スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

大相撲 41 大八車

前回


コロの精一杯のもてなしはそれぞれの心を打った。

オロときゅー助は狸国の民たちにこんな思いはさせないと・・・
セロとキロは自分たちの愚かさを思い知る。
ノン吉は何が何でも救うと決意を新たにさせた。



はじまり、はじまり



コロが落ち着くまで、皆は辛抱強く待った。

鍋の中は、数匹の魚とわずかばかりの米が踊っている。コロにすれば何日分にもなるであろう大切な食料を馳走している。赤々と燃える囲炉裏の火がいっそうコロを痛々しく見せる。

「コロや、悪いようにはせぬからその胸に閊(つか)えているものを話してみなさい。ここに居る者は信用出来る者ばかりだよ」

セロに言われコロは、ぽつぽつ話し始める。

「お袋とあっしの来た頃はここまでじゃなかったんです。まま子池との行き来もあったし、池もまだまだ綺麗でした。それなのに...年々すべてが酷くなるばかりで、、、今じゃ、こんな魚しか獲れないし、この米も配給なんですよ...」

「配給!?配給って、何日分なの?」

オロが訊く。

「へい。一年分です、、、」


え゛ッ!?


「ちょっと待ってよー!コロさん、このお鍋の中のお米の話なの?」

「はい。大事な大事なお客様ですから、これでも奮発しました!」

「これだけのお米がッ?一年分.....??

誰もが絶句した。一年分の米をすべて炊いたとしても鍋一杯の重湯ができるくらいであろう。

「いつの間にか、まま子池との行き来も無くなり、その内には目に見えて魚の質も大きさも落ちてきました。他国との売り買いも激減しました。

だってそうでしょう?こんな魚、誰が買うんですか、、、ダシにしかなりませんよ。

当然、川太郎様への税金も払えなくなりました。最初のうちは怒ってね、、、だけど怒られたって仕様がねえですよ、こんな魚しか獲れねえんですから。

あっしら河童は魚さえあれば生きていけます。だけどこんなのばっか食べてれば、力も出ませんよ、、、少しでも良いから『米粒が食いてえー!』って、【米食わせろ運動】が起きたんですよ。

そしたら、運動の首謀者達は捕まって吸い出し岩でカラカラにされちゃいました、、、でも、干物になった河童達の御陰で僅(わず)かばかりの米が配給されるようになりました。だけど、この米はこちらの物じゃないらしいんです」

「どういうの?」

挿絵参照↓↓↓  絵をクリックすると大きくなります
daihachi.jpg

「へい。それがその少し前辺りから【何でも屋の甲介】がしょっちゅう出入りし始めていたんでけど、ある日、あの野郎がダイハチ車に米俵を沢山載んで来たんです。間もなく『川太郎様からのお情け米だ!』って米の配給が始まったんです。

だけど量も少ないし不味いんです。何か違う味がする気がしてね、、、それで、度々米を載んでは通る甲介に思い切って尋ねたんですよ。『この米は何処で穫れたものか?』って。

そしたらたまげましたよーッ、【人国】の米だって言うんです!」

そう言うとコロは黙り込んでしまった。ノン吉がコロに言う。

「コロ、お前ちっとも本音を話さないね。迷っているのかい?」

「えッ?あ、あっしは話してますよ...どうしてそんな事をおしゃるんですか、、、」

「だって、まるでお前は傍観者のような口振りだよ。違うだろ?積極的に関わっていたと云うより、お前が頭になってしていることが
あっただろう?ふふ、魂が俺に言ってるよ」


え゛ッ!?・・・」


「ノン吉様、コロに話しても宜しいでしょうか?コロにしてみれば正体を知っているのはこのセロめとキロだけです。言いたくともノン吉様達のご正体が分からぬ内には、明かせぬのも致し方ないと、、、」

「然(さ)もあらん。コロよ、俺はな、ノン吉。こいつはオロにキュー助だ」

「ノン吉って?【天翔猫あまがけねこのノン吉】様と同じ名前・・・でも河童だし、、、」

「ほら、驚くなよ」

サっ!』と手を顔の前で振ると猫のノン吉になった。


ぅゎわああーーーッ!!


