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大相撲 14 茂吉の怖い一言 

前回


五黄達は一言も言わずに消えてしまった。残された相撲委員会の者たちは大慌てだ。火に油を注ぐ赤吉と青助。

大騒ぎの猫宿を鎮(しず)める為、茂吉に緊急要請の書状が速吉に託される。死に物狂いで爆走した速吉は茂吉に書状を手渡す。



はじまり、はじまり




茂吉先生様

五黄様いない
王族様方もいない
猫宿大騒ぎ
助けてください。

困った猫宿相撲委員会より


「ふうん、、、それで猫宿は大騒ぎなのですか?」

「はい、あっしが出た時にはニャーぎゃー騒いでましたよ」

「ふふ。それでは今頃は皆も少しは疲れて、大人しくなっていることでしょうね」

「へへ、あんなに騒いでいるのは長くは続きませんよ」

「仕様もないですね。五黄様もひと言、皆に言ってあげればよいのにね」

「えっ?それじゃ、茂吉先生様は五黄様達の行方を知っておいでて?」

「知りませんよ。でも、そんなとこでしょ」

「?」

「速吉、少し休んでから食堂で何か食べていきなさい」

「でも、あっしは折り返して知らせないと、、、」

「あなたよりもあたしの方が早く着いてしまいますよ。お銭はあたしが余分にあげますから、とにかく休みなさい。休みもせずに頑張って走りましたね。良い子でしたよ」

「ニャヘヘ。それじゃ、お言葉に甘えて」

茂吉は速吉を恵み子の宿舎に連れて行き、広間で休ませた。朝餉(あさげ)の支度に起き出していた厨房(ちゅうぼう)の者に重湯を支度するように云い、次いでに【紫狼しろう】を呼びに行かせた。

あれだけ走り続けた速吉に急激に固い物を食べさせるのは厳禁なので、茂吉は速吉を休ませてから重湯を食べさせるつもりである。

「速吉、少し寝て居なさい。あたしが居なくても心配しないように。お前の用事を済ませに行っているのですからね」

「はい、茂吉先生様。すいません、あっしみたいな下衆(げす)な野郎にこんなに良くして頂いて」

「何を言うのです?そんなこと自分で言うのはいけませんよ。速吉はあたしが知っている程の有名な飛脚猫ですよ、大事な国の宝ですよ」

「へッ?うッ、ぅうわぁあーーん!

あっしみたいな者を国の宝なんてえーーッ(泣)」


速吉は感激して『二ャギャー』と泣いている。可愛いのである。紫狼がニコニコしてその場にやって来る。

紫狼とは狼族の【恵み子】で頼りになる茂吉の片腕である。

「父様先生」

「ふふ、困ったですね。速吉の事を宜しくお願いします。あたしはちょっと猫宿に行ってきますね」

「はい、わかりました。いってらしゃいませ」

茂吉は校庭に出ると南に向かって、ひょいとジャンプして出掛けてしまった。茂吉の速さならわけなく昼頃には猫宿に着く。

書状に書いてある通り、今だに大騒ぎをしている。酔っぱらって喧嘩している者、泣いてる者、そして疲れて寝ている者あり・・・

これでは相撲委員会の者が、茂吉に助けて欲しいと言って来るのも仕方ないと思った。さっそく土俵のある会場に向かうと、既に会場は暴徒に荒らされ壊れている。

其のそばで円陣を作り悄気(しょげ)ている者達の所に行くと案の定、委員会の者達だった。

「大変でしたね」

何気なく声を掛けると、茂吉に気が付いて委員会の者達が縋(すが)り付いて泣き出す。茂吉は黙って聞いていた。泣きじゃくって話し終わると揃(そろ)って放心してる。

ぱん!』と手を叩くと猫達は『ハッ』とする。

「ふふ、可哀相にね。あたしが他の者達に話をしましょうね。言う事をきかないと魂沈めをしちゃいましょうね」


わぁ゛ーーッ


さっそく【声色鈴虫こわいろすずむし】を使って重々しい声でアニャウンスが始まる。


挿絵参照↓↓↓  絵をクリックすると大きくなります
kowaiMokichi.jpg


「皆さんこんにちは。あたしは茂吉です。

皆さんが大取りの相撲を楽しみになさっていたのはわかりますが、王族達が急に居なくなったのを単に怒るでなく、何か変事が出来(しゅったい)したと何故、考えられなかったのですか?

それを止めるべき年寄りも一緒になって暴れて騒ぐのは情けない事です。今から後片付けをきちんと皆で手分けして進んでやるように。言う事をきかないと魂沈(たましず)めをしますよ」

もの静かではあるが、ものすごーーーーく迫力ある茂吉の声と【魂沈め】の二文字を云われ、猫宿の者達はフンギャーと泣き叫ぶ。

猫も狸も河童も狐も狼も熊も獺も『ギヤぁーギヤぁー』言いながら片付け出す。

「さっ、これでひとまず大丈夫でしょう。皆も手伝って綺麗にしましょう」

「あのぉー、茂吉様が言われたように何かあったんでしょうか?」

「そうですね、多分そうでしょう。急いでいたのでお前達に言い忘れたのでしょう。余程の事と思って勘弁してあげましょうね。」

「はい!こうして茂吉様にこんなに早く来て頂いただけでも嬉しいです!」

「後日、五黄様に説明をしてもらいなさい」


はい!わかりました!


茂吉は帰って行った。




           ~~♢~~




其の頃、五黄達は賑やかに屋敷の表玄関に居た。広い石畳にぞろぞろいる。草助達はてんてこ舞いである。

狸兵衛やお風にお蜜、それにまま子まで来ているのである。それだけでない、ノン吉に桃吉、オロにきゅー助。

其れぞれの御付きの者も来たのであるから、お茶出しだけでも大騒ぎである。草助に言われて母屋から出て来た藤平は、余りの顔ぶれと人数に困惑する。

五黄にそっと耳打ちをする。

「兄様、こんなに大勢で何ですか?」

「ごめんよ、あっちゃん。付いて来るってきかないのよ」

「仕方ないですね。レレが寝ているのに、、、」

「レレって、連傘(れんがさ)の?」

「そうですよ。仕方ないですから御付きの者達は次の間にして、狸兵衛達には一緒に聞いてもらいます」

「わかった」

五黄がさっさと部屋割りをし、其れぞれが部屋に入って行く。







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