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時雨のお波 6 お仕置きタイム

前回

山神様達には隙はない、子猫軍がついている。さてどうなることやら?


はじまり、はじまり


「はぁはあッ、大変だあーッ!ちきしょーお陽の奴、俺が旅に出るって云うのに起こしもしねえ処か居もしねえよッ全くよ~、オトトが怒って逃げちまうよー」

世の吉は自分でも驚く程の足の速さで快調に跳ばした。

「へへ、韋駄天世の吉だね!『可愛い世のちゃんをお届けに参りましたぁ~』なーんてね!いひひひ」

店のそばに行くと用心して辺りを見回し、同じようにコソコソと戸を叩く。

「お波ちゃまぁ~!世のちゃんよぉお~~ヒラヒラと行きま蝶~よん、なんちってーうひひひ」

世の吉も水車小屋に向かう。

「うひひひ、霧が世間を憚(はばか)る俺達にはぴったりの小道具だよ、粋だね~。ひひ、お陰さまで誰にも会わねえ、もう堪んないね、お波はどんな顔をして来るのかね?

旅先じゃ、当然部屋は一緒!と、なるとやっぱり夫婦だわな~。『おい、お波』『なあに?お前さん』なんちってぇ~にゃーーッ、照れちまう」

・・・・付ける薬なし

鈴音川の川沿いを行くと水車小屋が見える。
世の吉は鼻歌を歌いながら戸を開けようと手を掛けたその時、霧を切り裂くように棒切れが唸る。

ビュン!

後から棒切れでしたたかに殴られた。


ガッ、ッツーーーん!!



う゛ッ!!


まさに目から火花が散ったことだろう...暫(しばら)くして目を覚ます。

痛ぁーーーいッ


「起きたかね?」

「な、ニャオーー!?誰だこの野郎!あったたた、
痛ぇえーーーッ!

「痛いとよ」

「感覚が無くなっちゃいなかったね」

「もっと叩けばいいのに」

「本当だよ!もう一回やれば減らず口も無くなるかしら?」

「なッ・・・・・」

段々、目の焦点が合ってくると漸(ようや)くこの場の事態に気付く。


「ぅわぁああーーーーッ


「やっと気が付いた?父ちゃん」

「あ゛っひゃ、ひゃッ、おひゃね、、、、、」

「母ちゃーん!父ちゃんあたいの事『おひゃね』だってぇー!」

「じゃ、あたいは『おひょう』だね?にゃははは~」


あはははは


大爆笑である。その声で周りのイヤ~な視線に気付く。

「あ゛っ......」

「世のさん、あんたもねえ~やっぱり」

「お金婆さん、こッ、これにはじッ、事情がッ、、、、、」

「無駄だよ、世の吉」

「あっ?梅爺!爺さんまで?」

「爺だけじゃないよ」

「世の兄ぃ・・・」

「へへ」

「てめえー、伝も?あっ!一の野郎・・・うへぇーーー」

みんな!おネンネしているデレ助達も起こしてやんな」

「ふふ、今日のお水は冷たいよ~~」


そぉれッと!!


気絶から覚めない連中は子供達が川から運んで来た冷たい水を山神様達に掛けられた。


ひゃやーーーッ


ぅうわぁあーーー!


