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大相撲 22 結界 

前回



一行はキキとタイの心づくしの昼食を馳走になり、ヤル気が倍増した。五黄はノン吉たちを送り届ける。そしてお蜜の要望を叶えるために屋上に向かった。



はじまり、はじまり


何故か屋上にお風がいた。

「あら?姉様ッ!」

「あら、どうしたの?」

「姉様こそどうしたの?ここがよくわかったわね」

「迷っていたら、いつの間にかここに来たのよ」

お蜜の後から五黄達がのそのそ来た。

「良いとこだなあー」

「ほぉおー、確かに見晴らしの良いこと」

「良い場所だの~」

「お風はここにいたのか?」

「はい」

「さっ、それでは久しぶりに結界を解くかな」

挿絵参照↓↓↓  絵をクリックすると大きくなります
kettukai.jpg


五黄は空に向かって大きく口を開ける。

忽(たちま)ち青い空が吸い寄せられるように五黄の口の中に入っていく。


ずゎぁぁぁああーーーーーッ



流石の王族達も見たことのない光景に言葉もない。しばらくそうしていると五黄が口を閉じた。

「ふむ、此れで良しと」

「もういいの?」

「ああ、試しに飛んでみな」

お蜜が九本の尾を『ふわッ』と広げると、そのままスルスルと体が持ち上がる。

「わぁ~、気持ちいいわぁー!此れで猫国を自由に往き来が出来るわ~!」

月狼達は、お蜜が空を飛ぶのを初めて見たので感嘆の声を上げる。


うわぁ~~~☆


「それじゃ狸兵衛よ、頼むわ」

「あいわかった」

狸兵衛が、尾っぽを前にして『ポンポン』と揺らす度に広がっていく尾っぽ。あっという間に十畳程の大きさになる。

へぇえーー?凄いッ!!」

月狼達は目を丸くするばかりだ。

「お風、お前も乗れよ」

「えっ?わたくしだけ?」

「おお、そうよ。お蜜とまま子は、荳傘の屋敷に行くんだとさ」

「お蜜ったら、お熊に怒られるのが嫌なのね?」

「姉様、そこのとこ宜しくね~」

空から言っている。

「お蜜、まま子と喧嘩するなよ」

「わかってるわよー」

「まま子。此れからの事、よく考えるんだぞ」

「わかってるわよ!」

「それじゃあな。月狼、何かあればお蜜に連絡しろ、いいな?」

「はい、わかりました」

「じゃ、行こうぜ」

五黄の合図で、狸兵衛の尾が『ふゎり』と浮く。お風も藤平も五黄もゆったり座って優雅に西の彼方に消えていった。見送ったお蜜は、屋上に降り立つとまま子に声を掛ける。

「さてと。まま子、あたし達も行こう」

「うん、どうやって行くの?」

「あんた、重そうだけどあたしの尾っぽに乗ってよ」

「えーッ!乗れる?大丈夫かしら?」

「大丈夫よ!どうせ目と鼻の先よ。ちょっとの辛抱よ」

「月狼、シャナ、海狼。いい?心丈夫にして待っていなさいね」

「はい!」

「あたしはまま子と荳傘にいるからね。必ずガスは帰って来るから」

「はい、待っています!」

「それじゃ、まま子!行くわよ~」

「はいよー。」

お蜜の背中にしがみ付くようにしてまま子は、尾に跨(また)がった。

「じゃあね~」

「お気をつけてー!」

お蜜は重そうだったが『えいッ!』と気合いを入れ何とか浮くと、荳傘村へと飛び立っていった。






              ~♢~






一方、五黄に三険山の麓(ふもと)にある川太郎池に連れて来られた五人の河童は、今までの明るい気分が一辺で吹っ飛んでいた。
急峻な岩肌を晒(さら)す三険山の黒々としてゴツゴツした岩山は来る者を拒んでいる。

池を挟んで遠くに霞む五険山も同じようであろう。目を正面に向けると、気分が深く沈む。どんよりした青緑の池にはガスが出ているのだろうか『ボコボコッ』と時折、泡が出てくる。

