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第五章 九尾のお蜜 お熊の秘密1

「何するのよッ、お熊!やめてょッ!」

「いいえ!旦那様によぉーっく見てもらうんです」

どたばたしている二人を眺めて五黄は笑っている。

「お熊、お蜜の尾は綺麗なままだよ」

「えッ?そんな」

「何言ってるの?」

お熊とお蜜はお互いを見合って二人で尾を見る。

「生えてる~!生えてるわぁ~!あたしの毛が!」

「はっ、生えてる!禿げちょろりんじゃない!」

お熊は身体中の力が抜け、その場に伏せてしまった。涙が次から次へと溢れ五黄の心配りに心底感謝した。

「お前さんの仕業なの?でもいつ?」

「俺からのお土産かな。お熊何してんだよ、立ちなよ。そんなじゃ話ができねえよ」

お蜜に支えられ、お熊は立ち上がる。

「熊は嬉しゅうございます。御嬢の我が儘をきいて下さり、猫にさせて頂いて以来の喜びです(涙)」
okumanohimitu.jpg

挿絵参照↑↑↑   絵をクリックすると大きくなります

元々お蜜は猫ではなく狐だったのだ。それも九尾の狐。お蜜には姉がいる。『金毛九尾のお風(ふう)』
お蜜は妹として暮らしていたのだが、お蜜はいつも我慢がならなかった。

才覚も美貌も何もかも姉と比べられる事に耐えられなかった。
確かにお風の輝く金毛はこの世のものとも思えぬ美しさ。

例える言葉もない程の『品格』と『風貌』、『才気』と慈愛に満ち溢れる『翡翠色の目』お蜜がひっくり返っても、そっくり返っても勝てる相手ではないのだ。

悶々とした日々を送るお蜜の気持ちを知っていたのは、乳母のお熊だけであった。
お蜜も決して劣る容色ではなく、美しかった。只あまりに片方の桁が違い過ぎた。

お熊にはどうしようもなく、慰めるしかできない。それとて逆にプライドを傷つけてしまう。お熊が途方にくれている内に、いつかお蜜は伏せるようになってしまった。

人前に出るのが嫌になったのだ。日に日に痩せていく姿を見て、浅はかなお嬢と叱る気も失せてしまう。女心がわかるお熊だけにお蜜の姿が切なかった。

思い切ってお風に談判をしに行った、階段をいくつも昇った先にお風の居室がある。

「このお屋敷からお嬢をお出しになさって下さい」

お風は狐払いをするとお熊をそばに呼んだ。
いつもながらにお風の美しさにはため息が出る(ほぉ~)でもお熊は泣きながら訴えた。

「このままではお蜜様が死んでしまう、、、あなた様は、お蜜様の姉さまなのだから、どうかわかって欲しい」

「お熊、ありがとう。お前の気持ちが心底ありがたい。お礼を言います。わたくしはお蜜の病が気うつだと思っていました。原因も薄々感じていましたから、なぜなの?と、問いつめて叱ってもせんない話です。

姉として妹一人、慰めてやれないのですから情けないことです。この病を治せるのは残念ながらわたくしではない。
この世で出来るのは五黄様だけです、あの方のお力にお縋りするしか法はないです」

「どうなさるのですか?」

「あの方にお蜜を猫にしていただくのです」

「えーッ?えーッ?」

「わたくしだって本当は嫌です、悲しいのです。だからと言って、少し離れていれば良いということでもない。
同じ狐族であればお蜜の心に安らぎはないでしょう。

猫として、猫国で暮らせば病いも癒えてきっと落ち着くでしょう。
普通の者を変えるのならわたくしにも出来ますが私達のような妖力の強い者を変えることがお出来になるのは五黄様だけなのです。

