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第二章 旅立ち 昔語り5

nonandkyodai.jpg

挿絵参照  絵をクリックすると大きくなります


「いさんで帰ってみれば五黄様は、九尾のお蜜姐の家に入り浸って帰らない。藤平様は、藤平様で収支が合わないとかなんとか言って商売の事で苛々しているし。
兄弟連中は、あっちがぶった!こっちが先に引っ掻いた!って言うんで大喧嘩をしている。

俺の思いはスっ飛んだ。てっきり、俺のことを皆が心配しながら今日か?明日か?と帰りを待っていてくれるなんて考えていた、おめでたい自分にあきれたよ。なんか気抜けしてチビ達の喧嘩をボーっと見ていた。

そしたら、喧嘩していたチビ達が俺に気づいてさ『ノン吉兄ちゃんが帰って来たぁぁ~~!』って大騒ぎ。
五黄の父ちゃんに知らせなきゃって五黄様を探すんだょ。

『だってお前達、五黄の父ちゃんは九尾のお蜜姐御のとこにお泊り中なんだろう?』

『違うよ、さっきまで居たょぉ』という返事。

『兄ちゃんが帰るのを五黄の父ちゃんも、藤平の父ちゃんも首を長ぁぁーくして待っていたょぉ』ってね。

俺も少しは旅先で苦労したから、五黄様や藤平様の気持ちがなんかわかちゃった。俺の事を心配して帰りを待っていたなんて知ると、俺は有り難がって二度と自分達のそばを離れたりしない。

恩返しをしなくちゃならねぇって思う俺の一本気な性格を読んでいるんだよ。
だから、俺が帰って来たら五黄様はソっと出かける。藤平様はぞんざいな口調でわたしは仕事で忙しいからお前の事なんて心配してる暇なんてないんだよ。二人で考えた小芝居を打つっていう寸法よ。

二人の父ちゃんは多分、自分達の深い愛情がいつか俺の負担になると考えたと思うよ。
だからこの機会に俺を巣立ちさせてくれたんだよ。

自分達は適当にやっているから心配するな、お前も深刻に考え過ぎずにもっと気楽にやれ、ってな。
そんなことを二人の父ちゃんに教えられたような気がしてさ、なんか気持ちも楽になったのよ。そんなこんなで今に至ってるっていう訳よ」


桃吉はもの凄く感動した。何もかも包み隠さず話してくれたノン吉に感動し、五黄と藤平に会いたくなった。

「へへ、話がいつの間にやら俺の身の上話になっちまったな」

「いい話を聞かせてもらいました」

「まっ俺の言いたい事は、ここに捨てられた子は、へたな親元にいるよりよっぽど幸せだっていうことさ。『愛情』も『教育』も『しつけ』も充分もらえて、その上たくさんの兄弟もできる。

お加奈だってそうなのさ。だけど三吉にすれば世の吉みたいな、しょうもない親でも自分にはいるから、お加奈が可哀相に思えるんだろ」

「うんうん、元捨て子の兄貴が言うのだから間違いないですね」

「そうよ。だからお前も必ず探し出す!探せなければ村には帰れない!なんてそんな悲壮な覚悟をして・・・・・・」

「そんなことまで言ってませんよぉう、勝手に話を大きくしないでくださいよ~」

「まっ、要は気楽にな。
だからと言って『だらだら』せず、だけど『キリキリ』せず、しかし締めるとこは締めて。それでもって、やる時はやるんだな、これが」
(意味ワカンネェェ~)

桃吉はノン吉の気持ちを理解した。(ホンマカイナ?)
が然、勇気とやる気が湧いて来た!思わず拳を上げた。

「ニャってニャるぞーー!!はい、ノン吉兄貴もご一緒に(ドウゾ)」


「ニャるぞー!ニャるぞー!」


いい歳の大人猫が二人して大きな声を張り上げご機嫌になっていた。





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こちらでは初めまして。黄輪(おうりん)と申します。

いつか暇があれば拝読しようと思っていたのですが、
いざ読み始めると、不思議な雰囲気の話に引き込まれ、一気に読破してしまいました。
桃吉の今後の成長と活躍に期待ですね。

おーおー、ありがたや、ありがたや。

なんと嬉しいことをおしゃるのでしょうか(激涙)

黄輪さんにそのような事を書いていただけるなんて・・・(昇天)

ありがとうございます^^がんばります。

五黄達が黄輪さんに愛されますように。

捨て子たちが幸せに暮らしているようでよかったです。
ノン吉は偉大な猫2人に育てられたから、ひょうひょうとしているのに、なぜかかっこいいんですねー。

CHIゆさん、いらっしゃーい!

CHIゆさんもノン吉の男猫ぶりに参りましたか!
そうでしょう、そうでしょう(無理矢理)
猫国のいけニャン代表です。ププ

偉大、うんうん、嬉しいなぁ。
確かに五黄と藤平は素晴らしい猫国の王様兄弟です。

こんばんは、夜更かし中のくるくるちあです。

そうです。
問題は心が大きくするんですヨ。

まあいいや。
 それが大事。
なんとかなるさ。
 それも大事。

この猫たちに力みは不要ですよね。
それでも何とかしてきたんですから。

ちあさん、いらっしゃーい!