淀(よど)んでいる池の周りは何の音もしない。不気味な静けさに満ちている。

「なんか、いやぁーな気分...」

きゅー助がそっと呟(つぶや)く。

「お前はどっちでも良いから、帰れば?」

「オロの意地悪!」

「お前達、くれぐれも無理はするなよッ」

五黄が全員の顔を見渡す。

「父ちゃん、俺がいるから大丈夫だよ!」

「だから、心配なの」

「ぶーーーッ」

「冗談だよ。セロ、わかるか?」

「はい!セロめにお任せを」

「オロも桃吉もきゅー助も決して無理するなよ。おまいら、結構無理するから心配だ」

「大丈夫です!」

「任へてくらひゃい!」

桃吉はすでにビビっている。

「桃、帰るか?」

「ノン吉兄貴!おりはたいちょうぷれす!」

五黄は、後髪を引かれる思いながらも一言「行くよ」と、言って消えた。五人の河童達は黙っている。

・・・・・

五黄が一緒にいる安心感が、どれほど大きかったかを取り残されて気付く。ノン吉はそんな皆の気持ちを知っているので努めて明るく声を出す。

「さてっと!それじゃ行くかー?」

「ノン吉様」

「何だい?」

「河童国の者は、大概二文字です。どうしますか?」

「じゃ、俺は『ノン』でいいし、桃はそのまま。きゅー助は『きゅ-』でいいさ」

「はい。それでは、いつものように池に声を掛ける訳には参りませんので泳いで川太郎様のお屋敷に向かうしかないと、、、」

「そうだな」

「泳げるかなぁ...」

桃吉は不安そう。

「大丈夫ですよ。びっくりするくらい泳げますし、息も出来ますから地上と変わりませんよ」

セロが皆に説明をしている時だった。






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う~~~ん、まだ、だれも居ないか。
んじゃ、はじかしーけど、1コメごっつぁんですm(__)m

・・・・・・ホントだ、考え過ぎだった。
木平さん、居なかったか(笑)

金銀の九尾が綺麗だことね・・・ふぅ。
金銀で舞うが如くに飛んだら、息をのむ美しさだろうねぇv-352
見てみたいやねぇ!  見たいわよねぇ!  見せろや!!!(爆)

お蜜さまの代わり「ぴゆう」、まま子の代わり「llama」・・・尻尾に乗せてひとっ飛びしておくんなさいませや~。
なぬっ、気合いを入れても持ち上がらないだぁ!? 
ふん、そうかい・・・そりゃ、ごもっともでv-391

これから≪イケ河童4人衆の冒険≫が始まるんだね。
さてさて、どうなることか・・・今からワクワクじゃ~♪
物語がまだまだ続きそうな予感に、嬉しさ倍増です。

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なにが出てきたんだろう。

うーん、気を持たせるなあ(^^)

川太郎は二重三重に罠を張っているのかな?

時だった。。。。。。



き。。。気になる


今回は 安心して読んでたのに
最後の最後で



う。。。。

おはよ

それからそれから?
ドキドキの展開になるみたいだよね~
試練の連続になるのかな?
がんばれ!
みんな!

良い感じの舞台設定!

気持ちの悪い雰囲気の中・・・何が出て来るのかなぁ^^

気を持たせるよね!ドキドキ~♪

私も尻尾に乗ってみたい(*^_^*)

いやー、気持ちの良さそうな風景ですね(挿絵)
こんな中、フワフワと飛べたら気持ちいいだろうなー。
夢の中では、けっこう、こんな景色の中を飛んだことがあります。
飛びたい願望が強いんでしょうか。
でも、眠りの浅いときは、なかなか飛べません。(1メートル浮くのがやっと。)不思議です。

それにしても、五黄さまが去ったあとの、5人の河童。
なんとも頼りなさげですね^^;
そっか、河童たちは、二文字なんだ!
楽しい^^
さて、これからやっと救出劇がはじまるんですね?
でも・・・大丈夫でしょうか。

こんにちは^^

いやあ、空を飛んでみたくなりますよ~~~。^^ノノノ

でででで、マダムも非常に気になる!!
「時だった。」
どうなるの~~~~~。!!!???

なんて素的な所なんでしょう~☆。
挿絵をクリックしたら・・・
五黄と一緒に空を吸い込んでいる気がしたよ~♪
こんな所を飛んでみたいよぉ~!五黄さま~私にも羽を下さいませ~!

