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第四章 藤平と三吉 三吉軍団1

さんさんと降り注ぐお日様のように、三吉と子猫達は明るく元気いっぱいである。
大きな声で歌っている


♪泣く子も笑う五ぉ黄様~

脇を固める藤平様♪

天翔(あまが)け猫のノン吉にぃ~

この世の理(ことわり)知る茂吉~♪



「よぉーし。今日は五黄城のお加奈姫のご病気見舞いと、父ぉちゃんからの密書を託された。今までにない大仕事であぁ~る」

「ニャぁに?」

「三吉兄ちゃん、ニャに言ってんの?」

「ニァぁ」

「何でもいいのぉ~お前達の出番は返事とかけ声なんだから。わかったあ?」

「わかったぁぁ~」

子猫達は一斉に返事をする。子猫達はしごく三吉には素直である。

「これから任務遂行の為に布陣を変える。
大将のおいらが魁!(さきがけ)次が小吉、次がお種、殿(しんがり)が島吉」

「兄ちゃん、しんがりってなぁに?」

「しんがりっていうのは、最後まで味方を敵兵から守って討ち死にするのょ」

もの凄いことを云う三吉。

「へぇ~ちゅごいなぁぁ」

「だろ。本当はおいらがやりたいけど、大将は討ち死にする訳いかないもの」

「あたいがやる」

「ニャアにゃぁ」

「お種や小吉はだめだょ。島吉みたいに大きくないし」

「おいら、しんがりして討ち死にするんだ」

島吉は大役を任されてごきげんになる。

「大将の命令には絶対に逆らってはいけないんだから」

「あぁーぃ」

「今回の作戦は、のけのけ作戦だ」

「ふぅーん」

「最初に、きゅうりイボイボ林を抜ける。それからとうもろこしヶ原を突っ切る。迷子になるなょぉ、最後が一番厳しい正念場だ!」

三吉は子猫達を見回す。

「ドキドキちゅるね」

「最後は底なしの稲穂沼だ!お前達には出来る!いいかぁ~わかったかぁぁ? よぉーし!えいえい


「ニャー!!」


子猫達も負けずに鬨(とき)の声を上げる。

「三吉軍、出発進行ぉぉ!」

三吉と子猫達はわざときゅうり畑に入り込み、新鮮なきゅうりの棘に大騒ぎしながら出て来る。

挿絵参照↓↓↓  絵をクリックすると大きくなります
kyuri.jpg

「敵の攻撃にひるむニャぁ!
とうもろこしヶ原の敵兵は背が高いから足下を矢のように素早く駈け抜ける。行くニャーッ!」

「にゃぁーっ!」

三吉の難しい言葉を理解しなくても十分に楽しんでいる。
あっという間にとうもろこし畑を走り抜けた。

「よぉーし。よくやったぁ~!ここいらで人数を確認する。呼ばれた者は返事をするんニャー」

「お種」

「はぁ~い」

「よーし、小吉」

「ニャぁー」

「いいぞぉ~、最後は殿の島吉!」

「はーい」

三吉は満足そうだ。

「いよいよ、正念場だ!覚悟はいいかぁ?稲穂沼には恐ろしいオタマジャクシ軍がうようよしている。そこを一気に駈け抜けなくてはならない。島吉は殿だから、お種や小吉を助けながら行かなくてはならない。
まず、魁のおいらが様子を探る。合図の後に稲穂沼に入れ!」

「わかったょ、兄ちゃん」

三吉は用心しながら緑豊かな水田に入って行く。ずぶずぶと踝(くるぶし)が埋まる。
意外に深いので驚く。力を入れて足を前に出す。その度にずぶずぶと足が沈んでしまう。次の足を出そうとしても泥の粘りがまとわりついて離れない。
どうにもできなくなってしまい、さっきの威勢はどこえやら。

「オタマジャクシ軍にやられて、動けないニャぁー!むっ、無ぅねぇぇ~~ん」

子猫達も三吉の異常に気づいてニャアにゃぁ大騒ぎをする。


「兄ちゃんが討ち死にしている」


「ニャぁー!」


「兄ぃちゃぁーん」



子猫達の大声に畑に居た大人達がよってくる。
何枚も先の水田で田植えをしていた者も大急ぎでやってくる。(ド-シタ、ドーシタ?)
三吉はあっという間に大人達に助けられ、大目玉をくらった。
しょげた子猫達はトボトボ歩きながら、泥だらけの三吉を気遣う。

「兄ちゃん、怒られちったね」

「あそこの沼はおいら達の手に余るなっ」

三吉は少しもへこたれない。

「ちょーだょ」

「仕方ないが作戦変更をする」

「まだやるのぉ?」

「やりたいとこだが、おいらは川で足を洗わなきゃならないし、疲れちゃったし、今日はご用があるし」

三吉はジャブジャブ足を洗いさっぱりすると元気になった。




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ごめん~!!