五黄様には書状をすでに送っております、その内に良いお返事が頂けると思います。
そうしたら、お前はお蜜に五黄様のお話をするのです。

このようにね、、、、、

『お嬢、噂に聞いたのですが、猫国の五黄様は何にでも姿を変えて下さるそうです。お屋敷をそっと抜け出してお熊と一緒にお頼みに行きましょう、きっときいて下さいます』

わかりましたか?このように言うのです」

「でも、それではお風様がお困りに・・」

お風は天の神々から狐国を与えられている、この国の王なのである。
其れぞれの国には要となる兄弟を授けているのだ。猫国は五黄と藤平の兄弟、狐国ではお風とお蜜の姉妹。

兄や姉が国の王と成り、弟や妹は王を補佐し生涯を王と国の為に尽くす。




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おはよーです。

昨夜、更新を待って寝ようと1時までPC開けてたけど、なかったから寝ちゃったよ(^^;
起きたら、ちゃんと更新されてた。

なるほどね~、やっぱりお蜜は狐族だったんだね・・・。

てか、お熊さん・・・お蜜に心酔し過ぎだよ(><;
「女としての気持ち」は、そりゃーわかるだろうけど、そこをあえて殺して諭しながら仕えるのも乳母の務めだったろうにi-181

そもそも、お蜜は根本的な物が間違ってるね・・・・
何か今回のお話を読んで、お蜜がどうしてナルシストの自惚れ屋なのか、わかった気がしたv-390
ある意味、お蜜を猫に変えて狐国から出したのは、賢明な処置だったのかも知れない・・・・

次の展開がめちゃめちゃ楽しみでがんすv-345

お風様、その美しさと威厳と慈愛に、私はイッパツでノックアウトされますただv-9

蘭、いらっしゃーい!

おはよう~~v-407

ごめんちゃいにーず、二時まで寝てタン。

だよね、でもそれがお熊なんだ。
お蜜が可愛くて仕方ないんだね、仕方ないからこその苦悶は計り知れない。

ふふ、鋭い蘭。
言いたいが言えない。

お蜜はもう一人の主人公になります。
この物語は桃吉、そして三吉、お蜜、この三人の夫々を軸にしています。
これからです、これからね。

ほほぅ。
徐々に明らかにされていく、お蜜さんの秘密。
九尾の狐だったとは。なるほど。

兄弟姉妹は、どうしても比較されてしまうもの。
悲しきかな、人は優劣をつけることが好きな生き物だから。
あ、この場合は狐か。なるほど。
「秘密1」とあるから、このお話は続くんですね。楽しみ♪

キムラさん、いらっしゃーい!

だすねぇ、これからお蜜の本当を知ってもらう事になります。

そしていろんな事が明らかになっていきます。

少しずつ、少しずつ・・・
どんだけ~~引っぱるですv-391

業務連絡~

ぴゅうさんおはよーございます。
とかいっちゃって、もう11時過ぎてる~。汗、、、
時差が1時間で、日本はランチタイムですね。
更新 .... はやっ!!!

お密は、狐だったんだぁ。。。
じゃあ、ゴールデンリトリバーが五黄はんの彼女でもなーんも不思議はない。(まだ言ってます。
竹之内豊様ですか。たいへん失礼をいたしました。
謹んで削除させて頂きました。えへへへっ!

CoCoさん、いらっしゃーい!

そうなのよんv-345

ゴールデン・・・これにも理由が、今は言えまへん。お口チャックだす。v-393

おおーー、分かって下さいましたか。
というか・・・なぜでござる。又言ってる!
では本当の爺ーーズになっているのですか、なんなら梅吉、貸しますか?
見に行かなくては・・・
見たかねぇ~~v-391

ええっ、お蜜様って人間じゃなかったの?
キツネだったんだぁ~、 すっごいびっくりです。

どんなに美しくても 姉様が金毛九尾ではね、
そりゃぁ、勝てませんがな。
しかも性格でも勝てないとなると うんうん、気持ちわかる、すさむよなぁ(ToT)
さて、続きが楽しみじゃ~♪


ぴゆうさん、シャオの鼻の草、とれたっ
一番にコメント入れてくれて 気遣ってくれて ありがとm(_ _)m
シャオからもお礼を申しまする「ありがとうにゃん!」

園長さん、いらっしゃーい!