あッぷうーーッ


目かしこんでいた男達は惨めな濡れ猫になった、この姿にまたまた大爆笑になる。

「さあ、これで揃ったね」

やいッ、お陽!何をしやがるッ!俺にまで水を掛けるこたあねえだろッ!それにこの縄を取りやがれッ」

バッ、チーーーン


ふんぎゃやあーーッ


「五月蝿いよッ、このデレ吉ッ!もう一辺そんな口聞いたら、只じゃ済まないよ。そんなに濡れたきゃ川に沈めてやるよ」

「ひぃーーーッ」

「さっ、ここじゃ狭いよ、霧も晴れたようだしお天道様に見てもらおうよ」

「わあ、そんな引っ張らないでえ~」

「いたいよーぉッ」

「五月蝿いよ、このエロ豆腐」

「お三...」

「ふん!」

其れぞれが亭主を引っ立てて、村の広場に連れて行く。その頃には嘘のように霧も晴れ、大層な行列は否が応でも目立ってしまう。

興味津々に知らない者まで付いてくる。子供達が先触れをして村中を周ったものだから、あっという間に集まって来た。

二十人程の濡れ猫達は見るも哀れ...お陽達はニヤニヤしている。


挿絵参照↓↓↓  絵をクリックすると大きくなります

oshiokitime.jpg


あれーーッ!みんなどうしたんだい?へへへ」

「あら弥吉ちゃん、どうもこうもないよ。

このデレ助共はね、お波とか云うメス猫と二人旅を洒落込もうとしたヘッポコなんだよ」

「え?兄い達、皆ですか?あっ!爺ちゃん達・・・ひゃー馬鹿だなあ~」

「てめえッ、うるせえぞッ!黙りやがれ!」

「あんたこそ、黙んなさいよ」


ばっちーん


「お紺・・・」

「開きにするよ」

「ぅ゛・・・・」

「五斗の兄ぃもざまあないねえ~。だけど、、、じゃ皆のせられて?ははーん、俺は引っ掛からないで良かったあ~」

「なんだってッ?弥吉ちゃんにも?」

「へい、あの女、俺の塒(ねぐら)に来て『旅に行こう』って」

何をーーッ、弥吉の塒に行っただとーッ?俺んちには来てくんなかったッ」

「黙ってないと金棒で殴るよ」

「お道ちゃん、怒んないで~」

「ふん!こいつはテメエが鍛えた金棒だもの、一辺は味わっとくかえ?」


ひぃッーーー


其れぞれの女房達の怖いこと、怖いこと、この上ない。

「じゃあ弥吉ちゃんは誘いに乗らなかったんだ?」

「そりゃそうだよ、そんな事をしたらお米ちゃんに申し分けないし」

「えらいっ!偉いよ!なんて身持ちの固い好い男だろ!羨ましいねえ~、お米ちゃんがさ~」

「へへ」

「其れに比べて、どうだろねえ、このデレ助共は!あんたら揃いも揃って、昨日からあたいらに一芝居打たれてるのも気が付きゃしないッ、これじゃ手も無く泥棒猫に騙されるわけよねえ」

「何言ってやがるッ、お波を何処に隠した!」

「まだそんな事言ってるよ!お種、泥棒猫の置き手紙を読んでやんな」

「はーい」

大声でお種が読んだ内容に驚いた男共はへそくりをすっかりお波に渡していたから、悔しがって泣きだす始末である。それを見てまたまた大爆笑になった。



つづく


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あ~~~~~ぁ、やっぱりにゃ。
もの凄~い事になっちまった。
市中引き回しの上、打ち首・・・じゃないだけ、よかったさ。
山の神を怒らせると、そりゃ、怖いもんだからねぇ!(笑)
ま、少しは懲りるといいわな。

どーせまた、他のイロッペ~女子の手練手管にかかりゃ、あーた。
みーんなで、ヘソクリ貢んだろーけれどもさ。
これぞ悲しき 男の性かね・・・(爆)

でも、ま、私から見れば可愛いやね~、デレ助たちはさ♪
騙されたと怒るよりも、山の神たちが隠したと思う処が、単細胞でいいや。
な~んかね、モヤモヤした気分がスカッと爽快だわ。

で、つづく・・・・・のね(笑)

やっぱりねえ、こうなっちゃいますよね(笑)
男って、つくづくおバカ。
でも、こうやって怒ってくれるってのは、愛があるからですよ。
感謝しなきゃ。

これでもう、懲りるでしょうか、男ども。
五黄さまがこの惨事をみたら、なんて言うんでしょうね(笑)
ただ、笑うかな?

これは恐ろしい……(^^;)

いやそれよりも恐ろしいのは弥吉くんの運命。

「裏切者あつかい」されるんじゃないかと戦々恐々(爆笑)

しかしまあ、男ってやつァどうしてこうも……(^^;)

それと前回のコメント残し忘れてすみません。コメントした……と思ったのですが、どうも忘れていたようで(汗)


男どもはこうして罰せられましたが、問題はお波ちゃんのほうですな。五黄さまとのやりとりがあるのではと思っていますが。このままじゃ倫理的にいかんもんねえ。

襟ちゃんは出てくるんですか? ひそかに期待しているのですが。

おお~♪
おかみさんたちの啖呵がかっこいい(o^O^o)/
なんか大きな打ち上げ花火みたいにスカッとするぞ~~

でもまだ これからだね、
子猫軍団も これから出番がありそうだし
人間世界では悪い事して逃げられる奴も
猫国では そうは問屋がおろさないんだよね、ぴゆうさん!