なんて言っている間に・・イケ河童たちは・・
している時・・・その時なんだ?何が起きるんだい??

結界がとける時ってすごいのね。
五黄様ってやっぱりすごい(*^_^*)

吸い込んだものはどうなるんだろう?
五黄様の身体にもどって浄化されるのかしら?
なんて、考えちゃった。

最後の一行・・・次も楽しみです。

ほえー!
結界を解くって、吸い込むのね~!!
イメージでは呪文をごにょごにょって感じでした^^
挿絵を見る限り
すごくいい場所みたいで、私も行ってみたいわぁ~
お蜜の尻尾に、まま子が乗れちゃったのには
なんとなくびっくり(笑)
これまた私も乗ってみたいわ~ 
まま子よりは軽いと思うから… だ、大丈夫よね!?(笑)

河童チーム(?)のこれから
どうなるのか心配だけど、楽しみです^^

こんばんはー

 空を飛んだり、海に長い事潜ったり、羨ましいですね!

 私もイタリア生まれの土管工さんに憧れていたものです。
 マントで空を飛んで、水中を息つぎ無しですいすい泳ぐあの髭おじさんみたいになりたいなーと思ってました。最近も、ご活躍中ですv-291

ぴゆうさん、この絵、きれいですね~~!
でも、川太郎の川で、どんなことがおこるのか、
心配~~!
胸騒ぎがするの~~。
ここの所、河童の話題が多くて面白い!!
11月は河童祭りでした~~!

え?え?え?え?

どうなちゃったの?
五黄さまが空を吸い込むと皆飛べるようになるの?
それにしても、空を吸い込むってスゴイ!
どんな味だろう?

ポチリンコ♪

この風景が好きなんですよね~♪
スケールの大きな挿絵ですね!!!

お蜜は本当に成長しましたね。
なんか、過去を知っている私達は嬉しいですね。^m^

そして河童達の使命はこれからなんですね。
その時、、、なんだろーー??

早く知りたいな~♪

私も、びっくりするぐらい泳げたらいいのになぁ。昔から、運動がからっきしダメで、水泳も得意じゃないです。小、中学の時の友人が、それは、それは、泳ぎが得意で、あだなが河童でした。
で、友人は、毎日プールに夏行くんです。私も連れられて。台風が来てた時も行ったんですよ。途中で、中止になりましたが。旅行じゃないので、みんな不安ですよね。セロもちょっと頼りにならなそうだし、弱そうだし・・・。みんあ無事でいてほしいです。

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llamaちゃん、いらっしゃーい!

こんにちはーv-411

ぷぷ
木平は当分お休みだに。

キャハハハ
まったく、おもろいなぁ~
見せねぇよ。
ニャハハハ

二人だと重量オーバーだろ。
間違いニャイ!
どっちもどっちだし・・・
フン!

イケ河童ざます。
イケイケドンドンざます。
イケ河童を描くのは楽しいザマス。
v-392

ポール、いらっしゃーい!

こんにちはーv-411

なんざましょ?
うまい具合に切りよく切れました。

ゲームだったらそうだろうけど、普通だし・・・
大層なものはなにもない!
断言しとこう。
へへ
v-391

あゆみちゃん、いらっしゃーい!

こんにちはーv-411

ありまぁ。
そんなものなのか。
ふむふむ

ある意味参考になったわいな。
v-389

かぶちゃん、いらっしゃーい!

こんにちはーv-411

川太郎池の実情を知ることになるねぇ。
オロが知っている河童族が本当なのか。
そんな諸々をネ。
v-392

メルロンちゃん、いらっしゃーい!

こんにちはーv-411

乗ってみたいよねぇ~
フワフワの銀の尾っぽ。
想像するだけで楽しいよね。
v-410

limeちゃん、いらっしゃーい!

こんにちはーv-411

それわかるなぁ~
怪獣だの悪者から逃げるの。
だけど一メートルくらいしか飛べないの。
情けないのよ。
屋根伝いなんてのもあったよ。
ジャンプだけは出来るの。
へへ

二人の王族以外は全て二文字なんだ。
分り易いもんね。
五黄はいるだけで安心するよね。
ノン吉もでかいけど、スレンダーだものね。
五黄は横幅もワイド。
これから壁猫とでも呼ぶか。
へへ
v-389

マダム、いらっしゃーい!