おおー良かった、良かった。
心配だもの、シャオちゃんが不憫だもの。
本当に良かったですv-410

荒む心にまず問題があるとはお蜜も思っていないね。
お熊が浅はかと嘆くのも無理ならずv-389

こんばんは☆

なるほどねぇ~
そう言うわけだったのですか!
お蜜の美しさは猫としても文句はないけど
なんか引っかかるものがありました。
キツネさんだったんですね。
それを五黄さまが…
なるほど!!

比べたらお蜜がヤキモチ妬くだろうけど…
お風メッチャ美人!イヤ美狐です。

お蜜さん、狐さんだったんだ!
綺麗なお姉さん登場で、どうなっていくんだろう!

ryu さん、いらっしゃーい!

お風は狐国の女王なので、背負うものも何もかも違います。

そんな風に描きたいと願いながら描きました。
出来ていたら嬉しいです。

引っかかってましたか、鋭いですねぇ。
本来の姿ではないから、人で云うのなら仮面をかぶっている状態だからこそ、
はじけていたのかもしれませんv-391

きらたるさん、いらっしゃーい!

お風の慈しみ、お熊の愛、子分達の情、何もかも甘えているお蜜。

それだけでいいわけはないのですv-390

お蜜、九尾ということからなにかわけありだろうとは思っていましたが、こんな悲しい過去があったとは……。

でも、すれ違いが生じる理由もなんとなくわかりました。

これは五黄親分収拾がたいへんだぞ……。

誰の顔を潰すわけにもいかないですしねえ。

どうなることか、続きを読ませていただきます。

ポール、いらっしゃーい!

もう、惚れ過ぎだよ。
悲しくなんてないよv-391

お蜜はわがままが過ぎてます。
五黄がどんなことをするか・・・
これから、これから

やっと、追いついた~!!
おもしろ~いっ!!
お蜜さん、九尾の狐だったのね。
続きが楽しみだわ♪

ぱぴさん、いらっしゃーい!

おおー、ありがとうv-410
お疲れさまでした。

楽しんでもらえたようで何よりです。
そうなんですよ、九尾なのです。
大事な九尾の意味も何もかも、
これから明らかになって行きます。

こうきたか

こんばんは、ぴゆうさま
はら、ぱんぱんの五膳さまです
だいぶんと最新作に追いついてきたなと思いきや


こうきたか……なると思っておりました
まあ、いいんです。このような甘えも
目から鱗の後のお蜜に期待

ほれほれ、ぴゆうさま~
こんなに期待してるんだからぁ

すでに書き上がっている作品を
楽しんでゆっくりと読んでおります

ほんとは速読魔なのですがwww

かぴばらさん、いらっしゃーい!

すまんのう~~ポンポン腹で眠い所を申し訳ない。

お蜜はわかりません、知ろうともしない。

なぜなら、知る必要もないからです。

世の中の全ては、自分の為だけにあるからです。

周りが苦しもうが悲しもうが、それは関係のないこと。
先ず自分なのです。

我さえ良ければ、それでいいv-12

こんにちは^^

そっか~お蜜は狐だったんだ~
美人姉妹。なのに姉さんが美しすぎて
うつになった・・かわいそうな過去があったんだ~
お熊さんがそばにいて良かった^^

それにしても五黄さまはやっぱり偉大な猫なんですね。

では、またニャー(=^・^=)

よしさん、いらっしゃーい!

こんばんはーv-411

辛いと云うか、我が儘と云うか。
しょうもないお蜜です。
お熊は唯もう、お嬢かわいさでした。

五黄はどうするのでしょうかね。
v-389
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Author: のくにぴゆう
猫国の住民達の物語を書いています。
作者はコメを食べて生きてます。
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