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第五章 九尾のお蜜 女猫お蜜1

omitushinshitu.jpg


挿絵参照↑↑↑   絵をクリックすると大きくなります

五黄はお蜜の寝間にいた。

場所は変わらずに二階だが、部屋を見回すとやはり大分変わっている。
五黄は藤平に洋館をプレゼントする程だから、洋室のしつらえはわかっている。

だからこの部屋はチグハグでおかしな印象を持った。壁紙は趣味がいいとはいえないし、窓には極彩色のカーテン。

家具と云えば空気で膨らむ安っぽいビニールソファー。猫のぬいぐるみが置いてあるのはご愛嬌か。

鏡台の上にはこれまた安っぽいプラスチック製の櫛や手鏡が置いてある。
五黄は何でも屋の甲助に、お蜜が騙(だま)されて買ったのがよくわかった。

甲助を一度こっぴどく叱らなくてはと思った。
五黄はノン吉と甲助だけに『人変わりの術』を教えてあった。

人国の物でもこちらに役立ち、且つ美しい品と判断した物を買いに行かせる為に伝授したのであって、勝手にこのような品物を売買する許可は与えていない。

民が眼鏡等を使用できる様になったのも、五黄のそんな計らいあっての事だ。
腹を立てながらもぐっすり寝ているお蜜に近づく。

だらし無くベッドから下がっている九本の尾の毛は、確かにまばらになっている。

剥(は)げているのもある。
五黄がお蜜の尾をさわると毛が見る間に生えて来る。ニヤッとしてお蜜のそばに行く。

ベットの枕元には五黄の絵が飾ってある。色が居ても居なくてもお蜜の心は一筋らしい。

プレゼントした螺鈿(らでん)細工の宝石箱は開いていた。お蜜は指輪を全てはめている。

五黄は指輪を持ってくるのを忘れた事に気づくと、自分の毛を一本抜いて手に乗せ、フっと息を吐きかけた。

すると、、、あ~ら不思議!!一本の毛が美しいエメラルドの指輪になった。
五黄は満足げにうなずいて、優しくお蜜を揺らして起こす。

「お蜜、、、起きなよ。お蜜、俺だよ」

「うぅ~ん、眠いんだよぉ~、お熊、もう少し寝かせておくれょ~」

もう一度揺らすと薄目を開けるお蜜。

「あら?お熊が大きくなってる!」

「バカ、俺だよ。いい加減に起きなよ」

「やだわぁぁ~、また突然に来るのだからぁ~、寝顔を見られちまったじゃないかぃ~。恥ずかしいったらありゃしないよん、もぉ~」

「ふふ、そんな仲でもないだろうに」

「だってぇ、せっかくお前さんがいらしゃるなら・・・あたしだってそれ相応の身支度や準備だってするのにぃ~」

「お、そうだお蜜、忘れない内に、、、何だってこんなに指輪をはめてるのさ?全部塞(ふさ)がっちまってる」

「だってお前さんと一緒な気がするのだもの。この頃ちっとも来てくれないからぁぁ」

お蜜は指輪を全て外して、指を差し出す。『あ・うん』の呼吸か、五黄がはめてやると抱きついて来る。

「あたし嬉しいぃ~!」

「これで無沙汰を許しておくれ」

「もちろんだょ、お前さぁ~ん!」

お蜜が心底惚れているのは昔から五黄だけ。あまりにも長い間来ないでいると、腹が立ってやり切れずに虫を起こす。元々相手に惚れてる訳でもないのですぐに捨てる。

不思議と五黄は自分が虫を起こすと、噂を聞きつけてやってくる。
今回も違いないと思った。

「ねぇお前さん。今度は長逗留しておくれょ。この前みたいに月半ばで帰っちゃいやだょぅ~」

「わかってるよ、今回はお前が帰れって言うまで居るからさ」

「本当かい?本当だね?信じてもいいのかい?」

「本当だとも」

「うれしぃーッ!」

馬鹿ップルぶりでは世の吉夫婦と大差なく、こんな会話を飽きもせずに百年単位でやっているのだから年期が違う。二人の圧倒的な勝利である。アホくさ。

それから言うに言われぬ二人はあま~い時間を過ごす。
お蜜は食事にしようと五黄を誘う。二人は寝間から出ると続き部屋に入る。
そこの調度品も悲惨な有様だったが、何も言わなかった。




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ごちそうさまで~ス(笑)

なるほど。九尾のお蜜の想い人は五黄さん。
どおりで、寝床に写真立てが飾ってあるわけだ。
大人な関係の中に潜む、少女のような気持ち。
う~ん、今回の話も良かったなぁ~。
ポチッ

キムラさん、いらっしゃーい!