こんにちはーv-411

ですね。
空の散歩って楽しそうだよね。
まま子も初体験。
こんなに重いのを乗せるお蜜も初体験。
どうなるやら。

どうなるの~
わかんにゃイよーーー
v-389

ぶるーさるびあちゃん、いらっしゃーい!

こんにちはーv-411

羽は残念だけど、神様がくれるのねぇ。
天宮に行くしかにゃいね。
今度行きましょう。
きれいだぞよ。
神々様はイケメンだし、ウッキーーーー

そんにゃことはいえニャいよーーー
v-389

Mieちゃん、いらっしゃーい!

こんにちはーv-411

五黄ならではだよね。

ふむふむ。
きっとゲップして終わりだろうな。
きゃーーーしょうもなさすぎーー

へーーい。
イケ河童カルテット揃い踏みになるよん。
v-413

★すももママ★ちゃん、いらっしゃーい!

こんばんはーv-411

猫掃除機だね。
吸引力が衰えないただ一つの掃除機。
ダイニャンとか言っちゃって・・

いい所だよ。
川の下にガスの居室があるのね。
天井に水晶が嵌めこまれているから、川の流れが見えるの。
いいでしょう。
今度、行きましょう。
五黄温泉で湯治だに。

お蜜も張り切りました。
ぷぷ
二度と乗せないと思うよ。
懲りたらしい。
v-403

由ちゃん、いらっしゃーい!

こんばんはーv-411

いいでしょう。
温もり玉って欲しいよね。

ほっほほほ
楽しいノォ~
ド観光じゃなく土管工なんてあるんだ。
知らないことばかりでお恥ずかしい。
v-398

きらたるさん、いらっしゃーい!

こんにちはーv-411

ありがとニャン。
いい景色だから好きなんだ。

そうなんだぁ~
河童って何か楽しいんだよね。
キャラも使いやすいのですよん。
わたしめも大好きでござる。
v-410

kazkolineちゃん、いらっしゃーい!

こんにちはーv-411

味は何だろう。
イチゴ味じゃないことだけは確かだと思う。
今度五黄に訊くかね。
きっとトボケたこと言うな。

いつもありがとニャン。
v-392

ルビィちゃん、いらっしゃーい!

こんにちはーv-411

この挿絵を使うのは二度目なんだけど、好きなんだよね。
こんな所があったいいよね。

ありがとう、本当にね。
苦労が血肉になっているんだよね。

にゃんだろーーー
言わニャいよん。
v-389

むらななちゃん、いらっしゃーい!

こんにちはーv-411

ホッホホホ
わたしめも小学生の頃、河童と言われました。
非常に不愉快であった。
おかっぱ頭で泳ぎが早い=カッパ
今思うとぴったりだったわ。

ノン吉が居るから大丈夫。
いざとなると頼りになる奴らばかりだしね。
v-391

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こんばんは~~(^0^*)ノ

遅くなっちゃってごめんなさい~~!!!

うっわあ~~!!!
お話が一気に動き出しましたね!!!

屋上の五黄さまが結界を解く場面がステキ!!!
こんなことに行ってみたいなあ~~!!
私も、猫国の住民になりたい!!!

かじママちゃん、いらっしゃーい!

こんにちはーv-411

気に1000といてぇなぁ~

実は動いていた。
へへ

はいな、かじママちゃんの来世予約は承りました。
茂吉に言っときましょう。
v-391

 こんにちは。
おそば おいしそう 食べたい。
綺麗な風景だな こんなに綺麗な風景なのに 説明している時だったか
凄く 不穏です。
早く カッパ国も 平和になって この場所で ぼーーーと昼寝でもしたいな。
うん 各々が 頼もしいなぁ。

ウゾちゃん、いらっしゃーい!

こんにちはーv-411

だしょ。
太打ちの田舎蕎麦なのよん。
噛み締めると味がいいのよ。
ぷぷ

ガスの部屋の天井から、この水の流れが見えるのよん。
キラキラしているのだ。

いい場所だよね。
渡る風も気持ちいいだろうね。

皆に任せましょう。
v-392
プロフィール

 のくにぴゆう

Author: のくにぴゆう
猫国の住民達の物語を書いています。
作者はコメを食べて生きてます。
コメくださ~~い!
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