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第十章 開道 ノン吉と桃吉3

前回

ノン吉達が咎(とが)めだてた茂吉の深慮(しんりょ)、だが五黄に諭(さと)されると言葉もなく頷(うなづ)いてしまう。

そう、あのままの桃吉だったら狸国に来ることもなかった、きゅー助の命もなかったかもしれない。運命の不思議、巡り合わせの不思議にオロときゅー助は感慨深くなる。



はじまり、はじまり



「ノン、わかったか?茂吉もここまで凄い事になるとは思わなかったろうが、元々は茂吉の助言あればこそよ。茂吉が桃吉の死相を見て、一番に俺に知らせたから助ける事が出来たんだぞ。

もしもお前達の方を優先していたらどうよ?あいつは間違いなく死んでいるよ。桃吉の命の恩猫である茂吉を殴るなんて言語道断だろが」

ノン吉達はしょぼくれる。


ショボぉーン・・・・


不貞腐(ふてくさ)れてる茂吉の前に行くと、小さな声で謝る。

ゴメンネ

「聞こえませんけどぉーお」

「ぅわッ!ごめんよぉ~、茂吉ぃーっ!

「あたしはどうせ利(き)いた風な事言いますから」

チラリ

「ぅへッ!」

大仰に土下座して謝る。

かったよーッ、
勘弁してよぉーッ!

「頬が痛いです」

茂吉は少しも許してあげない。

ごめんてばぁーーっ

「あたしは叩いてないわ!」

「この野郎ッ!叩いてなくても一緒なんだよッ」

「さーてん、裏切るのー?」

「だからッ、あたしは茂吉をぶってないってっば!」

茂吉に謝っていたのに、今度は口喧嘩(けんか)を始めるどうしようもない阿呆共である。ノソノソぐーてんが起き出しやって来る。

「何で喧嘩してるんでやんす?」

皆の目が一瞬、ぐーてんに集まる。暢気(のんき)に頭をポリポリと掻(か)いてるぐーてん。そんなぐーてんに皆が可笑しくなって大笑いをした。

神々達は子供達が仲良くしている姿が嬉しい、めったに会いに来ない五黄の顔を見るのも嬉しい。五黄が会う度に王らしく成長しているのも尚、嬉しい。

【陽の神様】は神力も授けちゃおうかと密かに思っている程である。きゅー助とオロがその内に神々様に話掛ける。

「あのぉぅ、、、神様・・・」

【陽の神様】がニコニコして答える。

「何かな、きゅー助にオロよ」

「あのぉー、おいら達は女神様にご褒美(ほうび)を頂いて、お陰でこんなにピカピカになったのに、桃吉はそのままです。おいら達だけこんな風になったらいけないと思います」

「さて。いかにしようか、桃吉の褒美は」

月の女神様が答える。

「ほほ。ノン吉の弟らしいので《天翔(かけ)る羽》を上げましょうか」

ノン吉とおーてんに三天狗(てんぐ)達はそれを聞いて大喜びをする。

本当ですかッ!?それなら俺達と一緒に空を飛べるーッ!!」

「うーてん楽しみだよ~」

「ほほ。ならばそうするがいい、連れて来や」

「いいんですかッ!?」

「無論じゃ」

わぁ~い!じゃ、さっそく連れてきますッ」

五黄がはしゃぐノン吉や天狗達に釘(くぎ)を刺す。

「いいけど、そっと連れて来なよ。まだまだ本当の体じゃないからな」

「わかりました」


行ってきまぁーす!


ノン吉と四天狗は、ばさばさと勢いよく飛び立って行く。

ひゃー!!凄い眺めだねーッ」

「うん、綺麗だねぇ~」

きゅー助とオロは何もかも楽しい。【風神】と【雷神】が楽器を取り出し演奏を始める、妙なる調べにうっとりする。

【天の神様夫婦】に勧められお酒や食事を楽しみ、時間が経つのを忘れる程だった。其れぞれが桃吉を待つ間に寛いでいるといった様子だった。少し離れた場所に座っていた五黄に茂吉が近づいて行く。

「父様。先程、狸兵衛様に国の事を藤平父様に任せ切りにはしていないような事をおしゃってましたけど本当ですか?」

「な訳ないだろよ。俺が、ふらふら父ーちゃん出来るのも藤平のお陰だよ。あいつが国を支える礎(いしずえ)でいてくれるからこそよ。

あん時は、あーでも言わないと狸七(りしち)の浮かぶ背がないと思ったのさ。こんな結果になるなんて思わなかったしな」

「やはりそうでしたか、、、父様らしくないと思いましたもので」

「ふふ、勉強が足りねえよ」

「はい、肝(きも)に銘じます」

「だけど寂しい話よ、狸七もチビの時はあんなじゃなかったのにな」

「どういうことなのですか?」

「俺達はな、【天の神様夫婦】の子供達なんだよ。《十八の種族》の王族兄弟をお産み下された。だから天宮はすごい賑やかだったよ」

「あのぉ、、、それだと計算が合いません。現在は四カ国だけです。十三の国が無くなったとしても後、一カ国足りません」

「ああそれはね、《人国》達が飛ばされる以前に勝手に独立した《小人族》というのが居んのよ。変わり者兄弟でな。今も『産海うみ』に浮かんでる『徳利とっくり島』と『お銚子ちょうし島』に住んでるらしいよ」

「そうなのですか?知りませんでした」

「まあ、それ以来付き合いがないからなあ。どうしてるやら。【キックル】と【モックル】の兄弟だったなあ」

「ほほ、懐かしい名前を聞きました」

挿絵参照↓↓↓  絵をクリックすると大きくなります
tukinomegami.jpg

【月の女神様】がすーっと近づいてきて話の輪に入る。

「おたあ様、そう言えばあの兄弟はどうしてますかね」

「そうですね、千年に一度くらいの割合で参りますよ」

「そうなのですか?」

「この頃は生意気を言わなくなりましたね、あのおチビちゃん達は」

「少しは反省したんですかね?」

「ほほ、どうでしょうか」

「あのぉ、、、女神様。父様に聞きましたが独立したというのはどういうことなのですか?」

「そうですね、何でも兄弟だけで決めたくなったのでしょう。我らの恩寵(おんちょう)も要らぬと申しましたから、陽の神も当初はお怒りで『好きにしろ』と申されて。気の強い兄弟ですから、泣き言も言いませぬし。そう言えば先に来てから千年は経つが来ぬような・・・まあ、良いのでしょう」

「そんなご兄弟もいらしたのですか?」

「我も、想えば沢山の子を産みました。中には我らの気持ちに添わぬ子もおります、なれど五黄のように可愛い子もいます。それも又、面白きこと。

さっ、楽しみましょう 陽の神が離れていると寂しがりますよ」

「はい」






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昨日、KIMAGUREすくらんぶるの蘭から贈り物を頂きました。
皿うどんと長崎ならではのお菓子です。
下手でもいいから作った皿うどんをアップするしかニャイ!相変わらずの残念写真です。
蘭、どうもありがとう。おいしゅうございました←岸朝子風・・へへ

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今回はコメント欄を閉じさせて戴きます。
次回は最終回なので開けて皆様と楽しいコメのやり取りがしたいです。
どうか宜しくお願いします。
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