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大相撲 42 脱出

前回


鍋の中には一握りの米、痩せこけた魚。
切なくなるのは仕方ない・・・これが川太郎池の真実なのだから。

コロの本音を聞き出そうとノン吉が正体を明かす、オロは帽子を脱いだ。



はじまり、はじまり



「コロよ。このお方は、今や狸国の王【狸兵衛】様の弟様であられるオロ様よ。そしてきゅー助様じゃ。
この光こそ、真に王族の方が放つ光よ。わかるな?」

「はい。本当に...お心のままの美しい輝き、、、」

「コロ、われらがこの様に正体を明かしたのに免じて本当を教えてもらえるか?」

「はい、ノン吉様!コロめは嬉しくて胸が一杯です、、、いつか、いつか、必ずやお救いが来て下さるとコロは、、、コロは信じていました!」

「コロは俺達が来た理由もわかっているようだな」

「このコロ、伊達(だて)に川番をして来た訳ではありません。

キロ様のいつにないピリピリとした雰囲気、、、セロ様と暮らす為に舞い戻ったというのに少しも嬉しそうではありません。河童国の重鎮(じゅうちん)のお二方が『お供』と言った方々に逆に気を遣われているご様子。

そして、何よりもコロめにノン吉様が差し出された水筒です。河童の腹にポケットはありません。駄目もとで、一か八かで賭けてみました。例えこの命なくなったって惜しかありませんから」

「お前は・・やっぱりわかったの?」

「はい。でも、ここまでご立派な方々ばかりとは、、、嬉しい限りです!」

「それじゃ、まずはお前の話をね。それから俺達の話を聞いてもらおうか」

「はい。でも、何から話せば良いのか、、、」

そう言ったまま、コロは俯(うつむ)いてしまう。

「お前、国を出る者を手引きしてたんだろ?」


ぅぐッ・・・・


驚いたのはセロとキロもだった。ノン吉の思いもよらない言葉に驚いた。


なんと!?・・・」


知らなかった、、、」


「ふふ、考えれば直ぐに分かる事。

他国に流れた河童達はけっして着の身着のままじゃない。不思議にも財産を持って来ているのさ。
身一つならわかるけど、荷車ごとだよ。開道を通らなきゃ無理な話しよ」

「おっしゃる通りです。あっしがここの開道の担当になって随分になります。その間にどれほどの河童が逃げた事か、、、でも、皆好きで出て行く訳じゃねえんですよ。子河童達は何も知らずに嬉しそうにね...」

挿絵参照↓↓↓  絵をクリックすると大きくなります
dasyuttu.jpg

コロは思い出すのか、詰まってしまう。

「でも、コロはどうして逃げなかったのかい?カナだってここを出る事を願っていたのだろう?」

セロが当然の疑問を言う。

「あっしが逃げたら後の者はどうするんですか?

あっしの後釜につく河童なんてどうせ碌(ろく)でなしですよ。おっ母にはすまなかったが、あっしにそんな無責任はできませんよ。逃げれる者は逃げた方がいいんです!こんなとこに居たって夢も希望も有りはしないんですから」

えらい!コロはなんてまーあ、見上げたものよ!それに比べてこのキロの大馬鹿者ッ!この根性なしの馬鹿河童ッ!情けなくて皿も渇(か)れるわいッ。

セロめも同罪です。まま子様にお仕置き部屋に入れられるくらいなもので、『自分の勤めは果たしている』等という、、、
えぇーいッ!勘弁ならないッ!!

そう言った途端にセロは自分で自分に渾身(こんしん)のパンチをした。


カッパぁーーンチ!!


「う゛ぅぅーーーん...」



気絶した。


セローッ!


皆が驚き駆け寄るとセロは白目を剥(む)いている。


父ちゃん!あたしもーッ!


キロもセロの真似をした。

カッパぁーーンチ!


ん゛ングッ、ぅぅーん...」


キロも気絶した。ノン吉達は余りの事に唖然(あぜん)とする、呆れるほどの似た者親子である。

「仕様がねえなあ~。この似た者親子は放っといて、コロ、続きを話してくれ」

「でも、、、宜しいのですか?」

「平気だよ。この方が五月蝿くなくていいょ~」

「キュー助の言う通り!」

「それでは、、、。あっしは、もう一つやっている事が有りました。それは、昔にガス先生に言われました事で、、、」

「ん?それじゃ、『心ある河童』ってコロのことだったの?」

「そんなー、あっしだけでねえですよ。あっしらはそりゃ用心していたんですよ。成る可くガス先生の処にはご厄介ならない様に、、、

それなのに、ゲンの体があんまり酷くなっちまったもので、よくよくじゃなきゃ行かせないつもりだったんですけど、
あいつもそのまま戻って来なきゃいいものを・・・

子供は必ず届けるからって言ってあったのに、あの馬鹿ノコノコと戻って来やがって、その上ペラペラと誰彼構わず話しやがって、、、」

「それで、後をつけられたんだ」

「へい。あいつの所為でガス先生が、、、」

「知ってたの?」

「ええ。駕篭(かご)に入れられて居やしたけど、中から『ガスを離しぇええ~~!』って特徴のあるお声が、、、」

「やっぱり、、、それで他は?」

「ええ。その前には、、、あれ人なんですか?チラッと見ただけなんですけど、皿も甲羅もないヨボヨボしたのをキロ様が連れて来てました。あんな種族をあっしが見たのが確か二度目。前に見たのは、、、」