コロは腰を抜かす程驚いた。

「あ~ッ、おいらも獺(かわうそ)に戻りたいなぁ~」

キュー助はのんびりと言う。

「お前は父ちゃんに変えられてるから、無理なの」

「ぶーッ」

「コロ、このお方は紛れも無い【天翔猫のノン吉】様よ。そして、お前オロ様の顔に見覚えはないかえ?」

腰を抜かしていたコロは、腰砕けの状態でズルズルとオロに近づくと顔をじっと見た。

じぃーーー


あ゛っ!


「俺の顔、覚えてた?」

「確かに、、、確かに見覚えがあります。でも・・・あっしが見たのはもっと、、、こんなにご立派な方じゃないしぃ、、、」

「少しは成長したのかな?」

オロは苦笑いをしている。

「オロ、帽子取ってみたら?」

「そうだね」

オロが帽子を取るとコロはまたまたビックリ!した。

頭の上の皿がキラキラと銀色に輝いている。それも眩(まぶ)しい輝きではなく、涼やかで目に優しい輝きで満ちている。コロは、久しく見ていなかった銀色の輝きに見とれた。





毎日の1ポチがウルトラ励みになります。
\(^o^)/ 
★ぽちっとお願いしまーーす★

猫国ランキングバナー①
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

おこんばんは~♪
ただ今、万障繰り合わせ、参上仕りましたm(__)m ふふふ

う~ん、何でも屋の甲介・・・コイツが出てくると、今までいい話がない。
おそらく黒幕の手下なんだろうね。
おっととと、勝手に推測しちゃったよ(笑)

ふ~ん、人国のコメはそんなに不味いのか・・・同じ種族として、悲しいのぅ。
あ、実際の人国じゃなかったよね、猫国の人国だもんね。
ややこしいけれど、判ってるつもり(爆)

河童国は「オロ」がひと肌脱ぐ(いやん、ばか)のが良さそうだなぁ。
だって、そのためにキラキラ輝く「銀の皿(宅配寿司か)」を授けられたんだと思う。

コロが心を許してすべてを打ち明ければ、必ず前に進めるはず。
そう信じつつ、これからの展開に、激しく期待じゃ。




さすが、ノン吉は見逃さないですね。
正直にすべて話してるように見えたコロでしたが。
まだ本心は語ってないんですね?

見知らぬ他人が側にいては、仕方ないですもんね。
ここで正体をばらして、コロの本音を聞いちゃいましょう。
どんな話が出てくるか。

配給の米が、せめて大量にあって、美味かったらよかったのに。
まあ、川太郎のすることだもんね><

おはよ

なんかねコロの話は辛いよね!

そりゃ、ボウシ取ったらびっくりですよね。なんせぴっかぴっかなんですもの~。しかし、驚きです。こんな状況で、みんな良く生きながらえてるかと。食べる事って大事ですよね。だいたい、私なんて、ちょっとでもおなかが空くと、作品が全然集中出来ない。これもまた問題なんですが・・。猫国はあんなに幸せな国なのに、ほんと切なくなります。自然災害での危機ではなく、人(河童)がやってる事です。どうか、正しく導いて、みんなが幸せを取り戻せたらいいかと。それには、オロ達の働きがかかってるんですよね。負けるな、頑張れです。

こんにちは。
いやあ・・・・・人国の米・・・人間なのに、はなっから不味そうに感じちゃいましたもんね。ほんに情けないことです。
どっからどう回ってきた米なのか・・・お金で魂を売ったような、そんな人の作った米なのかな・・・。

してして、銀の皿!!!いやん、llamaさんのコメント読んで爆笑よん。
ささ、続きは、どうなっていくのか!!
楽しみよ~~~~!!^^!!

1年分のお米が鍋に泳ぐほどって、
ありえない!!
濁った川の苦しい生活・・。
どこかで聞いたことあるような国のお話。

コロはすべてを話してほしいな・・・。
切ない・・・。
ぽちっと!

