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第二章 旅立ち 昔語り4


「話がそれたが、そんな訳でここの収穫はものすごい!村の連中の食い扶持をのけても凄い量が余る。それを藤平様が他国に売買してデカイ商いをしている。大したもんなんだ~。

だけど藤平様と云うお方は、五黄様のフニャフニャと違ってカチコチの石頭ときている。曲がった事は大嫌い!てなもんで躾も厳しいんだ。俺はいたずらしちゃぁ、藤平様に大楠(おおくす)の木に吊るされたもんだよ(笑)

俺がニャアニャア泣いていると、どこにいても必ず五黄様が助けに来てくれて、藤平様に一緒に謝ってくれるのよ(ウル)


挿絵参照     絵をクリックすると大きくなります。
mukashikatari.jpg


弟の茂吉まで横で泣いて謝るし五黄様まで謝るから、藤平様も怒っていられなくてさ 結局、無罪放免。毎度のことだから藤平様はわかっててさ・・・そんな俺と茂吉に飴を用意してくれてるんだ。

俺は拾われた時、ニャンも言えずに『ノンノン』って言ってたらしいのよ。藤平様がこの子は言葉が話せないのか?って心配するとさ、五黄様はイイサ、いいさ、構わないさ。と言いながら、お前は『ノン吉』にしようなぁ~って
ノンよ、ノンよって抱きしめて頬ずりしてくれたんだ(涙)」

ノン吉は泣いていた。桃吉も、もらい泣きした。

「俺は五黄様と藤平様のご兄弟に愛情をたっぷりと注がれて育った。藤平様から礼儀や字も教わった。
いつの間にやら、俺の事が噂になると五黄屋敷の前に子が捨てられるようになった、他国の者まで捨てにくる。

それを五黄様や藤平様が代わりばんこにさ、ニコニコして、今日は誰かいるかなぁぁ?な~んて拾いに行くのよ。拾ってくると喜んで『ノン吉、ほら弟ができたぞ!今日は妹ができたぞっ!』てな。

お陰で俺には沢山の兄弟が出来た。だけど、そのうちに大きくなってくると自分でもどうしようもない衝動にかられて来たんだよ」

「どんな衝動なんですか?」

「俺を捨てた親を一目見てぇ。文句を言ってやりてぇってな。だけど育ての親の二人には言えなかった・・・悶々とした日々を送っていたある日五黄様に呼ばれた。多分、俺の様子がおかしかったんだろう。五黄様はニコニコしながら俺の頭をなぜて言うのさ

『ノンも大きくなったなこんなに大きくなったんだから、お前が立派に育った姿を産みの親に見せたいよな』
俺はよぉ、俺の気持ちを慮ってくれる五黄様の気持ちが嬉しくて嬉しくて、ただ、只泣いたよ・・・・ニャオーンと」

桃吉はずっと泣きっぱなしだった。

「五黄様は俺に他国の事情を調べるという名目を与えてくれた。
他の者の手前でなぁ、藤平様が考えてくれたのょ、それが旅烏のきっかけさ。二人共、俺の親なんて全く知らないし、お守り一つもなかったらしい。裸同然で捨てられていたからなんの手がかりもありゃしない。

母猫と子猫は柄が同じというそれだけを手がかりに、あっちの村こっちの村。宿という宿を探した。俺と同じ年頃の白黒を見ればそいつを捕まえてどこの生まれだ?兄弟は居るか?親は居るか?ってさ・・・馬鹿みたいな話さ。

白黒はいても俺と同じ柄なんていやしねぇんだ。その内に俺は何をしているんだろうって気がついたんだよ。
乳飲み子の俺を裸同然で捨てた親をなんで探す必要があるんだ。

第一、見つけたとしても親にしたら只の迷惑かもしれねぇし、恨み言なんて性に合わねぇし、なんでこんなとこに居るんだよ。馬鹿馬鹿しいってな。俺には帰るとこがあるんだ!

俺を育ててくれた二人の父ちゃんやたくさんの兄弟だって待っていてくれるって・・・矢もたてもたまらず帰ったよ」

「いい話ダぁ~(涙)」




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ううううっ

ちょっと目的があって、ぴゆうんとこに張り付いてウロウロしてたんだけど、ダメ!
もうこの話読む度読む度、めちゃくちゃ泣ける!!

封印、封印!!i-240

(笑)

蘭、いらっしゃーい!

このページの初コメだ~~
わーいわーいv-411

どんな目的だぁ?
ププ
蘭、ご贔屓のノン吉の秘話だもんね。
嬉しいねぇ
またね

この挿絵に見覚えがありました!
蘭さんのところですよね?

何度読んでも泣けるって書いてました。

本当にいい話でした。
五黄様は体だけでなく、器もでかかったのですね。笑。
それとなく他国査察の役割を与えるなんて、イキですね。

ヒロハルさん、いらっしゃーい!

こんばんはーv-411

読み続けられている。

ありがとうございますv-410

蘭が気に入ってくれています。

五黄と藤平兄弟は子供達が国の宝だと、思っています。

種族も何も関係がない。

ノン吉と茂吉はそれが為に授けられた子供達ですv-398

こんばんは

はぁ~泣けるね~(涙)
ノン吉にそんな過去があったとは
子を捨てた親捜しか~?
難しい問題だにゃ~??
あんな事を言いながらもノン吉の本心ってどうなのかな?

では、また (^^)/

よしいぞうさん、いらっしゃーい!

こんばんはーv-411

いろいろありました。
そんな感じかな。

過去の出来事が今のノン吉を作っている。
桃吉にはいつも本音で話しています。
話し易い雰囲気があるのが桃吉なのかも。
ぼーっとしているし。
v-410

五黄様の背中には紋章が入ってるのですねぇ~
刺青なのか、もとからの柄なのか・・・
気になります。
ノン吉と五黄様、籐平様はすてきな絆で結ばれていますね。
ありきたりな言葉で言ってしまえば、
懐が大きいのでしょうね。
そして、心が温かい。
こんな人が傍にいてくれたらいいのになぁ~

さやいちちゃん、いらっしゃーい!

こんばんはーv-411

トレードマークだね。
元からなのよ。
炎はあることがきっかけで、益々大きく赤くなったようですよ。
力の象徴なのです。

ですね。
この親子は固く結ばれています。
いいよね。
v-410

五黄様の背中にーーー

そうか、ノン吉が最初の子だったんですね。
それで皆が……。
この回は泣ける話でしたね。
籐平様は堅いお方だけど、芯は五黄様と同じく優しい方なのですね。
ノン吉にも色々あって、今にたどり着いてるわけですね。
ただの風来坊ではなかった。

ノン吉に似た柄の母猫?格好良すぎる母親?いい女v-238

オム、いらっしゃーい!

こんばんはーv-411

そうなのでござる。
意味あって捨てられました。

ムフフ
藤平は本当に優しい爺猫です。
愛情も猫百倍くらいありそうです。

そっくりがいたら色っぽいやね。
キャハハハ
v-410

こんばんは。

お久しぶりです。

ノン吉にもそのような過去があったのですね……
でも、捨てられても愛を注いでくれる存在がいるのはありがたいことですね。

紗那ちゃん、いらっしゃーい!

こんばんはーv-411

紗那ちゃんでええかのぉ~
ぷぷ

おひさしぶり~~
また仲良うしてね。

あれでも結構いろいろあるのよね。
なんつたって、爺だもの。
へへ
v-389
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猫国の住民達の物語を書いています。
作者はコメを食べて生きてます。
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