2人のラブぅな処でござるv-346

お蜜はどうも五黄にだけは、一途なんですねぇ。

まっそれだけの男猫というのもあります。
お蜜もしかりなのですが、五黄がどれだけの男猫かを
見て戴きたい章でもありますv-410

こんにちは!

そうかそうだったんだ!
お蜜の想い人は五黄様だったのね。
今日はなかなか艶っぽいお話でしたね。
お蜜自体がなかなかの色気のある猫さんね。
さてこの次のお話が楽しみです。

ポチワンッ(*^^)v

目が・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・点・・・・・・・・・・・・・・・v-405

何? 何なの、この展開はっ!?
いや・・・確かにお蜜は色っぽいよ? 美猫だよ??
でもさ・・・・

>「ふふ、そんな仲でもないだろうに」
>言うに言われぬ二人はあま~い時間を過ごす。

はいぃ!!??  何じゃこの、バカバカップルぶりは~~~~~e-2e-2v-359

・・・まぁなね、お互いがそんな深い仲なら、あ・うんの呼吸もわからない事はないけどさ・・・・

五黄様、私だって惚れてんのにぃ!!きぃぃぃぃ~~~~v-412e-262(←は? そこ?)・笑

ぴゆうの事だから、こんな的外れな事で終わらせたりしないと思うけど、次回からの「飴と鞭」な展開を楽しみにしてるからねv-389
おイタも度を超すと可愛げがないって事を、ここいらでイッパツ叩きこんどかなくちゃ~、子分達があまりにも可哀想だからさ・・・・v-409

ぷぷぷ(^m^*
でも今回のお話も、かなり面白かったじぇいv-218

ryuさん、いらっしゃーい!

ほっほほほv-389

たまには、こんなのもありかなぁ~ナンテ。

お蜜色っぽいでしょ、ププ

色々と彩りあるのも猫国かな。

蘭、いらっしゃーい!

なにぃ!浮気者!v-412
ノン吉ラブではなかったんかい!
いいよ、さっそくノン吉様に言いつけてやる。
「蘭が五黄に惚れてるってょ~~」
「なにぃ!」
「世の吉は関係ないだろが!」
「蘭ちゃんは俺に惚れてると」
「言ったんか?」
「・・・・・あっ用事が~~」
「こらぁ!何しに来たんだ!世の吉のど阿呆ーーー」
まったく、話がそれてしまったよ・・・・
飴と鞭だって・・・
いやんだぁ。内緒よv-413ププ

いやいや、次のシーンは屋敷内だとは思ったけどさ、
いきなり寝所ですかぁ(@o@)  
しかもお蜜さんって想像してたふっくら型じゃなくてやたらと若い美人じゃないですかぁっ

うーん、話はどっちにころがっていくんだろうか・・
わからなくなってきたぞ!

お蜜は、可愛らしいね~。
同性から見ても魅力的(*^.^*)
二人はラブラブで…ずっと、このまま続きますように…。
ぴゆうが書く(描く)ほんのり色気ある雰囲気がとてもいい。
小説を読んで、しばし、その、甘い世界の中に浸ることができました。

挿絵から、感じさせる大人っぽいお蜜。
その周りのインテリアの描写は、アンバランスな様で味があり、
読む者に想像力と興味をわかせる^^

今回の絵は香りがあるね!とても、好きです。
指輪いいー。色のつけぐあいも繊細に塗られていて、興奮♪

お話、絵ともに大満足でする(⌒~⌒)ニンマリ

園長さん、いらっしゃーい!

ある意味、期待を裏切りますたかぁ~~

だってぇ大人のニャンだもーん。へへ
ていうか、どえらい年寄り同士とは思えぬ・・・・うーむ。
これでいいのか!
いいんですv-391キッパリ
ププv-410
お蜜はどうしても普通の女猫では、ダメなんですねぇ。
力入れ過ぎでちと大変なんですけど。

ハク、いらっしゃーい!

にゃーーー、気分良かぁ~~
描き描きした甲斐があったぞなもしぃ~~
指が指がぁ~~バッタン!
指輪がぁ~~ドッテン!カイメイと云うくらいでした。
なんだそれ?!
お蜜の色気が描けていたとしたら嬉しい。
こりすぎた自分が悪いが、すかたねえもんv-388
頑張るドーーー

ホラホラ。早く、続きx2
まさか、この展開になるとは思っても見なかったんだもん。

びゆうさん、本とか出さないの?

