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第一章 桃吉  夜釣り2


前回

五黄を待ち伏せていた世の吉は、何が何でも付いて行くと言ってきかない、根負けした五黄は、世の吉をある場所に連れて来た。


はじまり、はじまり



二人が来た場所は石ころだらけの歩きにくい河原だった。

「なんですかぁぁあ? こっ、ここ!? 
なっ、なんか不気味ですよーぉ、はっ、早く帰りましょうよぉぉ(涙目)」

「なぁ~に言ってんだよ 今、来たばっかだろがぁ」


ギャぁあーーーッつ!!


「なぁ~んて声だすんだよしっかりしろよ」

「だってえぇ...半分透き通ったみたいのがあっしの前を......」

「仕方ねぇよぉここは賽の河原、歩いてんのは皆 人魂よ」

「人魂っ!?じゃ、ここは人国なんですか??」

「まっ そう言うこと、ほ~ら見てみろ」

五黄が指差す先には半分透き通っている人々が沢山歩いている。

「どこに行こうとしているんですか?」

「三途の川を渡ろうとしてるんだよ」

「三途の川!?川なんかありゃしないじゃないですかぁぁ」

「あれが三途の川なんだよ、よく見りゃ岸から先は何とな~く湿ってるだろ」

確かに色が濃くなっている。川底なのだろうか......

「渡ってるだろ 人魂がよ」

「確かに...言われてみりぁ川底みたいですね。
それに先はきれいな花畑ですね」

「渡っちまったら二度とは戻れねぇ ほら、渡らない者もいる」

たたずんでいる人魂に声をかけている者がいた。その話に納得したように戻り始める人魂もいる。

川底になっている三途の川を渡った人魂には、知り合いなのだろうか大歓迎をされている人魂もいる。
この場の様子に世の吉は興味しんしんである。

「まったく不思議な場所ですねぇ~
カラカラの三途の川って面白いですねぇぇ こんなら渡り易いわぁ」

「まっ、善い事をしてきた者(人魂)が濡れないように配慮してんだろな」

「へぇーッ」

「さてと、そろそろ時間だ。世の、その辺の高い所に行ってろ」

「へっ?なんで」

「何でもクソもね!さっさと行かねえと地獄に流されるぞ!!」

「はっ、はい!わかりましたよ もう邪見にしてぇぇ」

世の吉がふてくされながら小高い丘を見つけ、歩き始めてしばらくすると足下から地鳴りが聞こえて来る。


どっどっどっーー


「うわぁあ!?なんだ!なんだ!!」

(挿絵参照↓↓↓)   絵をクリックすると大きくなります
sanzunokawa4.jpg

地鳴りが轟音となって耳が痛い。


ドッドッドッどっどっどっどぅわあぁぁーーーーー!


その光景に世の吉は驚愕した。(ハッ)我に返った
世の吉は急いで振り返り五黄に呼びかける。


「五黄様ぁーー!五黄様ぁ~~!

え゛っ?!」



五黄は凄まじい濁流に半分浸かりながらもびくともしない。
それどころか持っていた釣り竿を振り回している。何をしようというのか?
もの凄い勢いの濁流の中には青い顔をした人達が手を出して必死にあがいている。

どのくらいの人が流されているのか見当もつかない程の人...また人...
世の吉はその凄まじく恐ろしい光景に声も出なくなっていた。
五黄は釣り竿を思いっきり振り上げる、何かが引っかかったのか?

釣り糸が「ピーン」と鳴った。
竿がこれでもか、これでもか!と弓なりに曲がる。


どりゃーーーッ!!


かけ声と共に何かがつり上げられる同時に、世の吉の方に向かって振り落とされた。


ドスン!


ぐぇ......ッ

「おい起きなよ」

世の吉はのびていた。
気絶していた世の吉を五黄は揺さぶって起こす。

「ぐぇ~~っ気持ぢ悪い゛ やめれ~やめれょ~」

「まったく意気地がねえょ受け止めるくらいできねえのかねぇ」

「な゛、何゛をおっじゃいま゛ずッ...よ、 世のは、五黄様みたいに粗雑にデカク出来てませんよっ(ニャにょ!) 至って繊細なんですっ ふぅ~んだ!」

「はいはい、繊細なのネ」

「そうですっ ふん!」

「世の、こいつを起こせよ」

「いやですっ!なんであっしが?イャあ~なこった(フン)」

「世のぉそんなに逆らっていいの?聞いてやんないよ」

「え゛っ!? もぉぉ......う わかりましたょ! もう、いけずな爺猫!」

「なんか言った?」

「言ってません!!」

正体もなく気絶している若い男、どうやら息はしているようだ......






