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第一章 桃吉 菰傘村1

kawawatali5.jpg

前回

五黄に訳もわからないうちに猫にされた桃吉は、慣れぬ身体に戸惑うばかりだった。一方、世の吉は桃吉の面倒を任されてしまって面白くもない。


はじまり、はじまり


二人は草薮の生い茂った川岸に立っていた。

「ありゃ何ですかここ?! 一体どこなの??」


「どこだっていいだろがぁ! スットコドッコイ


「ぶぅーッ!」

「まったくぅ~いいから立ちな。五黄様のお言い付けだからしょーうがねぇ 行くぞ!」

「行くぞ!…って、どこに?」

「いぃ~いから付いて来いっ(ッタクゥ)」

桃吉猫となったたくまは初めて猫としての一歩を踏み出す。

「あ゛っ!?あっ、足が猫だぁぁーーッ!」

「あのね、お前変だよ」

「なっ、何がですョっ」

「だって手足だけ猫なんじゃないのょ、ぜぇ~んぶ猫なんだよ、わかってんの?」

「なぁ~んですとぉぉ~?俺が猫?猫だってー!?」

桃吉は初めて全身くま無く触った。毛だらけだった。(モジャモジャ)
服も着ていないのに…
毛だらけなのに…
不思議と暑くない…
そして触っていくうちに変な物を触った。


「ん?うわっ!うわっ!この尻にも何だか、丸マッチイのが…おッ、尾っぽだぁぁーー!!」


「うるさいよ~」世の吉すかさず鋭い猫パンチ。(バチンっ!!)


「ふんぎゃぁぁー!痛でぇーー!だ、だってぇ…これじゃ近所のかっこ悪い猫みたい…(ショボン)

尾っぽって

『長ぁ~く』て、

『スぅーっ』として、

『ピーんっ』…て。

これじゃ出来ないじぃぃ…(涙)」

「仕方ないだろ~お前みたいに、猫成りたての奴は尾が長いとバランスが取れないのよん」

「そんなぁぁ~(涙)」

「そんなにカッコ悪くないし、短い尾の猫もいるし、その内伸びるよ」

「本当ですか!?」

「本当!?本当だよ・・・うん…きっと伸びるさねぇ(タブン…)」

「嘘っぽい・・・・」

「だけどなんか、お前ズレてるよ~普通さ、猫にされたら身も世もないって泣くのに」

「泣いてまっす!俺は…余りに色々有り過ぎて、心の整理も何も付かないままにですよ、尾っぽは『丸い』し!『ピンク』だし!どうすればいいのか・・・」

「まっ、色々だぁぁな」

「色々って…それだけなの??」

「それだけだよん。だって考えたって仕方ないさね」

「そりゃ~そうですけどぉ…。 あのぉ…そう言えば五黄様ってデカいですね」

「当然だよ、一番デカいな、それに長生きだし」

「へぇぇー!で、お幾つなんです?」

「そうさねぇ、聞く処によると六百四十歳だってサ」


「え゛ーーーーっ??うッそぉぉーーーー!?」


「ニャんだょ、いちいちうるさい奴だね~また猫パンチ貰いたいの?」

「いいえッ!」(きっぱり)

「そんじゃ、行こかぁ~」

「え?どこに?」

「お前わかってないね~お前は猫なんだよ、それも桃色の。こっちで生活が出来るんならいいけど、出来ないだろう?」

「あ、当たり前ですよ!猫になったことないし、この分だと多分野良猫になりそうだし、ゴミあさりとか自信ないし・・・」

「全くわかってねぇなぁ~黙って付いて来いやぁ」

世の吉はサッサと葦(あし)の茂みを掻き分けて利根川に出る。
桃吉は慣れない身体に戸惑いながらも何とか付いて行く。

突然降り掛かったこの身の不幸に(幸福?)どう対処したらいいのかもわからない。

「俺は猫になってしまった…(ナゼょ?)どうして猫なの?どうせなら空飛ぶ自由な鳥に・・ゥッ(涙)」

「早く来いよぉぉ」

「は、い…」

世の吉は川に向かって話し出す。

「締めのまま子様~!お通りお願いしまぁぁ~す!」

頭を下げた。桃吉も頭を下げさせられた(ペコリ)

