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第四章 藤平と三吉 三吉の秘密3


「久しぶりに聞いたなぁ」

「おじちゃんも知ってんの?」

「ああ。その歌は、ノン吉や茂吉の弟や妹達が考えた歌なのだよ。懐かしいこと」

「ふぅーん。おいらは弥吉兄ちゃんに教えてもらったょ」

「そうかい。処で茂吉が理(ことわり)を知るというのは何かわかるかな?」

「うぅーん・・・よくわからないょ」

「三吉にもわからない事があるんだね。やっと、おじちゃんが教えられる事があったよ、良かった事」

「えへへ」

「三吉や。理というのは難しいことではないんだよ。天の神々様は、大昔、私達に野菜とお魚以外は食べてはいけないとお決めになった。三吉は知っているね?」

「もちろん、知ってるょ、当たり前のことだょ」

「それが大きな意味での理なのだよ」

「ふぅーん」

「この世界の者は、なんであろうと全てがその大きな理の中で生きている」

「うん」

「それともう一つ、小さな理もある。お百姓が米や野菜を作る。漁師が魚を獲る。それを商う者もいる。
小吉の父親は鍛冶屋だし、島吉の父親は豆腐屋だ」

「おいらの父ちゃん、遊び猫」

挿絵参照↓↓↓  画面をクリックすると大きくなります
asobineko.jpg


「これ、そんなことを言うものではない。世の吉はたまには私の手伝いもするのだよ。今にきっと目覚めてくれると私は信じているよ。だって、三吉の父ちゃんだものね」

「えへへ、だといいね」

「さてと。皆は其れぞれの特性を活かした事をして働いてる。だが特性に関係なく、しなくてはならないこともある」

「なあに?」

「親になることだよ。親になって子を育てることなのだよ」

「でも、お加奈の母ちゃんはお加奈を捨てたょ。ここのお屋敷の子供は皆親に捨てられたょ」

「そうだね。だけど普通は世の吉とお陽のようにお前やお種を育てるものなのだよ。
小さな理というのは、『すべき事』『してはならない事』をいうのだよ。

正直に汗水流して働いて、親になれば子を育てる。だけど、残念なことにできない者もいる。どうしたらいいかな・・・三吉ならどうする?」

「えっーと・・・父ちゃんなら猫パンチするょ!」

「父ちゃんでなくて三吉は?」

「おいらなら・・おいらだって猫パンチする」

「そうかな?三吉はおじちゃんに猫パンチしたかな?」

「えっ!?だって、おじちゃんは悪い事してないもの」

「お加奈に親を会わせてあげなかったよ」

「それには、深ぁ~い理由があるもの」

「ふふ、それじゃお加奈の母親を猫パンチするかい?」

「それもできないよ、深ぁ~い理由があったから、仕方なくお加奈を捨てたのだもの」

「そうだよ、三吉。
嘘をついたり騙したりして人を欺く事は絶対に許されない。盗む事も同じだ。
そんな事は誰にでもわかることだね?猫パンチをしてかまやしない。

だけど、お加奈の親のようにどうにもならない事情があって、仕方なく預ける場合もある。道端に捨てた訳でない、私に預けたのだよ。
だけど、私はけっしてお紺にお加奈の親名乗りを許さなかった」

「でも・・おじちゃんも正しかったし、わかんないょぉーッ」

「そんなことはない。お前はいかに子にとって母親が大事なのかを教えてくれた。それも、いろんな人にお加奈の親を探してもらおうとしたり、世の吉の口から聞く事になったのも天の神々様のお計らいだろう。
そして私のような者の目を開けさせてくれたのだよ」





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おはよー(*^^*)

今回のお話を読んで、聖書が思い浮かびました。

五黄さまが神様なら、藤平はモーセ・・・いやモーセは驕った発言から神に見捨てられちゃったから、キリストってトコかな・・・。

いやいや、私の浅知恵では、この物語の奥深さを計る事なんて出来ない。
三吉は、きっと素晴らしい伝道者(猫)になれる。
こんなに幼くても、世の中の理を身体で理解してるから。

何か意味不明なコメントでごめんi-229
でも、とっても素敵な内容だよ。続きが楽しみ! タイトルへの核心はまだまだだねv-219

蘭、いらっしゃーい!

