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大相撲 25 甲介  

前回


キロの話はオロにはあまりに残酷だった。怒りのままに殴ったとしても何も変わらない。遠い記憶の中、一緒にシジミ採りをした可愛い弟、大助。気の合う弟だった。大助の身を案じるオロ、どうなるのやら。



はじまり、はじまり



「はい、その通りです。あたしは只、言われた事をする、、、それだけの馬鹿河童でした」

「情けなゃ...」

セロが呟(つぶや)く。

「だけど、どうして今は大助が一緒じゃないんだッ!?川太郎に薬を渡したとしたら、大助はお前と一緒に人国に戻らなきゃいけないだろうがッ!」        

「はい。戻るように言ったのですが、大助さんはオロ様に『会わせろーッ!』と言ってお怒りになって、、、」

「当たり前だよッ!それでどうしたんだよッ?」

「其の後は、わかりません、、、」

チキショーッ!!どういうつもりだッ!」

「すみませんッ・・・でも、あたしはあれ以来、川太郎様に会う事叶わず、結局池から追い出されまして、、、」

「川太郎に会えないのに、どうしてあんたが追い出されるのさ?」

「甲介です」

「えっ?」

挿絵参照↓↓↓  絵をクリックすると大きくなります
kousuke.jpg


「何でも屋の甲介です。いつの間にか川太郎様に取り入りって、、、あいつは、人国の品を川太郎様のお金で買って来ては此の世界に持ち込んでいました。

五黄様の許しを得ていない物もお構いなくです。川太郎様は、この頃はあたしに相談する事もなく、何でもあいつと決めておしまいになって。

今では右腕のようになっていて、川太郎様に良からぬ事を吹き込んで、、、ガス先生の事だって、あいつの企みに違いないですッ!」

あんニャろーーッ!父ちゃんに目を懸けられてるのを良い事にッ、許せねえーーーッ!!

キューッ!きゅッそーぉおッ!こうなったら皆で殴り込みだぁッ!」

きゅー助は凄い事を言い出す。

「ちょっと、ちょっとーぉッ!そんなことしたら、いの一番に大助さんの命が危ないよッ!」

桃吉、たまには冷静な事を言う。

「え゛っ?」

「だって、人間を連れて来ちゃ此の世界って拙(まず)いんでないの?バレたら拙いからって、、、」

「あっ、そうかッ!騒ぎ立てたら、大助もガス先生も、、、、、」

「そうだよ、『こそーっ』とするしかないよ」

ノン吉は少し考えてから、てきぱき指図をする。

「よし、そうするか!じゃ、父ちゃんにさっそく連絡しないとまずいな。俺が行くのが一番速いが、ここは羽付猫に任せるか!」

「えっ、俺ーッ?

「ここから西に真っ直ぐ進めば菰傘村に着く。お前しか羽はないし、元々其の為に来てるんだしな」

ぶぅーーッ!俺も皆と一緒に行きたいのにぃぃ」

「ばかタレ!冷やかしじゃねえの、命掛けなんだよッ!愚図愚図してて、大助とガスに間違いがあったらなんねえし、それにゲンとか云う河童のこともあるしな!

いいか、文句言わないで、てめえの出来る事を一生懸命にやるんだ!わかったかッ!」

「はい、わかりまひた・・・」

「父ちゃんへの連絡は此れで良しと!後は俺達だ。オロときゅー助とセロ、そしてキロ」

「はい!」

「死ぬ気で頑張ってみろッ!お前の働き如何によっては、また道もあるだろう。お前は知らぬが川太郎の病いは死の病いよ、己が招いた事。

お前がセロの言う通り、諫言(かんげん)をするような気概(きがい)の持った家来であったなら、こうはならなかったであろうにな、、、残念だ。さあ、どうする?キロ」

キロッ!ノン吉様に返事をせんかあッ!!」

「は、はいッ!死ぬ気で頑張ります!是非ともあたしめをお役立て下さいッ!

「よし、お前はまずは案内をしろ!それからのことは道々考えよう」

「あのぅ・・・」

「何だ、桃吉」

「オロの頭の皿、銀ぴかじゃ拙いんでないの?」

オロは五黄に変えてもらっていなかったので、皿がキラキラ光っている。

「えっ?」

「そう言えばそうだな。どうしようかなー」

「さすれば、ちょいとお待ちを」

セロは背負っていたまま子の行李(こうり)を背中から外すと、行李から赤い毛糸の帽子を取り出した。

「まま子様の御帽子です」

「こりゃ、いいや~!オロ、かぶってみな」

「えぇー、なあに?この頭巾。赤いのなんて女みたいだよ」

「文句は言わないの。オロの出来る事は帽子をかぶることだからしてなもし」

桃吉は、ノン吉の真似をして偉そうに言う。ノン吉は苦笑している。

「ぶーーッ」

オロは、不承不承(ふしょうぶしょう)に生まれて初めて帽子をかぶってみた。

「ほら、こぉーして被(かぶ)るの」

桃吉は甲斐甲斐しい。

「あれ?なんか暖かい。ぽかぽかしてくるよ~」

「けっこう、似合ってるよ」

ノン吉に褒められるとオロも満更じゃなくなる。

「へへ、そうですか?」

「きゅー助も欲しいよ~ぉ」

「きゅー助は額も光ってないからいいの」

「ぶぅーッ」

「あれ、あれれれ?」

桃吉が赤い帽子をかぶっているオロとキロを見比べている。

ちろっ・チロッ

とうとう、オロから帽子を取り上げてキロにかぶせてしまった。

「何だよ!」

「ちょっと、貸してよ!」

「何をするんですか?」

キロの帽子姿を真剣に見ている。

じぃーーッ

「あ"ーッ、やっぱりそうだ!こいつ、あの貸しまんが屋の爺だッ!顔が腫(は)れてるから、わかりずらかったけど間違いないぃッ!」

腫れているのは皆で殴ったからで、キロの所為ではない。

「どうしたの?それって桃吉が人の時の話でしょ?」

三人は桃吉に聞いていた。桃吉が人だった頃、小学生の時の出来事だ。









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此の頃、コメ返が遅くなっていて申し訳なくて・・・
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