊ぁ・・・」

「そもそも、あなたを猫にとお考えになったのはお風様なのですよ!」

「えッー、どうして?なぜなの?」

「あなたは、唯、ただ一番キレイと言われたかった。狐国では所詮あなたはどんなに頑張って見た目を飾っても、
お風様にかなわないものだから、すねてお部屋に籠られた、、、

かなう訳ありませんよッ!こんなに醜い心をお持ちなのだから。いくら飾っても無駄なことだったのです!
熊はあなたの、そこまで醜い心に気が付かないで、お身体が悪くなられたと思い込みました。

とんでもありませんでした!
狐国を出たら、あんなに元気で。熊はずっとあなたの嘘を見破れませんでした。元から病いでもなかったのです。

お風様は『気うつ』とおしゃっていましたが、『仮病』なのよとは言えなかったのでしょう、、、





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こんばんは。

すかっとした。
もう、めっちゃすかっとしたっ!!

今回のお話、サイコーだよ、ぴゆう。いや、他のだってサイコーだけどね。
ぴゆうが、お蜜の話を書き始めてから、この部分を書きたかったんだって、文面から伝わって来る(的外れなら笑ってちょ^^;)

お風様とお蜜の違い。それは外見なんかではなく、心根の問題なんだって事。
この言葉は、ここを訪れる全ての人に刻み込んで欲しい。
心の美しさが、外にも必ず現れるんだって事を、皆にちゃんと知って欲しい。

本当の素晴らしさは、上っ面だけじゃないんだよね。
凄いよ、ぴゆう! 次の展開が待ちきれんん~~~~~~!!(><;

お熊の言葉は私もちょっと、耳が痛いかも・・・^^;
思い遣りと感謝、大事なことですね!!
お蜜はわかるかなぁ・・・<(`^´)>
次、待ってます。。。わくわく

蘭、いらっしゃーい!

もう~~褒め過ぎだよv-402
デレデレ

的外れじゃないよ。

私はお熊の苦悩を知ってもらいたかった。
お蜜を責める言葉はそのまま、己を突き刺す剣になっていると思う。
それほどに愛されてる事の重みに気づいて欲しいv-403

きらたるさん、いらっしゃーい!

私なんか痛すぎますですv-12

お蜜に、お熊に、そしてお風に、
自分を投影する。

きっと皆様の中にも、三人がいるのだと思いますv-392

『思い遣る』という事と『感謝する気持ち』.

ぴゆうさんは、この物語を通して、
私たちにたくさんのことを教えてくださいます。
ありがとう。そして、これからもどうぞご教授の方、よろしくお願い致します。
「思いやり」と「感謝」。
この2つを人々が忘れずに日々を送り、
あとはパスタさえあれば、きっと世界は無限に続いていく。

キムラさん、いらっしゃーい!

そんな・・キムラさん。
私なんか恥ずかしいばかりの奴ですv-404

自分もそうありたいと思うだけのだけだけ。

五黄はさすがに別格ですが、
皆、等身大なのです。
誰かを通して自分を見たり、人を見たり。
そんな風に楽しんでもらえれば幸せです。

パスタのように細く長くびよーーーーんとお付き合い下さいv-391

わかる~

お熊の気持ち!!
どうやったらわかってくれるんだろ!!って思う!!

お蜜は悪い子じゃないだけにねえ・・・

お熊の心労、、、
ぴゆうさん 女性だったのね??

のしんちゃん、いらっしゃーい!

トホホホv-404

あくまでも疑っている、のしんちゃん。
どないしたらええねん。

わてはついとりまへん。
母様の腹に忘れた訳でもありません。
元からないのでございます。
どーーか一つ、信じて下さいませv-436

お熊のことも私の事も、わかってほしいです。
のしんちゃんにも、お蜜にも・・・v-406
たのもうーーーー

うおぉ~、セリフ運びのテンポが良くて胸がすっとするねぇ~
お熊さん、本当はお蜜さんが大事で大事でたまらないんだな。
本当の意味で 綺麗になってもらいたいんだよ、うんうん。。

しかし この猫の国や狐の国は 人間の国より
精神性が高うござるな。
このように優れた指導者を 人間の国に「とれーど」できたらねぇ。

園長さん、いらっしゃーい!

お熊は悲しいより、悔しいんです。

お蜜を信じているから、だからこその怒りだと思います。


だってファンタジーだもん、へへv-410

トレードしても拒否られそうです。
間違いない←古かったv-403

初コメです!
昨日はブログを見ただけでコメは出来ませんでした…
気が付いたらぴゆうさんコメントくれてるじゃないですか!ビックリです!

あー。改めてヨロシクお願いします!!
そしてブログ村ランキング1位おめでとうございます!
って今見たら同列2位になっとる?!
ぽちっ!っとしときます!頑張って下さい!!



超PS
小説は暇を見て最初のほうからじっくり読ませてもらいます♪

男の料理人さん、いらっしゃーい!

こちらこそ、よろしくお願いしますv-436

へへ、私はコメが大好きなのでございます。
ほっほほほ、二位が定位置なのですよv-391
だから、気にしないで下さいねぇv-410

私も遊びに行きます。
ポチ、ありがとうございます。

お熊、頑張れ!俺はいつでもお熊の味方だぜ!