勧善懲悪とはよく言ったものですが。
まあ、それなりの報いがあるということなんでしょうけど。
痛みは何事もにも勝りますからね。
拷問に近いような気もしますが。。。
まあ、それはそれですね。

こんばんは


 まさに、オトコ弱し! って感じ(?)ですね~
 ある意味において皆良い嫁さんをもらったと言えそう。

 とか客観ししてる私も実はエロ豆腐だったり煩悩コンニャクだったりしそうですが、最近は比較的熱血クールに生きていると思う。いや、そう思うんですv-290

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こんばんは^^

いいわ~^^山の神様を怒らせるとどれだけ恐ろしいか。

これで懲りる奴もいれば、やっぱり懲りない奴はいるのよね^^

おそろいのタンコブが痛そうだけど、お仕置きはまだ続くのかな~

デレ助達の姿に爆笑してしまう、山の神様の懐の深いこと、深いこと^^

あれ、白い大きな猫ちゃんにもお誘いがあったのでは・・・
 
そろそろお出ましかしら。

愛がありますよねえ^^
なんだか ほほえましい

こそこそやっていたおバカな男どもに
真正面から おしおき

なんだか 読んでいて すっきりしてきます^^

あ~、すっきりしました~!!
予想していた展開とはいえ、ここまでバッサリやられると、
軽快で気持ちがいいです~(笑)

それにしても、男って馬鹿なのが多いですよね。
人類も同じですねw

それでも、御かみさん達の言葉には愛がありますね♪
一方ではちゃんと許してるんですもんね。
つくづく、私は愛情が薄いな~と感じます。あはっ。(≧▽≦)

そして、まだ、つづく、、、んですね♪

あははははは!!!

おバカさん達、全員生き恥~~(笑)
悪いことは出来ないね~~~(^^*)
さて、
自分だったらどうするかなあ???
これで許してあげられるかしら???
こうしてやっても尚
一生ねちねち言いそうだな!!!
我ながら執念深いわ~~~(爆)

ここまで来て、だまされてる事に気が付かないとは・・・。ほんとつける薬が無いですねぇ。それに比べて、弥吉の偉い事!そのお米に対する気持ちいつまでも持っててほしいなぁ。みんな縄で縛られて、たんこぶ作ってみっともないこと・・。しかしお波はどこに消えたやら・・。できたらお波もお縄にしてほしかったなぁ~。

そういえば騙した方のお波ちゃんはもうこのまま雲隠れですかねぇ(´・ω・`)
男としてはなんともやりきれない結末…

そして、世の吉はじめ男どもはやはりアホすぎる…

遅くなりました~~!(;´Д`A ```
これはこれは、大騒ぎ!
でも、自業自得ってやつですね。
子供にまで醜体をさらすことになるなんて・・・。
ちょっと、なさけないやつら・・・ですね。
ちょとは懲りただろうか・・・?

情けない男どもにくらべて、女子供の強いこと・・(笑)
そのほうが世の中、平和なのかも・・ですね!

llama姉さん、いらっしゃーい!

こんにちはー

市中引き回しはキツイでしょうが、それだけってのもねぇ〜
ぷぷ

性なのかしらん。
毛のあるオトトが居る限りかもしれない。
こりゃダメだわいなぁ〜

こりゃ姉さんならではだね。
深いですぞ。

本当に単細胞だよね。
お波の手紙でシュンだもの。

まだ足りないヤネ。
v-389

limeさん、いらっしゃーい!

こんにちはー

だよね。
本当にそう思うよん。
妬かれるうちが花だよね。
ぷぷ

暫くは先立つ物も無いし、大人しくするしかないよ。
いましたねぇ〜
確か白いのが・・・・
v-391

ポール、いらっしゃーい!