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三途の川って言うと……あの世?
人魂って言うと丸い球状の形と思ってたがここは違うのね
釣竿が役立つ時が来た^-^

★ハリネズミ★さん、いらっしゃーい!

こんばんはーv-411

あの世ですね。

此の話は母親が見た正夢から、ヒントを得ました。

五黄の馬鹿力が発揮されます。
v-410

おー、美術館の絵だー。

おっ、何を吊り上げたのか。
ちょうど良いところで後に続くんですね。
三途の川に、ちょっと興味を持って4回ほど読み直しました。
短編小説で、書いてみたいものがあって。

ぴゆうさんは、絵だけで、も1つブログを持てるんじゃないんですか。
上の絵は、美術館にあっても良い絵だと思います。

ご報告・由一さんと相互リンクを結ぶことが出来ました。
ありがとうございました。
ぴゆうさんは、由一さんに絵の指導されてたんですね。コメントを読んで知りました。
私、今は気楽にラフ絵で行こうと思います。上達したら、色付け。
と、ゆっくりやっていきます。
私も頑張りますよ。絵は。あっ、小説も。
では、ポチッと帰ります。

オムちゃん、いらっしゃーい!

こんばんはーv-411

このシーンは母親が重病の時、夢で見た情景なのです。
渡らなかった三途の川。
水が引いて向こう岸に歩こうとした時、幼い頃亡くなったお兄さんに止められたそうです。
「まだ渡らなくていいんだよ」
目覚めた母は、お兄さんが触れた肩の温もりを忘れられないと言っていました。
それから見る見るうちに回復をしました。
忘れられない話しだったので、猫国に使いました。

オムちゃん、おだてすぎだわ。
v-16豚木昇になってもおっつかないよ。

良かったねぇ~
由ちゃんはとてもセンスがあるのでござーーる。
くわ先生シリーズは楽しいよ。
まさか、そんなのないない。
元々、上手だったのよ。
線画がいいのだから色をつけたらもっといいって書いただけ。
それだけだよ。
全く・・・びっくりした。
なわけないべさ、ぷぷ

たくさん描いて描いて描きまくるのだ。
それしかないもんね。

ありがとニャン
v-410

遊びに来ました!

最新話ばかり見てて、ストーリーが分らずここに戻りました笑

起承転結が良くできてますね♪

私は起承転結をあえて無視したりするのですが、基本も大事ですね!
また遊びに来ます!

俊洸輝志さん、いらっしゃーい!

おはよーv-411

本編が長いからねぇ。
のんびりと読んで下さいませ。

嬉しいにゃーー
ありがとニャン。

基本はたしかに大事だよね。
それは言えてるねぇ。
無視するのか?
大胆やなぁ~
v-405

改めて読み直すと、桃吉の登場シーンが凄くうまく描かれているなと感じました。
あ、やべ。
まだ、桃吉の名前でてこない。
失礼しました。

オム、いらっしゃーい!

こんばんはーv-411

嬉しいノォ~
照れまくるぞなもし。

二度読みをして戴けるだけでも幸せだわ。
しかし追いつくのは大変ダジョーー
v-14

地獄の渦から吊り上げた男って・・・
なんか悪い事をして、
地獄行きになったんでしょうか?

さやいちちゃん、いらっしゃーい!

こんばんはーv-411

今は言えないよぅ~
ぷぷ

わかってくるのは少しずつだね。
ヒッパレーーー
v-441v-441

一話目に変わって急展開になりましたね。
あの絵がかなり不気味で恐ろしかったです。
ほのぼの系の猫の絵が続いていたから余計怖いです。

ぽんたさん、いらっしゃーい!

こんにちはー

あれは母から聞いた正夢のシーンを描いたのです。
川の水が枯れて渡ろうとしたら
夭折した兄に止められたそうです。
不思議な夢です。

この物語は親から聞いた不思議話を随所に盛り込みました。
ぷぷ
v-410
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 のくにぴゆう

Author: のくにぴゆう
猫国の住民達の物語を書いています。
作者はコメを食べて生きてます。
コメくださ~~い!
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今まで紹介をしなかったのですが、それも変だなと 三ニャンを宜しくお願いします。

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