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第二章 旅立ち 三吉の願い3

「兄ちゃん、今度は走ってみなよ。走る時はこうするんだよ」

三吉はお手本を見せてくれた。
最初は小走りに。その内に体を思いっきり伸ばして地面に手をつく。足が後からついて行く、桃吉も三吉の真似をして歩き出す。
ふんふん(ナルホド)少し小走りに「おーッ!いいぞ!いけちゃうかな~」思いっきり走ってみた。

「うっひょぉー、気持ちいいぃぃ~♪」

速い!速い!調子良く走った。

「兄ちゃぁーん!」

三吉と子猫達がニャアニャア言いながら追ってくる、気がついて待っていた。

「兄ちゃん速いよ。びゅぅーって。すごいね!これなら大丈夫だね」

「ちゅごいニャ」

「ニャア、ニャぁ~」

「ニャア、ニャォ」

「へっへ、ありがとうな。皆にお礼しないといけないな。
たくさん教えてもらったよ、本当にありがとう」

「兄ちゃん、いいってことよ!気にすんなよ。
だけど一つだけ、ねだってもいいかな?」

「いいさ。ただし、猫成り立ての俺が出来ることだよ」

「あのさぁ、この子さぁ」

三吉は自分の半分程の子猫を抱き上げた。
その子猫は両耳だけが黒く、体は真っ白な子猫だった。
まだよく話せないので『ニャアニャア』鳴いている。

「こいつさぁ、『お加奈』って云うんだけど、捨て子なんだよ。
俺さぁ自分に親がいるから余計に可哀相でサ」

「んっ?じゃ俺が親になるの?自信ないなあ、自分でさえ持て余してんだもの」

「違うよ!こいつの親を探して欲しいんだよ。なんか手懸かりでもいいからさッ」

「何だ、そうか。かわいそうにな・・・」

桃吉はその子を重そうにしている三吉から抱き上げ頬ずりをした。
こんなに可愛いい子なのに・・・桃吉は得体の知れない怒りにぐらぐらした。

「三吉、探してみるよ!必ず探してみせるから、任してくれ!!」

怒りがそうさせたのか、威勢のいい桃吉を三吉はジっと見つめる。

「うん、頼むよ!それじゃ今度は本当に走って行きなよ」

「うん、わかったよ。ありがとうな!」

桃吉はお加奈をやさしく降ろし、心配そうな子猫達を見回す。

「安心していい知らせを待ってな。兄ちゃんがお加奈の親をきっと探すからな!」

三吉と子猫達は一様に安心した顔をした。

「じゃ、行ってくるわ。バイバ~イ!」

挿絵参照↓↓↓

yarikirenai.jpg


純真な目で自分を見る子猫達の視線にたまらなくなった。
走りながら、人でいた時と変わらずにいつもの安請け合いをしたのかと情けなくなり、そんな気持ちを振り払う様に大声で叫んだ。


「俺はやってやるぞぉーっ!ニ゛ャオーー!」


桃吉は走った!走った!畑も田んぼも通り過ぎ、あっという間に川縁に着いた。
橋の袂にノン吉がいた。





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まだ途中ですが・・・

「三吉の願い3」まで読みました。
猫にされた桃吉がどうなるのか、それが楽しみです。

dejavuewordsさん、いらっしゃーい!

読んでいてくれてたんですね。
ありがとうございます。
ブログにアップするようになってから思うことは、
楽しみにして戴ける事が、作者として無上の喜びだと知りました。
拙いながら心だけは込めて書きました。
dejavuewordsさんの期待に応えられる五黄達でありますように

三吉の願い2の

絵がかなりキュートで萌えましたw
桃吉の後ろ姿にもw
捨て子の親が見るかるのか……心配です(´・ω・`)

CHIゆさん、いらっしゃーい!

三吉のお加奈を思う純粋な気持ちはとても尊いものです。
猫国にはそんな優しさが溢れてほしいと思っています。
読んでくれるCHIゆさんの心が癒されたら幸せね。
また来てね。萌え過ぎないうちにv-410

よくよく考えてみたら、この話、人間が人間をあきらめて猫としての生活を送りなじんでいくという、ちょっと視点を変えると

「調教ものSM小説」

みたいだなー、と思いました(^^;)

失礼千万な失言でしたらどうか消してください。

わたしもなんでこんな連想が浮かんだのかわからない(^^;)

日々読んでいるものまでバレてしまった(爆)


それにしても三吉たち子猫を思う桃吉は立派であります。

こんないいやつがなんで現世では恋に破れて死んでしまったのかなあ。人の世はつらいなあ。

話は変わりますがついさっき山中貞雄監督の昭和10年の喜劇映画「丹下左膳余話 百萬両の壷」の録画を見てました。

当時としては実にスマートな作品ですが、人情まる出しのコメディで、腹を抱えて大笑いしました。

まるでこの小説の世界のようでした(^^)

ポールさん、いらっしゃーい!