こんにちはー

弥吉の株は大上がりですね。
菰傘にもデレスケばかりじゃなかったミタイナ。

あーー良かった、お波が出てこないから怒っているのかと思っていたわ。
一安心だわさ。

そっ倫理的にいかんよね。
それも猫国らしく終わらせたいなと

最後に出演予定でございます。
これでスッキリしてくれるといいな。
v-410

園長さん、いらっしゃーい!

こんにちはー

〆はもっと楽しんでいるような感じになると思います。
スカッとしてくれて良かったよぅ〜

さいざんす、も一つおまけをね。
子猫ちゃん達も大いに楽しんだと思います。
お陰で父ちゃん、爺ちゃん達の威厳ゼロでござる。

猫国なりの終わり方かな。
へへ
v-410

LandMさん、いらっしゃーい!

こんにちはー

いい思いをしたようなしてないような?
まっデカイお灸をすえられました。
ぷぷ

痛いだけで終わりそうにありませんよ。
おにゃごは怖いのでござーーる。
ニャハハハ
v-391

ゆうちゃん、いらっしゃーい!

こんにちはー

だよね。
妬かれているうちが花なんだよね。
そこんとこ、わからないとね。

煩悩コンニャクはいいなぁ〜
お波の店のメニューにしようかしらん。
v-392

どーちん、いらっしゃーい!

こんにちはー

だよねぇ〜
何度やっても懲りないのが黄色いのと白いのかね。
似たものなんだわ。

モチのロンだよ。
このままってのもね、中途半端でしょ。
けけ

出るような出られないような?
v-389

あゆみちゃん、いらっしゃーい!

こんにちはー

ありますかねぇ〜
呆れるよりないですよね。

お仕置きも皆でするとお賑やかです。
ぷぷ

すっきりして良かったよぅ〜
私もスッキリする。
v-410

ルビィちゃん、いらっしゃーい!

こんにちはー

スッキリして良かったよぅ〜
もう一押しがあるんだょう。
けけ

全くねぇ〜
ハニャー・トラップに弱すぎるぅーーー

愛がありますかぁ
愛より呆れているほうだと思いますよん。
ねぇ
ルビィちゃんが薄かったら私なんかスカスカで透けてる。
あったんかいな?ミタイナ。

ぷぷ
v-392

かじママちゃん、いらっしゃーい!

こんにちはー

全くだよね。
悪いことなんてできませんよーーーだ。

そうそう、ネチネチのグチグチだよね。
て言うか、二度目はないわい。
堪忍ならねぇーーー
いっそ、同盟を組みましょう
皆で山神様の会とかさ。
ぷぷ
年に一度、無礼講があるのだ。
v-391

むらななちゃん、いらっしゃーい!

こんにちはー

そうなのよ、薬がないの、アリャリャ
妻帯者って油断だらけなのかね。
大馬鹿ーズだわ。

弥吉は漢を挙げたわね。

お波は最終でね。
ぷぷ
v-392

大阪ちゃん、いらっしゃーい!

こんにちはー

いいんです!
にゃははは
ちゃんと最後に登場をさせる予定です。
男たち的には全くスッキリしないと思われる。
ぷぷ

そうなんだよねぇ〜
まっスキだらけってのも可愛いもんで
女将さん達は慣れっこなのかもね。
v-410

きらたるちゃん、いらっしゃーい!

こんにちはー

おお~~気にしないデェ〜

そうなの自業自得なんよ。
今回はお子ニャン達にまで怒られているんだから
どうしようもないね。
ぷぷ
どうだかねぇ〜

です。
この方がまぁ〜るく治まるってなもんで
道は一つ!
潔く心をう〜〜んと込めて永遠に謝るしかないのです。
v-389

こんばんは~~♪
凄いことになってますね(。^p〇q^。)プッ
挿絵の表情がそれぞれに面白くて笑ってしまいます。
本当に揃いも揃って騙されちゃって・・・男ってダメですね。
まだまだお仕置きは続くのかしら?

りんだちゃん、いらっしゃーい!

こんばんはー

本当に揃いも揃ってのメンツです。
にゃ郎達はちびの頃から
悪いことも良いことも一緒みたいです。
ぷぷ

もう一押しがあります。
へへ
v-391
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 のくにぴゆう

Author: のくにぴゆう
猫国の住民達の物語を書いています。
作者はコメを食べて生きてます。
コメくださ~~い!
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