ふふ、すごいなもし、書いてるのがドテラなのでとんでもないことです。

三吉はある意味、ちょー特別な子供なんです。

するどいですねぇ、ナイショナイショだにぃ。ププ

いつもありがとうv-411

親と子、本来はいっしょにいるべきですが、いろんなかたちがあっても、それは事情があってのこと。
人間もそうですよね。
今回のお話も、奥が深くてかんがえさせられました。

しかし、三吉はなんであんなにかしこいんでしょう。すばらしい。

挿絵が…どじょうをすくっているようにみえて、個人的にだいすきです。うまいなあ。
何をしているかすぐわかるって大事なことですよねー。拍手☆

こんにちは

いいお話ですね。
硬くなり勝ちな話をこんな風に柔らかく、
ユーモアを含みながら書けるなんて、素敵
だなぁと思います^^

子供にもわかりやすい話ですねww

ちょっと、ちょっと、のくにさん。
いままでのお話ももちろんよかったけど、
今回のお話は特に素晴らしいじゃないですか!

世論や世情により、正義や悪の定義が変わっても、
親が子を思い、子が親を思う、人間の本質的な「理」は変わらないと信じています。

ハク、いらっしゃーい!

「どじょうすくい」ってわかったぁーー!
むふふ、私、この挿し絵、大好きなの。
世の吉のアホらしさ百万点でしょ。ぷぷ

ありがとうね。そうだよね。色んな事情があるよね。
でもそれをふり払う程の力が三吉の優しい心だよね。
無理矢理ではないものね。
太陽と風みたいかも。

冬灯さん、いらっしゃーい!

そうですね。辛い話になりがちです。
でも猫国ですから、根が明るいのです。
というかドテラがそうなんです。ププ

お子チャマに分かってもらえたら最高ですね。
でも、言葉遣いが悪くて・・・自信ないですv-401

キムラ さん、いらっしゃーい!

おおー、ありがとうございます。
照れまくりますです。
そうなんですよね。
私も一番大事だと思います。
幸せの根本なのかもしれません。
大事なことを疎かにしたり、茶化す社会はすでにその時点で崩壊しています。
傷つけ合う事に未来はありません。
お互いが思い合い、尊敬し合う。それは人だけでなくてね。
なんか、返事になっていませんね。へへ。ドテラの脳が崩壊してましたv-398

途中から読み始めましたが、なんだかほっこりさせてくれる内容で、とてもいいです。

でも、やはり会話文だけで綴られている作品も慣れていないので、なんか変な感じもしますが……

リシャールさん、いらっしゃーい!

ププ、だめかな?
たまには文だけもあるよ、少しだけどねv-411

私自体に文章力がないと思う。
間違いないとこ、それを補う為に、会話に重点を置くようになったのかもしれない。
バレバレかな、でも会話の方が書いていて楽しいの。
生き生きしてくるの、ニャン達がね。
呼吸してる気がする。
だからやめられない。

深イイ話だねぇ。。
三吉みたいに素直にわかんないよーっていえる者は
一番大切なことを知ることが出来るんだろうなぁ。

そんな三吉のとうちゃんは遊び猫なんですか。
絵がかわいくて 思わず笑っちゃいました♪ 

こんばんは☆

今回もまた心にジンとくるお話ですね。
子供の頃に親が教えてくれた当たり前の事を
今では子供に教えなくなってます。
「理」そうですね。
三吉は人の気持ちが分かる賢い子です。
この子のこれからの物語での関わり方がとても楽しみです。

今回の挿絵もすっごくいいです。
っていうか爆笑してしまいました。
民謡が聞こえてきそうですね。

v-286  v-286  v-218

園長さん、いらっしゃーい!

子供にはしがらみがない。
それが大事な事だと思う。
大人の顔色伺うような環境に子供がいるのは不幸だと思う。
猫国は子供が子供らしくいられる世界です。
三吉はその代表ですね。

ここでは笑うと座布団を頂くことになっております。
ププ、座布団を園長さんのお宅から、勝手に一枚もらってきましたv-411

ryuさん、いらっしゃーい!

私は子供の頃、よく諺を教えられました。
幼い時には理解できなくても、自然と身になっていました。

猫国は皆、『理』を幼い時に叩き込まれ守るようになります。
それは子供が猫国で暮らしていく上で大事なことだからです。
三吉はその点、特別です、後はお楽しみに。

ryuさんのお宅からも座布団をもらっときますよ。
ププ、今回はけっこうゲットした気分v-411

いつもv-286v-406

深いですね~~。それをわかったフリせず「わかんない」って言っちゃう三吉が可愛いvv
どんどんいろんな事を吸収していくんだろうなぁああ

いかんいかん妄想が勝手に広がっていく!!