「それは、俺だよ」

え゛ッ!?だって、そんな、、、」






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非公開コメント

ぴゆう姐さん、こんばんは~^^
おぉ・・・だいぶ色々と、話が繋がって来たのぅ。

皿も甲羅もないヨボヨボも 今じゃ光り輝く「銀の皿」か。
・・・にゃはは、詩になりそうじゃ~♪
オロ、ごめんよ~m(__)m

そうか・・・「心ある河童」は、コロだったんだ。
コロは沢山のことを知ってるよね。
これならば、ガスも早く見つかるさ。

それにしても、親子揃って「カッパぁーーンチ!!」 トホホ
そんなことしてる間に、やるべき事があるだろうに・・・。

好きで自分の国を捨てる民は居ない。
・・・どこぞの政府も、もっと真剣に考えないと。
この国を捨てる覚悟など、したくないもんね。

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国を捨てなきゃいけない河童たちも、それを見送るしかないコロも、辛かったですね。
出て行った河童たちは、幸せに暮らせてるんでしょうか。
これじゃあ、河童国は、成り立たなくなっちゃいますね。
早いとこ、何とかしなきゃ。
セロ、キロ、目が覚めたら、頑張らなきゃ。

あの~

挿絵で描かれている
子河童の前かけの
アヒルにウケましたw

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こんにちは
ご無沙汰しております。

でも自分で自分を気絶するほど殴るって、すごい・・・・・

自分の国をでていくってつらいけど、いい国に行けるならいいかな?

日本脱出!とはまだ思いませんが・・・・・

こんにちは。
いやあ、今日のイラストの切ないこと・・。
子供がはしゃいでいる姿が、ほんと胸にささります。
こまかく描けてまして、柄もなんだか泣けます。
どんな気持ちで去って行ったことか・・。
まだまだ山がありそうですね。これからが、とっても気になります。

あれ?1度投稿したのに、却下された。同じ投稿が入ってたら、すみません。しかし、キロもセロもそのまま、気絶しててくれたほうが、話がすすみますよね。コロは、どんな思いで手引きしてたんでしょうね。きっとつらかったと思います。決して嬉しくみんな出ていったる訳じゃないですから。どんな思いで、みんなの背中をみてたんでしょうね・・。コロの努力が実るといいな。あとおなか一杯ご飯を食べさてたい!

こんばんはー

 

 自分で自分を気絶させるってすごいなぁ
 私もこのコメント内なら……ドガッ! コテッ……

 ……
 
 ……(気絶中)

 ……

 ……はっv-12


コロは、国を捨てて出て行く者たちの
手助けをしなくちゃいけないから、
この国から、出て行けなかったのか・・。
まだまだ何かありそうな・・・。

応援ポチ!!

こんばんは~(^0^*)ノ

コロ・・・・・・
可哀想に・・・・・・
本当に色々辛いことばかりだったね。

ああ~~早く、すっからかーーんと
河童晴れな河童国にならないかな!!

ああ~~
色々繋がって来たキタ!!!

楽しみだあ!!!

こんばんは

コロのとっても立派な行為の話なのに、
「カッパぁーーンチ」がツボに入ってしまいました。

コロは・・どんなに辛かったか・・
でも・・耐えてきた事が報われる・・そうならなくちゃ!!

「カッパぁーーンチ!!」
あはは~自分で気絶するほど強くたたくなんて・・
この親子でなけりゃできないなぁ~(^。^;)


おはよ

そ、それでそれで、つぎは!!!

今日の挿絵はドラマチックですね~

表情までよく描かれていて、胸がきゅ~んとなりました(><)

コロはずいぶんと、覚悟ができてて肝の据わった立派な河童ですね!

ガスの様子も聞けて、いよいよですね。

先が気になります~=^ェ^=

お久です^^

せつないなぁ・・・☆良い所でつづくからハラハラ・ドキドキだよ~!


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llamaちゃん、いらっしゃーい!

こんにちはーv-411

だんだんとね。

オロはまだまだだよ。
お若いのよ。

そうだね。
コロはいろんな事を見てきたのでしょうね。
そうそう、爺河童がいたわねぇ~
キャハハハ

性格なのね。
そっくり親子だよ。

その通り!
腐っても日本と言いたい。
v-391

limeちゃん、いらっしゃーい!