「おとぉぉーりィイ~」

返事と同時に、なんと!川の水が左右に分かれ一本道ができたではないか。
桃吉は気を失わんばかりに驚いていたが、世の吉は平然と歩き出す。

ビビっている桃吉を無視して、世の吉はスタスタ先を行く。
川の水自体が大きな壁になっている。だが不思議にも音がない。

静かなところを歩き出す、二人が通り過ぎると勢いよく元の川に戻って行く。


どどどど~~ッ


その膨大な水量に怖くなり、世の吉の背中にしがみ付くように歩いて行くのだった。
ようやく渡りきると、そこもやはり葦原だった。

ガサコソさせながら、丈のある葦をかき分けて進むと、うねうねした一本道に出た。

「そろそろ夜が明けるんですねぇ」

「あ~に言ってんだぉ、まだ夜中だよ、お月様を見てみなね」

「だって明るいのッ!すっごぉーく明るいのよッ。
なんというか…しらじら夜が明ける前くらいに。これがまた何でもよく見えるのよ~ぉ」

「当ったり前だぁよ。お前は猫なんだから、夜道が見えるの当たり前だろがぁ」

「へぇ~だから夜でも明るいの?ふんふん(ナルホド)」

「まっ、そのうち慣れるってなもんよ~」

「俺の目のせいで明るいのはわかりますけど、月の形が違う気がするんですけど…不思議だなぁ」

「季節だって違うんだぜ!」

「あそこ(人国)の世界とはできが違うんだ。
こっちが本当さ、あっち側みたいにせせこましくねぇんだ。それにあっちはもう夏だろ?」

「そうですね八月だし、忘れられない真夏の夜の夢ってか…?」

「こっちは春だよん」

「え~ッ?春!?」

「いい季節さぁ~、大好きよん。毛が抜けてボサボサしないし、日向はちょうどいい暖かさだし、女達は色っぽく
なるしさ~(ニャひひ)」

にやにやしている…猫がにやにやしていると不気味である。
先の方から歩いてくる者がいる。世の吉達に気がつくと手を振りながら近づいてくる。



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猫になっちまったくまは人間の頃はどんなんだったんかね?
でも、もう死んでこっちに来てるんだっけ。

後ろふりむーいてもーあしたはこないーぜー(ぽぽんぽんぽんぽん♪)

節さん、いらっしゃーい!

なんてきゃわいいのv-398
まじに嬉しいわ。

桃吉はね、死んではいないの。地獄に流される寸前に釣られたの。
まっ助けられたのね。

それには理由があるのだけど、わかるのはずっ~~と後。
しかし、節さんてなんて素直な良い子なのでしょうか。
ぴゆうは嬉しい。
コメもやっぱり上手じゃない。鋭いし、いい所を突いてる。

桃吉の驚き具合おもしろいです^^

そりゃビックリのオンパレードになるのも無理ないですけどね(笑)

この先どうなるのやら?

では、また~

よしいぞうさん、いらっしゃーい!

こんばんはーv-411

ですね。

毛だらけに慣れなきゃいけないし、いろいろとね。

世の吉は不親切だし、桃吉も可哀想だよねぇ。

v-410

今気が付きました!!!

短編に出てきた黄色い猫、あの世の吉だ!(^_^;)スイマセン

世の吉は尻尾が長いんですね♪

桃吉は丸い尻尾は桃っぽい形なのかしら(*^_^*)♪

にゃん先生@管理人さん、いらっしゃーい!

おはよーv-411

コメ返が遅くなってごめんなさい。

そうなんです。
世の吉なんです。
猫国の自称イケニャンらしいです。
ぷぷ

そんなに可愛くないと思う。
クチャクチャッとついているのかも。
へへ
v-391

桃色のネコかぁ、見てみたい。
けど、なりたくないなぁ。
人間の世界とは違うみたいだけど、利根川?千葉?
うーん、先を読まないと。

リンクバナー頂きました。
ポチッと帰ります。では。

オムちゃん、いらっしゃーい!

こんばんはーv-411

一応、主人公だに。
へへ

そうなんですねぇ。
先を読まないとわかりまシェンねぇ。

ヨロシクです。
私は昼間にやったかな。
絶対に忘れないからね、安心してな。
v-392

桃色の猫かあ。
見てみたい。
って、前とコメント同じだー。
上下でコメント残すと、ちと恥ずかしい。
ポチして帰ります。

オム、いらっしゃーい!

こんばんはーv-411

オムはおもろいノォ~
誰だって思うよね。
でもそこが大事なんだ。
読者様の感想はありがたいのだ。

いつもありがとニャン。
v-392

まま子様が門番なのですね。
『おゆきなさい』みたいな。
桃吉って愛され馬鹿ですね。
憎めないキャラです。
世の吉は少々乱暴・・・あは。
猫がにやにやすると確かに不気味です(笑)

さやいちちゃん、いらっしゃーい!

こんにちはーv-411

利根川だけは王族自らでございます。
他の川は川番がしています。

チシャ猫みたいだよね。
不気味だわ。
へへ
v-389

こんにちは。

桃吉の冒険はここから始まるのであった……ちゃんちゃん♪

うん、なんかここから本格的に始まるぞ~、って感じですね。

桃吉の猫としてのスキルアップはどうなっていくのでしょう。

Lv1 毛づくろいができるようになった
Lv2 毛玉を吐き出せるようになった……毛玉吐くのって苦しいのかな……猫じゃないからわからない。

匂い云々の話も出てましたし、これからいろんな人、じゃなかった猫とであって成長していくんでしょうね。

まだまだ序盤。
がんばるぞ~!

ラナちゃん、いらっしゃーい!

こんばんはーv-411

そうであったチャンチャン♪

たいしてアップもしないな。
ぷぷ

ブラシでするだろうし、毛玉!
考えるだけで気持ち悪いとか言いそうだよ。

これから長いからね。
のんびりとね。
v-410
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Author: のくにぴゆう
猫国の住民達の物語を書いています。
作者はコメを食べて生きてます。
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今まで紹介をしなかったのですが、それも変だなと 三ニャンを宜しくお願いします。

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