海斗さん、いらっしゃーい!

おはよーございますv-411

近頃、早寝のぴゆうでござる

お熊の苦労をわかってもらえて何よりです。

お熊に「あんなにシワシワではない!」
怒られました。
「そっくりじゃん!」
「豆腐料理、教えない」
「描き直します」
でっあれですv-389ププ

???

ねえねえ、お熊はどんな狐だったの?
若いとき、きれいな姉さんだったらうれしいなあ
アレだけ情が深くて 気風がいいんだから・・・

ピユう女氏!!

のしんちゃん、いらっしゃーい!

のしんちゃん・・・まだ疑っている・・困ったな、まっいいかv-389

男でもお釜でも、猫でもなんでもいいわさ、
それがぴゆうだぁ~~v-411

お熊は美狐です。
使える者達にも夫々の理由もあり、待ち受ける運命もあります。
お熊の哀しみの一つに、朋輩と会えぬ寂しさもあります。
どんなに愛する者に使えていたとしても、それは別の話。
そして、本来の姿に戻りたい思いもあります。
お熊の本当の気持ちをわかってもらえるのは皆さんでしょうね。

お熊さん!えらいっ!

諌臣ですねっ!お熊さんは!

《人君に諌臣がいなければ正を失い、士に教友がいなければ聴を失う ...... 》

孔子と子路の問答 ...

人それぞれに、家康と家臣団とか、信長と秀吉の関係とか、苦言・諫言を呈する家臣がいればこそ ... みたいな ...

少し、趣旨は違うけど、お密はよい付き人(家臣)を持った ... ねッ。

CoCo さん、いらっしゃーい!

きっとCoCoさんが納得することになると思います。


お蜜に「聞く耳」があることを願うばかりです。

お熊の真意を計るまでは出来なくても、

苦しめた者、迷惑をかけた者がいると云う事実には気づいて欲しい。

いつもながらの鋭さに×5汗です。

浮世の汚い世界ばかり見てるので
ここにくるとホッとします。

ああ、よかった。

のしんちゃん、いらっしゃーい!

のしんちゃん・・・泣いてもいいですかぁ~~
v-406v-406v-406

私は死ぬ程、嬉しいーーーーー。
欣喜雀躍、v-16豚木昇る状態です。

そんな風にホッとしてもらえる事を願って書いています。
何よりのお言葉を頂戴いたしました。
ありがとうございますv-435

びゆうさん すごい。
こんな展開になるんだ。 ふ~ん。えー・・・ほー!

ああ~~早く 続きが・・・

ライ母さん、いらっしゃーい!

いえいえ、とんでもないです。

ライ母さんの

ふ~ん。えー・・・ほー!

この言葉で私に伝わる。

その方がすごいと思うなぁv-391

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

縮図

おばんでやすぅ、ぴゆう。

夜帰り続きのあんこ姫ですw

まさしく人(猫)生劇場――縮図ですね。
性根を入れ替える、という言葉があります。
まさしくお熊は、それを期待するからこその辛口上なのでしょう。

五黄の言葉が、黄門様の「だまらっしゃい」のごとく
効果を持つのもお約束。

最近、見なくなった熱い方々です。

きっと書いている作者も熱いハートをしていらっしゃる。

先々、楽しゅうおますぅ。

カピバランコ、いらっしゃーい!

タスマってる華美薔薇、どうよv-361

それとも?黴び腹、どっちがいい。ニャハハハv-391

だってぇ~~ぴゆうは、勧善懲悪どわい好きな偏見バリバリーノですもの。

鰤、鰤。

終わってみれば、皆が幸せ、ニッコニコになる。

煮っ転がしじゃないわよ。

言ってねぇ!

もう、いやねぇ。

怒ると黴び腹にするわよ。

ニャハハハv-389

コメントの再開~!

ぴゆうさん、こんばんは。
久しぶりのコメントです。
しばらくポチ逃げで失礼しました。

お熊さん、だいぶ心にため込んでましたね~。
この際バンバンとぜ~んぶ言っちゃえ~!
ストレス解消になるよw
しかしこの展開おもしろい!(^^)!

よしさん、いらっしゃーい!

おはよーv-411

かなり溜め込んで発酵して熟成して澱みまくっているみたいな・・・

お蜜は覚悟して聞かないといけません。

耳が痛かろうが、切れようが仕方ありません。
五黄はよくわかっている。
お熊が血も涙も流しながらしていることを。
v-391

こんな時だもの、当たり前だよ。
復活して嬉しい。
ヨロシクニャン。

とうとうお熊が真実を告白してしまいましたね。。。
お蜜様はそのお熊の心情を汲み取ることができるのでしょうかねぇ~

さやいちちゃん、いらっしゃーい!

こんにちはーv-411

耐えに耐えていたのです。
いくら大きな堪忍袋にも限界はあった。
そんなとこですね。
v-391
プロフィール

 のくにぴゆう

Author: のくにぴゆう
猫国の住民達の物語を書いています。
作者はコメを食べて生きてます。
コメくださ~~い!
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