こんにちはーv-411

ですね。
どちらも不幸です。

大概、猫国の川に居住しています。
争いもないようですから、そこそこ幸せなのでしょう。
一度、池を出てしまうと元の生活には戻れないでしょうね。
誰だって嫌になるような暮らしぶりですものね。

全くです!
早く起きろですよ。
v-293

広報ミヨっちゃん、いらっしゃーい!

こんにちはーv-411

おおーー
よく気がついてくれた。
一度も使えなかったブラシ。
やっと使用出来ました。
へへ
v-410

ふんわり♪ちゃん、いらっしゃーい!

こんにちはーv-411

ご無沙汰って大げさなふんわり♪ちゃん。
でも心配したどーー

加減のないセロとキロ。
突っ走るタイプですね。
けけ

さて、住めば都と言うけれど国のないのは嫌だよね。
彷徨うのはもっと辛いだろうけど・・・。
v-393

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マダム、いらっしゃーい!

こんにちはーv-411

ありがとうございます。
皆の表情がけっこう気に入っています。
それぞれに思うことがあるでしょう。
子河童達は旅行気分なんでしょうね。
この家族が嬉しそうに戻ってこれる池にならないとです。

これからです。
v-389

むらななちゃん、いらっしゃーい!

こんにちはーv-411

むらななちゃんのコメで?
不思議じゃ。

全くその通りだわね。
ぷぷ

本当にそう思います。
見送る側も見送られる側にも、哀しみがつきまとう。
こんな旅立ちは辛いだけですね。
v-390

由ちゃん、いらっしゃーい!

こんにちはーv-411

なあぜぇ、気絶するぅ?

起きろーーー
寝てると猫国にさらっちまうぞーー
v-389

きらたるちゃん、いらっしゃーい!

こんにちはーv-411

そうなの。
皆が池を無事に脱出できたのもコロのお陰です。

こんないい河童に辛い思いをさせているなんて間違っています。

いつもありがとニャン。
v-410

かじママちゃん、いらっしゃーい!

こんにちはー

ですね。
辛すぎましたね。

もう少し、かかりそうでござる。
へへ

少しづつ明らかになっていきます。
なんて言うほど大層なこともないにゃ。
キャハハハ
v-392

kazkolineちゃん、いらっしゃーい!

こんにちはーv-411

どうしようもないKYな親子です。
働く気があるのか、ないのか。
気持ちだけはあるような。
全く・・・・
v-389

ぶるーさるびあちゃん、いらっしゃーい!

こんにちはーv-411

ですね。
報われるのが猫国ザマス。
イバリーーーノ。

ですね。
加減もへったくれもありゃしない。
ある意味、己に正直なのかも・・・
ある意味ね。
v-389

かぶちゃん、いらっしゃーい!

こんにちはーv-411

水曜日ザマス。
忘れずに来てくれーー
v-392

ルビィちゃん、いらっしゃーい!

こんにちはーv-411

ありがとうござーーる。
嬉しいノォ。
皆の表情が気に入っているの。

ですね。
小さいけど肝っ玉の大きな河童です。

いたんですよ、そう言えば・・・
爺河童が。
ニャハハハ
v-391

メルロンちゃん、いらっしゃーい!

こんにちはーv-411

良かった。
コメがないと心配になるねん。

私はワクワクだよーーー
うひひ
v-391

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何も知らずに嬉しそうな子河童達の姿がいじらしい・・。
そしてそれを見送るコロの笑顔も切ないね。

故郷を出て行くのはとっても辛い事。
誰もが住みよい良い国に早く戻れるといいな。

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家人さん、いらっしゃーい!

こんばんはーv-411

切ないよね。
どちらの側も切ないだけ。
何も知らない子河童の笑顔だけが救いかもね。

ですね。
こんな旅立ちはいいことではないもの。
笑顔で「戻ってきたよぅ~」と言える河童国にしないとね。
v-410

カッパ~~~ンチに感動しましたね。
この言葉も何気にユーモアがないとできないな・・・と感服する次第でございますです。
ユーモア・陽気さ、それらが詰まっているカッパの話をありがとうございます。

おかげさまで、GH1900年2部のゲーム販売開始しました!!
日頃のご愛読ありがとうございます!!

LandMさん、いらっしゃーい!

こんばんはーv-411

ありがとうございます。
なんかピッタリでございました。
へへ

そんな豚木昇になりますよん。
うへ

v-354おめでとうございます。
マックがお呼びでないのが残念でございます。
v-390
プロフィール

 のくにぴゆう

Author: のくにぴゆう
猫国の住民達の物語を書いています。
作者はコメを食べて生きてます。
コメくださ~~い!
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今まで紹介をしなかったのですが、それも変だなと 三ニャンを宜しくお願いします。

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