ライ母さん、いらっしゃーい!

ほらほらと言われても~~ソースが・・・
ブルドックがあったぁ!
ちゃうだろ!

もうまじコメしてぇ~~
どないしはったらええですのv-402
ええい、どないもこないもない、こーしてこーすれば
あれーーーー
妄想モードに突入してしまったじゃあーーりませんか!
それは夢ですね。

らぶらぶ~♪です。どてらさんと、同じ穴のムジナですな。絵がいいです、色っぽくて、お釈迦様みたい。

ハタオ、いらっしゃーい!

同じ穴のムジナってなんぞなもし?
ほわぃ?
また、訳のわからんコメをありがとうv-391

お蜜は色っぽいでしょ。フフ
根性入れて描いたらこうなりました(バッフン)

CoCoさん、いらっしゃーい! ました~♪

それから言うに言われぬ二人はあま~い時間を過ごす。

ううっ、ここでは、これ以上突っこんだ表現は .....

似合いませんね。汗。。。

汗といえば、今日のマニラ地方、38℃だって。。。

小悪魔も焼け死ぬような妖気陽気でした。

用があって日中、外出しましたが、日差しが痛かったです。

お蜜さんお美しいかたで……。

そりゃあ親分も……。

うーむ(意味深な笑いv-398


でも、お蜜さんの行いを見ていると、ちょっと心理的に追い詰められたところまで来ているのではないかと思えてなりません。

親分さんがなにかアドバイスなりサジェスチョンをしないと、ほんとに「越えてはならない一線を越えてしまう」ような危うさを感じましたであります。

どうか大丈夫でありますように。

CoCoさん、いらっしゃーい!

ようこそ、熱烈歓迎ですよん。

ふふ、意味深でしょ、
これ以上は「猫倫」に反するので、自主規制をかけてます。

おおーー38℃、こんがりドテラができそうです。
CoCoさん、これから暑さも厳しさを増すばかりでしょが
どうか体をご自愛下さいませ。

ポール、いらっしゃーい!

ふふ、流石のポールも、
お蜜にお色気反応しましたな。
どんな反応?
顔が赤くなるんです、酸性にv-402
リトマス試験紙じゃねぇ!

これからだね、これから。
五黄が五黄たる処をポールに納得してもらえたら、いいな。

コメントありがとうございました。

艶っぽいお話ですね^^
こ~んな可愛い艶っぽい猫、
師匠としてそばにいてほしいです。

馬鹿ップル・・・・永遠の憧れ。

のしんちゃん、いらっしゃーい!

こちらこそ、とてもステキな香りがしそうな石けんばかり。

お蜜もアロマには詳しいです、でも一番は「さーてん」ですね。

まだ登場してないのですけどね。

猫国では「馬鹿っプル上等!」と悪口を褒め言葉と思っていますからね。
特に世の吉夫婦につける薬はありません。
五黄とお蜜は、その上行く大馬鹿っプルでございますv-391
またこりずに来てねv-343

コメントありがとうございます。
読んだのがここからでしたが、なんともうはうはなことで。
登場人物が猫ということもありユーモアがあって温かいですね。
また挿絵もいれるとは作品に対する愛を感じます。
時間があったらまた寄ると思います。

ノビレスさん、いらっしゃーい!

ププ、来たねv-398
たぶん、ノビレスさんにとっては猫国って以外に合うかもね。
それはね、会話がとても多いいの。
ていうか会話ばっかりでござるよ。

そしてね、コメし合いながらお話をしましょう。
それも楽しいことですよ。
また来てねv-410

こちらでは・・・お久しぶりですかね。
あまりコメント残せていないのはお互い忙しいからでしょうね。
今回は恋恋路線の話ですね。絵が可愛い猫さんですね。
むしろ、美人ねこさんでGOODですね。

私信になりますが、私の小説を最後まで読んでいただきありがとうございました!!次の連載もがんばります。

LandMさん、いらっしゃーい!

すんませんv-436
近頃は挿絵が追いつかない事もアリで・・・
けっこう苦しいのもありますv-404
でも、それも楽しいこと。
ブロともにも疲れてるとか言われますけど、
そんな気はないんだけど、少しアリかもしれません。
温い目で見てやって下さいませv-398

本当にお疲れさまでしたv-315
無事に終了されたことは何よりですよね。
私もそうなりたいです。

いつのことやら・・・

男前五黄さん!!
お蜜が惚れる気持ちわかるなあっ素敵!
お蜜がデレてる様子がすごく可愛いですっきゅんきゅんv

びたみんさん、いらっしゃーい!