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

こんばんはー

 ひもじいよー
 鍋の中の食べ物の匂いがここまで漂ってくるかのように想像できます。
 お米の粒が鍋の中で踊っているのが見えるようv-292

 人間性ならぬ河童性は頭のお皿で分かるんですね!
 私の人間性は、多分顔を見ても分からないと思います~
 
 

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

コロの本音とは・・・
何を言えないでいるのだろうか~?

甲介が運ぶ米俵がとても重そうだぁ~
それにしても「人国の米」どんな風に違うんだろうか・・

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

何でも屋の甲介、、、こんなのが、人間界にもいますよね。
利害関係ぬきの友達いないんだろうな~と思います。

えーー、人国のお米は不味いんだ~(><)
哀しいですね~。

段々と、悲惨な現状が明らかになってきますね!
コロが言い難いことって、なんだろー?

ここまで酷い国をどうやって立て直すのか、、、早く、知りたいですっ!!

こんにちは

人国の米より
うまい米って
河童たちはどんな
ぜいたくな米たべてるんでしょうw

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

llamaちゃん、いらっしゃーい!

こんばんはーv-411

ふふ

何も言えにゃいのぉーー

甲介がおいしい米を運んでくるわけがない。
きっと古々米か古古々米だろう。
うまいわけがない。

ぷぷ
オロはすでに脱いでるような・・・
ほっほほほ
銀の皿に座布団三枚だに。

ですね。
コロの苦労を知ることも一行にはいいことです。
激しくありがとうーー
v-410

limeちゃん、いらっしゃーい!

こんばんはーv-411

でした。
用心深かったからこそ、出来たこともあるような・・・

コロの立場になれば当たり前ですよね。
それだけ苦労をしていました。

ですね。
物凄く古いコメを持ってきたに決まってます。
甲介に付ける薬はないし、川太郎も大馬鹿です。
v-293

かぶちゃん、いらっしゃーい!

こんばんはーv-411

辛いよね。
でも知ってもらわないとね。
v-392

むらななちゃん、いらっしゃーい!

こんばんはーv-411

取り敢えず魚が獲れるからかな・・
それも申し訳程度だよね。

むらななちゃんはスレンダーだからだと思うよ。
私みたいに無駄に溜めてないもの・・・
分けてあげたい。

ですね。
幸せになることが一番です。
v-410

マダム、いらっしゃーい!

こんばんはーv-411

それもあるだろうし、古いのよ。
絶対に古いの・・・
古々米だと思う。

ぷぷ
寿司が食べたくなる・・・
へへ

ありがとにゃーーん。

v-283YUKIOちゃん、がわいかったーー
またヨロシクね。

きらたるちゃん、いらっしゃーい!

こんばんはーv-411

全くその通り!
自分たちだけはいい暮らしをしているのよね。
腹が立つわ。

コロもやっと話せる時が来ました。
苦労の甲斐がありました。

ありがとにゃん!
v-410

由ちゃん、いらっしゃーい!

こんばんはーv-411

米に苦労しました。
あの形、意外に難しかった。
踊るくらい少ないのを見て欲しかったから、嬉しいです。

ぷぷ
オロは今じゃ弟王だものね。
河童としても素晴らしい男だに。

ぷぷ。
きっとイケメンだろう。
見てみたいもんだ。
v-392

ぶるーさるびあちゃん、いらっしゃーい!


こんばんはーv-411

次回からはコロの話になります。
やっと話せる時が来たのでしょうね。

まずいのね。
絶対に古々米を運んでいると思われる。
全く、良いコメを運ぶわけがない。
v-293

ルビィちゃん、いらっしゃーい!

こんばんはーv-411

その通りですよねぇ。
そんな関係しか築けないのも当たり前ですわ。

古々米なのよ。
間違いなく・・・
もっと古いかも・・

なんでしょう。
次回から本音を話すことになりそうです。
v-389

広報ミヨっちゃん、いらっしゃーい!

こんばんはーv-411

贅沢ではなく、本当にマズイんですね。
ニャハハハ
古々米とか、もっと古古々米かもしれん。
v-393

甲介って・・・・・

わーー!!謎がいっぱいだ!!!
これから、どんな怖いお話が始まっちゃうのかな??