悩みに解決できないものはないという。
その人に見合ったものしか来ないとかね。
心の持ちようとも云う。

少なくとも猫国には傍らに誰か必ずそばにいる。
孤独の悩みはここにはない。
孤独の悩みがないだけでも、猫達は救われている。

ノン吉みたいに親心を理解できるわうになるのはたいていはずっと先ですよね。
子どもが子どもを生んで、親になったころ、ようやく気がつくみたいな境地ですよね。
まったく気がつかないで、だらだら「大人」やってた私です。

節さん、いらっしゃーい!

ノン吉もだけど、我が儘になりきれない所があるのかも。

遠慮と云うほどじゃないけど、ある種の距離感。

その距離感のお陰で、冷静に見ることができたのかも。

捨て子で育つ、それは大変すぎる経験。

あまりある愛情でしか、癒されることなく、また、他者に掛ける事もできなくなる。

掛けられていないものを判りようがない。

二人の父達の無償の愛があったから、省みることも出来たのだと思う。

答えにもなっていないかも。

ノン吉兄貴はとてもよくできた猫だと思う
親から捨てられたのにその悲しみや恨みを弱い立場の猫にぶつけたりしないし
振る舞いにもそんなそぶりを見せないし感じさせない

こっちの世界のみんながノン吉兄貴みたいに立派な者ばかりだったら、
素晴らしい平和な世界は間違いなく訪れると思う

桃吉もノン吉兄貴がそばに居てくれれば安心だろうね
また今後も楽しみです  

MASASIさん、いらっしゃーい!

こんにちはーv-411

そうかもしれない。

力ある者が、優しさを持つ事って、とても大切なことかも。

そのようにv-283ノン吉は育てられ、五黄と藤平から、無償の愛をもらえた。

貰ったから上げる事が出来る。

そういうものかもしれないv-410

おはよ

ノン吉兄貴、正論ですな!カッコイイし・・・。
桃吉の素直さっていうのが、強さになるんだろうな。
これから先も楽しみですな。

かぶちゃん、いらっしゃーい!

おはよーv-411

ええ男じゃろ。

猫国のイケニャンなのであーーーる。

ニャハハハv-283

桃吉はぼーーっとしてるけど、素直な処もある。

ノン吉からすると、可愛いんだろうね。

なんか抜けてる処が。

v-391

こんにちは

ノン吉の良い話を読んでよかったニャー(=^・^=)
五黄さまも藤平さんも優しい猫だし
まわりはいい猫ばかり^^
桃吉の成長が楽しみになってきた 

では、また (^^)/

よしいぞうさん、いらっしゃーい!

こんにちはーv-411

ですね。
菰傘村が特殊なのは、住民は殆ど捨て子達の子孫なのです。

藤平や五黄が子達を放したがらなかった。
と言うのもあれば、離れたがらなかった事もあります。

今ではけっこうな猫口になっています。
桃吉はよい所に連れられてきたのです。
v-410

気楽に、いい言葉です(*^_^*)

これがとってもむずかしいけれど…(^_^;)

大きくなったノン吉と後ろのアメのカゴの対比ちょっとセツナイ。。。

大人になったのだなと。

兄弟はネコだけじゃないんですね、カッパがっ!!!(笑)

にゃん先生@管理人さん、いらっしゃーい!

おはよーv-411

ノン吉はおもろいよね。
それを理解する桃吉、いいコンビかもね。

キリキリせずダラダラせずだよ。
ぷぷ

種族を超えて兄弟姉妹になっていました。
いいよね。
v-410

ルンパッパ

妄想の最中に、いや、創作の最中に訪問いたしました。
イザーク村の殺気立った中から抜け出してきました。
一旦離れないと、取り込まれそうだったので。

「まっ、要は気楽にな。
だからと言って『だらだら』せず、だけど『キリキリ』せず、しかし締めるとこは締めて。それでもって、やる時はやるんだな、これが」

うん、わかる。
年を重ねるにつれて深く感じるようになってきます。
若いときに感じていれば、日本国の大統領になれたかも。

黄輪(おうりん)さんのコメ見っけ。今までどう読むのか判らなくて、リングさんと思うようにしてました。

右下に緑の変な生き物が居ますね。
ありゃなんでしょう。
河童?

オム、いらっしゃーい!

こんばんはーv-411

取り込まれるくらいにゴキゲンと言うことはノリノリなんだな。
いいことじゃ。

キャハハハ
それこそわかんないよね。
だけどツマンナイ首相だぞ。
今の鯰はいつまでもつかね。
ぷぷ

変なって、可愛い子河童だよん。
v-410
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 のくにぴゆう

Author: のくにぴゆう
猫国の住民達の物語を書いています。
作者はコメを食べて生きてます。
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