デレデレなんですよv-398

私も先ほど、びたみんさんのとこで、
デレデレのキュン死してきたので、お互い様ですぅ。

一九は猫国のノン吉でしょうか?
イヤイヤ、もう一人のイケメンが登場してからの話にしましょうv-391
きゃー、引っぱりまくりぃ~~v-397

チビチビと・・・

最初から読み込んでいます。
一日何度も足跡残してごめんなさい・・・
ストーカーじゃありません

いつも小粋なコメントありがとうございます!
それにしても お蜜はいいオンナ猫ですねえ・・・

のしんちゃん、いらっしゃーい!

嬉しいよぅ~~v-406
ストーカーだってぇ、そげなディープなお方こそ、熱烈歓迎なのであーる。
この物語は長いです、長いけど皆様に残るものでありたいと、
心を込めています、挿絵も同じです。
のしんちゃんに五黄達がv-346愛される事を祈るばかりです。
それから、そんな粋なんて~~私は野暮ですよ。
野暮の浅葱裏ってなもんで、粋に見せてるだけです。
それからどんどん遊びに来て下さいね。
嬉しいです、すごくね。
私もどんどこ、のしんちゃんのとこに遊びに行きますですv-410

ほほほっ!

今日は 男前豆腐食べましたよ!
ぴゆうさんの上品なお豆腐にはかなわないけど、
真似しました!!

のしんちゃん、いらっしゃーい!

さすらいの豆腐屋でござるな!

うーむ、のしんちゃん、恐るべしべしv-391
かねてより、貞から偵察してこいと五月蝿く云われていたでござる。
通販、もしくは生協で取り寄せろ!と言った処、
アホか!と一喝された曰く付きの豆腐なり。

・・・・ヤレヤレv-292(のしんちゃん)

なんだか近所夫婦を噂する井戸端のごとくなっていますね。
みーんな。この手の話が好きww

しかしそういう間柄とはね~。
うちの猫、五百円硬貨止まりでそれ以上高価な物を
貢いでくれませんww

宝石隠し持ってないか調べてみないとwww

ちあ、いらっしゃーい!

ププ、どんどん井戸端化してまーす。

五黄だからよん。

にしても五百円って・・・・貢いでくれるて。
それも個人的に・・・
けなげなおニャ。

家のミーチーポー達、ニャンズのする事は食う寝る遊ぶだけ。
トホホ

こんばんは

お蜜登場~!
お蜜の思い人は五黄さまなんですね。
少女のような可愛さもあるんですね、お蜜姐さんw
今回は今までにない色っぽいお話で
楽しませてもらいました(^^)

では、まったニャー(=^・^=)

よしさん、いらっしゃーい!

こんばんはーv-411

良い女猫でしょ。
ニャハハハ
お蜜は昔から五黄が大好き。
女しているのがお蜜。
なれど女だけじゃダメなんだけどね。
わかっていないのも今のお蜜。
v-389

 こんにちは。
流石に 器が大きい、五黄さんは。
此の類の女性を 掌で自由に遊ばせる事が出来るとは… 感服です。
処で すごーく気になっているのですが 五黄さんの名前の 五つの黄色って何なのだろう。
既に出ていたかな 読み落したのかな…
五つの黄色… 何なのだろう。 

ウゾちゃん、いらっしゃーい!

こんばんはーv-411

ぷぷ
凄腕なのよ。
伊達に爺猫じゃないの。
けけ

それは「第二章 旅立ち 昔語り3」に出てくるね。
ノン吉が語っている。
v-410

寂しがりやだったんですね、お蜜様は。
五黄様に会えて実に嬉しそうですね♪
五黄様も、もっと定期的に会いにあってあげれればいいのですけど。

さやいちちゃん、いらっしゃーい!

こんにちはーv-411

女らしいよね。
五黄にはゾッコンだからねぇ~
ぷぷ
五黄がやせ細るよ。
v-399
プロフィール

 のくにぴゆう

Author: のくにぴゆう
猫国の住民達の物語を書いています。
作者はコメを食べて生きてます。
コメくださ~~い!
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今まで紹介をしなかったのですが、それも変だなと 三ニャンを宜しくお願いします。

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