それにしても、人国の米って
そんなに不味いのね・・・
ってことは、此処の米はそんなに美味しいんだ~~・・・
ああ~~そんなに美味しい米の塩むすび食べたい・・・
(贅沢者でごめんね、コロさん・・・)

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

こんにちわ~~♪
なんか酷い国みたいですね。
一年分の米をすべて炊いたとしても鍋一杯の重湯なんですか。
酷過ぎる。
人国の米って私が食べてるのですか~~(。^p〇q^。)プッ

おひさしぶりです。ネット禁断症状にやられて今日は帰ってきました。やはりネットとパソコンは悪魔の箱だ(^^;)

えー、某黒猫の件ですが。

預けた以上はぴゆうさんの好きになさってけっこうであります。

ありますが、「幸せにする」とおっしゃられたからには最終的には幸せにしていただけるものだと信じております。

ということで……。

かじママちゃん、いらっしゃーい!

こんばんはーv-411

それはそれは・・・でござる。
へへ

きっとマズイと思う。
甲介が持ってくる米だものね。
古々米とかだよ。
間違いなくね。

菰傘村のお米でおにぎりを食べたい。
水は綺麗で、空気も澄んでいて、神様の世界。
塩むすび・・・キャーーーー食いたいぞーーー
鈴音川のほとりで食べたら美味しいぞ。
v-392

りんだちゃん、いらっしゃーい!

こんばんはーv-411

確かに酷すぎるよね。
川太郎からお金だって沢山貰っているはずだろうに・・・
良い米を買わずに古々米を買ってくる。
そんなバカ甲介を使っているバカ川太郎。
全くだよ。

ぷぷ
ムッとしたろうけど堪忍なぁ~
どうしてもそうしなくてはならなかったのでごザーール。
v-390

ポール、いらっしゃーい!

こんばんはーv-411

ぷぷ
やっと来たよ!
来ないからつまんなかったぞ。
v-293この薄情者!

黒猫だったのか!
色を失念していた。
それもいいな。
任せなさい。
必ずや幸せにするでござーール。
中編にする予定でござる。
これが終わってから、考えています。
v-218

コロ、 まだ言えないことがあったのね。
私なんかちっとも判らなかったのに やっぱりノン吉様はすごい!
そしてオロ、 あなたはやっぱり人間にしておくには惜しい存在だったわね~
河童にしても異質な魂だけど どこにいても回りに影響を与える
心根の美しさは皿にも出るんだ。。。
きゅー助は強さがあっても癒し系だし(笑)

このメンツが来たからには いままでの淀みも変わらずにはおかないね。
さて どんなふうに河童国を立ち直らせていくのかな。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

園長さん、いらっしゃーい!

こんばんはーv-411

ありました。
辛いところですよね。

ノン吉は爺猫ですもの。
河童の甲羅より年の功かも・・・
キャハハハ

むむ
お主、惚れたな・・・
わかるじょーー
v-398わたしは白マグロに惚れています。
ホッホホホ

だよね。
川太郎の心のままに淀んでいるのが今の池ですね。
ちゃっちゃっと進まんかーーーい!
なのですが、コロの話はまだ続きます。
v-389

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
プロフィール

 のくにぴゆう

Author: のくにぴゆう
猫国の住民達の物語を書いています。
作者はコメを食べて生きてます。
コメくださ~~い!
ブログ内の小説、画像の無断転載、コピー、転用は禁止です。

もくじ
最新記事
リンク
当ブログはリンクフリーです。
最新コメント
いろいろ
今まで紹介をしなかったのですが、それも変だなと 三ニャンを宜しくお願いします。

母のみーです。 mi3.jpg

息子のちーです。 chiko1.jpg

娘のぽーです。 po1.jpg

揃い踏み mcp1.jpg

木登りおーちゃん Ochan.jpg

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ





検索フォーム
RSSリンクの表示
QRコード
QRコード
pictlayer
画像をクリックすると大きく、もう一度クリックすると閉じます
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。