絵もなんとも可愛らしくてニヤけてしまいました(笑)

びたみんさん、いらっしゃーい!

三吉はサイクロン掃除機のように何でも吸い取るでしょうね。ぶわぁっーーーっと!

びたみんさんの妄想なら大歓迎ですv-410

今に皆とコラボ絵書けたらいいな。
ふと、妄想しました。

のくにぴゆうさま

おじゃまします。
大道理(天の意思や国家の掟、全体的・抽象的な決め事)が、大きな理(ことわり)。
小道理(具体的に決められた範囲、家族や個人のルール)が、小さな理(ことわり)。
儒教思想?と似てるなぁ ...
そんなことを思いました ...
by v-109

CoCoさん、いらっしゃーい!

やはりCoCoさんは、 鋭い勘をお持ちのお方ですねぇ。
確かに考える時に色んな資料を調べました。
CoCoさんのおしゃられる通りに儒学もしかり、 朱子学、陽明学なども、
で、辿り着いたのが理でした。
思想や学問は実行する者もあれば、そうではない者もいます。
この世界の理は云うなれば天法。
絶対であります、例外なくこの理の中に生きている。そしてそれから外れる事はない。
そして小さな理は各々の違いはあっても守るべきものというニュアンスの違いがあります。
そんな感じです。
へへv-410

食べるのは魚と野菜だけですか!

おお、それはそれでひとつのユートピアかもしれん、と考えた後で、

ふと、

この世界の猫は、ネズミを食べないのですか……。

と思ってしまいました。ネズミを捕まえるだけ捕まえてぽいっというのもなんか猫にも死んだネズミにも悪そうだし……。

うーむ。

もしかしたらそもそもネズミが存在しない世界なのでしょうか? それはそれで猫としてのアイデンティティが。

うーむ。

そういやこの小説内では、「風が吹けば桶屋が儲かる」という常套句も使えませんね。
うっかり使ってしまうこともあるかもしれないので危険ですけど(^^;)

ポールさん、いらしゃーい!

ポールさん、ここは現世とは違います。
どうしても比べたくなりますよね。
でもかなり違います(キッパリ)

ましてや「風が吹けば桶屋がもうかる」とんでもありません!v-399
三味線自体がありませんからね、もう~~。

またおじゃましてます

藤平様の三吉に説明する様は
まんま時代劇良い部分の轍を踏んでいなさる。

とくとくと話すのは読ませ辛いんですけど、
そうでもない。

このようなお話が道徳を見失った人たちに、
何かしら気がつかせるものになればと願います。

ちあ、いらっしゃーい!

藤平はとても謙虚な猫様です。

一番の特徴は民を心底、愛していること。

愛情があるからこそなんでしょうねv-410

こんにちは^^

今回も良い話ですね。
そう、それぞれ深~いわけがあって
仕方なくなんだよね~^^
三吉も親になればわかるんだろうけど
まだ今はむずかしいかなぁ?

挿絵おもしろ~いwww

では、またニャ(=^・^=)

よしさん、いらっしゃーい!

こんばんはーv-411

蘭が遊びに行っていたね。
とても義理堅くて最高に良いお方です。
是非仲良くして下さいね。
v-410

この挿絵は大好き。
まさに世の吉。
似あうでしょ「どじょう掬い」
ニャハハハ
v-283

 こんにちは。
うん 三吉君 それに お加奈ちゃん 幸せになってほしいな。
なんか… 幼い子供なのに 色々と見えすぎ 理解できてしまうのは 辛いな。
うん でも 此の世界は 大人が 凄く大人だから 大丈夫だと信じる。

ウゾちゃん、いらっしゃーい!

こんばんはーv-411

三吉は特別だからね。
仕方ないのよね。

三吉に教えられ、お加奈の哀しみに気づいた藤平は何れ手を打つでしょう。
筋金入りの年季が入っているからね。
ぷぷ
v-392
プロフィール

 のくにぴゆう

Author: のくにぴゆう
猫国の住民達の物語を書いています。
作者はコメを食べて生きてます。
コメくださ~~い!
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今まで紹介をしなかったのですが、それも変だなと 三ニャンを宜しくお願いします。

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