ニャンと!そんなイヤラシい事を言ったら、ニャ転がしますよv-389

う~~ん、またまた答えるのが難しいご感想を・・・

確かに「たくま」は人であった時の人生がありました。
だがそれは孤独であり、理解者もいないものでした。
孤独であることの悲しさを知っている桃吉だからこそ、お加奈の寂しさを理解できるのだと思います。

おおー、私も昔の喜劇ものは大好物です、もうベタベタの笑いがたまりませんよね。
キラ星のようにいる芸達者達の面白さ。
なぜ、そこで歌うとか、つっこみ所満載なのが特に楽しい。

桃吉の男気ですね。
うんうん、いいな。
でもちょっと心配。

物事やすうけあいすると
お尻に火がつきますw

お仕事遅くなり、とりあえず三話読みました^^ゞ
うんうん、日課になっています。

寝る前にまたおじゃまします♪
それじゃあ。

今夜は無性に小説書きたいので夜更かしにゃにゃ^^ゞ

ちあさん、いらっしゃーい!

おおー、読んでくれとる、わくわく。

桃のいろいろがわかってくるの、これからね。

そんな桃を無条件に受け入れるノン吉が好きなのぅv-343
ノン吉らぶぅ~~v-413
あほですか!
アホでもなんでもええがな、イケメンニャンに弱いのは女猫の常、
煮てくれーー、焼いてくれーーー。
・・・・

人情猫な桃吉~
親が見つかるといいね。
見つからなかったら責任とっておとーさんになるしか!

節さん、いらっしゃーい!

無理無理、今の桃吉はだめだな。

もう少し、大人にならないとね。

節さん、お疲れさまv-410

充電は大事だよね。

いいなぁ~~v-406

おはよ

三吉はやさしいね。
桃吉の人間界の様子がチラッと見えた。
さて、次回は!

かぶともさん、いらっしゃーい!

おはよーv-411

ええ子でしょ。

ええ子なのよう~~。

三吉はもう一人の主人公になります。

この本編は桃吉、三吉、お蜜の三人が主人公になり、この三人を彩る形で物語は進んで行きます。

宜しくニャンv-283

こんばんは^^

あれ~桃吉大丈夫かな?
大事な事を頼まれちゃったけど?
かわいい三吉のお願いだけど
出来るのかなぁ~^^
頑張れ!桃吉~!!

では、また (^^)/

よしいぞうさん、いらっしゃーい!

こんばんはーv-411

本当にね。
なんか怪しいよね。
そこが桃吉なんだけど、本人はしごくまじめ。
頑張って欲しいニャー。
ププ
v-410

やっぱり、世の吉には子どもがいたか~(^。^)

絶対いるだろうなあと思ってました!

桃吉、猫ちゃん走りを習得して猫っぽくなってきましたね(*^_^*)

しっぽの丸いの、初めて見ちゃったし♪カワティ♪

ノン吉が謎で気になるわ~ヽ(^o^)

にゃん先生@管理人さん、いらっしゃーい!

おはよー

とんでもなくコメ返が遅くなってしまった。
ごめんね。
手がまともに動かなかったのよ。
びっくりするよ。
今はもう大丈夫なんだけど、怖いよ。

世の吉親子はこれからいろいろとあります。
長いけど楽しんで戴けたら幸せです。
v-410

三吉は心優しい子供ですね。
桃吉はせっかく猫に生まれかわったのだから、
人間の時にできなかった事を
できるようになるといいですね。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

さやいちちゃん、いらっしゃーい!

こんばんはーv-411

ですね。
成長がこの物語の大きなテーマになります。
桃吉しかりです。

どうか温ーーく見守って下さいね。
v-398

颯爽と走れるようになった桃吉。
これも5にゃんの子猫たちのおかげですね。
その、お礼に加奈にゃンの親探しでござるか。
まあ律儀な性格でございます。
猫国の住人にずっぽりとはまって来ておりますな。

オム、いらっしゃーい!

こんばんはーv-411

だね。
手取り足取りだよね。
それに褒めてくれるし、オ子ニャン達はツボを心得てらっしゃるのだ。

そうしたくなるのだろうね。
周りが良いと良い人であろうとする。
なのに騙して悪さを考えるなんて輩は論外だわ。
人国、情けなし。
v-390

こんばんは。

此処まで読了しました。

桃吉は情に篤い奴のようですね。
まだまだ頼もしいとは言えませんが、こういうお願いが桃吉の行動の原動力になっていくんでしょうね。

これからが楽しみです。

ラナちゃん、いらっしゃーい!

こんばんはーv-411

すごい風だわ。
おっかねぇーーー

そうだねぇ。
なんか猫になってから本来の自分が出てきたのではないかな。
必死に守ってきた殻。
本来は善良であるはずなのに、
見て見ぬふりをしたり、薄ら笑いを浮かべたり。
そんな事ってあるとおもう。
灰汁とか澱になり、心に纏わりついていた汚れが
清い猫国で洗われていくのかもしれないね。
v-410
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Author: のくにぴゆう
猫国の住民達の物語を書いています。
作者はコメを食べて生きてます。
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今まで紹介をしなかったのですが、それも変だなと 三ニャンを宜しくお願いします。

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