今日は忙しくて、ポチをとにかくしないと~~と思って来たら・・・

新しい話がーー!!v-405

読みたいのだけれど、どうしても時間が取れないので、明日ゆっくり来ます!!
ごめんね、ぴゆちゃん!

拍手とポチポチポチっ!!v-219

蘭ちゃん、いらっしやーい!

すまんのぅ~、のんびりと来て下さいな。
いつでも待ってるよんv-398

記事掲載したので、また見てやってくださいませ。
http://landmart.blog104.fc2.com/blog-entry-142.html

おはようございます♪

やっとゆっくりしっかり読めたよ(*^^*)

今回のお話の、何ともほのぼのとしてあっけらかんな事!
三吉と仔猫達のやり取りが目に浮かんで、思わず笑っちゃいました^^

島吉、討ち死にしていーの?(爆笑!)
この素直さ加減がかわえ~のぅv-345


LandMさん、どうもありがとうございます。
お気遣いいただいてすみません。v-436

蘭ちゃん、いらっしゃーい!

ありがとう、私も三吉達は大好きです。
あの子達を描いている時は自分も子供になった気分でいます。

島吉も小吉もそしてお種も三吉兄ぃちゃんが大好きなのです。
毎日、泥だらけになって遊んでいますv-410
又来て下さいね

か、可愛い、可愛い過ぎる。

小さな軍団は、さながら子猫たちのスタンドバイミーといったところでしょうか。

そして子猫たちよ、
「出番は返事とかけ声」だけで本当にイイのか(笑)

キムラさん、いらっしゃーい!

おおー、スタンドバイミー、まさにスタンドバイミャーです。
三吉だけでも手に余るというのに、これ以上お生なお子チャマが増えたら、
えらいことでんがなv-399
勘弁してくだせぇーー、お大根様ーーー。

コメントありがとうです。ハタオです。びゆうさんの今回は、文章と絵が、少し変ったような気がします。若々しくて素敵です。ハタオはスケスケロセンでがんばります。

ハタオちゃん、いらっしゃーい!

変わったの?!
何だろ、どこだろ、わからん、わからん。
わかんニャイぞーー、
いつも通りニャのだけど・・・
でも、悪い方でないのならよいです。
若々しいって・・・
もしやして、私が五黄と変わらない物の怪と知っていたのか!
うーむ・・・・恐るべし
ハタオちゃんはスケスケ路線で頑張って下さいな

こんばんは☆

いざぁ~!!って意気込んでたのに
田んぼで泥やオタマジャクシ軍に阻まれて
大人達に怒られて…
なんか目に浮かぶようで微笑ましいです!

こんばんは。

ご訪問・コメント有難うございました。
とっても励みになります。
有難うございます。
応援ポチ!です。

ryuさん、いらっしゃーい!

そんな風に思ってもらえて、とても嬉しいです。
やっぱり、三吉もお子ちゃまなんですよね。
今もこんな遊びをしている子供達がいたら楽しいですけどね。

また来て下さいね。

サムさん、いらっしゃーい!

いえいえ、こちらこそです。
サムさんは本当に律儀ですね。
ありがとうございます。

絵がー、絵が、キュウリたちかわいい!
わたしにはキュウリのあの姿は浮かびません。すごいーと思いました。
葉も緑々としていいですね。
猫たちの表情もぴゆうさん、さすがですね。天下一品です。
心がなごみます。

ハクちゃん、いらっしゃーい!

もう、照れちゃうよ。ハクちゃんに誉められると嬉しくてジーンとするね。
花が好きなの。元々きゅうりの花が大好きなんですね。
かぼちゃの花みたいに大きいのだけど(^^)
和んで下さいね。
そんな風に思ってもらえるのが嬉しいです。
ここだけはそんな世界でいて欲しいですものね。
また来てね

こんにちは

相変わらずテンポのいいお話で、思わず笑ってしまいました^^

子猫たちの素直なこと (笑)

続き、楽しみにしてまーす♪

冬灯さん、いらっしゃーい!

笑ったら座布団一枚ですよv-392
楽しみにして下さってありがとうございます。
テンポいいですか?
嬉しいです。
とにかくがんばらネバーーーーv-42

子供だろうと大人だろうと畑に勝手に入ったらめちゃくちゃ怒られます。

作物を傷つけたり、畝を踏んだりしたらそりゃもう怒られます。

わたしが好きな作家、稲見一良(いなみ いつら)先生の短編には、追っ手から追われるカップルが、「畑に入っても畝を踏まないように気をつけて歩いたから」という理由で、畑の持ち主の老人に危機一髪のところを助けられる、というシーンがありました。

大丈夫なのか三吉たちの教育? (^^;)

ポールさん、いらっしゃーい!

う~~ん。
三吉達は作物と作物の間を通り抜けているだけですよ。
それにそんな程度で目くじらを立てる大人もいません。
自分達が子供の時にもしていたからです。

藤平がこの後に言うように、子供が子供らしく遊ぶことが何より大事なのです。
そして、自然と大人になれば習得していくものと思います。
ポールさん、これでなんとか納得してくださいね(^^)

子どもたちの悦び。
その表現の仕方がとても好きです。

なんだか話しに聞いた戦後すぐの昭和の子どもたちを感じます。
どこの街にもこのような明るい徒党を組んだやんちゃ軍団がいた。
昔は畑で遊んでも、怒られこそしても追い出されたりはしなかったとか、

うーん、キュウリ畑で土いじりしたい(#^.^#)
子猫連れてお散歩するのも良いなぁ。

ちあ、いらっしゃーい!

おはよーv-411

近頃、早寝のぴゆうでござる。

私もきゅうり畑のシーンは気に入っています。
きゅうりの落下傘部隊と三吉は戦っています。

土いじりもいいよねぇ。
土の匂いって、大地の香りって云うものね。
これからきゅうりの季節ですねぇ。

三吉隊長?大張り切りですね。
頼りになるのか、ならないのか、微妙な感じですが・・・w
子猫たちとのドタバタした感じが
楽しくて笑えましたwww

では、また~(^^)/  ポチッ!

よしさん、いらっしゃーい!

こんにちはーv-411

きゃわいいでしょ。
きゅうり軍と戦っているんですよ。

三吉大将はあれで中々大変らしい。
ププ
v-389

v-283ありがとうニャン。
私も必ず絶対ポチッてるよん。

こんにちは
最新コメント復活させました。
なにかさっぱりさせたくて、いろいろ隠してしまっていたのですが、確かに私もブログのコメントの返信はこれで確認していました。教えて下さってありがとうございます(感涙)

しんがりという言葉は知っていましたが、殿と書くことは知りませんでした。勉強になりました。
猫にとって水田は底なし沼のようなものですね。もしやびゆうさまは猫にもなれるのかなあ?なんて考えてしまいました。

ふんわり♪さん、いらっしゃーい!

こんばんはーv-411

見てきましたよ。
良かったね。
一安心です。

ありまぁ。
嬉しいこと。
知る事って幾つになってもあるよね。
世の中、知らないことばかりだもの。

「ドテラ猫」になって猫国には年中行きますねん。
v-389

 こんばんは。
イボイボ林 何 何と 思っていたら そうか きゅうりか…
何か きゅうりの青臭い匂いが漂ってきそうな文章と絵とで
気分だけは 夏。
僕 田舎者だから 此の風景 リアルに目の前に浮かび上がる。

ウゾちゃん、いらっしゃーい!

おはよーv-411

新鮮なきゅうりは痛いくらいだものね。
楽しそうでしょ。
この挿絵は大好きなんだ。

いい所に住んでいる。
青臭さなんて嗅がないとわからない匂いだものね。
そんな一つ一つの匂いも思い出を作ったりする。
v-410

私も子供の時、2つ年上の兄と探検ごっこしました。
これを読んでたら、それを思い出しましたよ♪
三吉はユニークでおませな猫さんですね?
下の子の面倒もうまくみてる。
頼もしいおにいちゃんです。

さやいちちゃん、いらっしゃーい!

こんばんはーv-411

懐かしい思い出だね。
私も妹とよく遊びました。
大人になってしみじみと妹がいて良かったと思います。
さやいちちゃんもそうかな。
v-410

思い出しますね

今回の物語は、自分の子供のころを思い出しますね。
山の中に探検に出掛けたり、田んぼの中を走り回ったり、畑に侵入して怒られたり。
秘密基地作ったり。
田舎の子供でしたから、そういうのを普通にやってました。
思い出します。

三吉はそれにゲーム性を持たせて、子供たちを楽しく遊ばせているんでしょうね。
プロフィール

 のくにぴゆう

Author: のくにぴゆう
猫国の住民達の物語を書いています。
作者はコメを食べて生きてます。
コメくださ~~い!
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今まで紹介をしなかったのですが、それも変だなと 三ニャンを宜しくお願いします。

母のみーです。 mi3.jpg

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