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第十章 開道 ガンバルきゅー助1

前回


命からがら、大カマスから逃げおおせた二人だったが余りに違う気候に驚く。寒さに震えながら小さなチーズを分け合う。二人の心配は残して来たきゅー助のことだった。


はじまり、はじまり



きゅー助は意外にも落ち着いていた。
オロと桃吉が夜遅くに出掛けたのを朝まで気が付かなかった。起きて二人が居ないので、プンプン怒っていると耳子に言われた。

「きゅー助様。オロさんも桃吉さんも、ちゃんと挨拶してましたよ。きゅー助様は確かに、『い行ってらっしゃい』って」

「え~ぇ、本当に?」

「本当ですよ」

「へへ、寝惚けてたんだね」

きゅー助が遅い朝食を摂っていると、ヒコ爺がノタクタやって来た。

「あれー?杖、突いてないね」

「あんなもの、突いて歩いてる場合じゃ有りましぇんからねッ」

「凄い張り切りようだね」

「へへ。きゅー助様、これからどうします?」

「きゅー助、も少し寝んねするから」

「え"?『寝んね』って、、、寝るんですかッ!?」

「そだよ」

「そうだよって、、、六助達は待ってますよ」

「なんでぇ?」

なっナンデ?だって、これから【九市】をふん縛りに行くんでしょーがッ

「違うょ~。困ったさんばかりでやんなっちゃうなぁ~」

「へっ?」

「それじゃ~、しょうがないから皆を呼んで来て」

挿絵参照↓↓↓  絵をクリックすると大きくなります
mitugi.jpg

ヒコ爺はきゅー助の態度に不安を感じながらも出て行く。きゅー助はあくまでもノンビリしている。田平と耳子は台所からきゅー助を見ていた。

二人は『きゅー助を旗印にして本当に大丈夫なのか?』と心配した。
六助と覚一を先頭にして、わいわいと十人程の狸と獺がやって来て其れぞれがきゅー助に挨拶をする。きゅー助はニコニコしながら話し出す。

「あのね、おいらが言う事をきちんと守って欲しいの。い~い?」


へーーい!」神妙に揃って返事をする。


「まずね、今日から人足のお仕事はしなくていいの」


え"ーーッ!?


「そんな事したら大変ですよッ」

「困る方も居ますよ!」

「いいの。少しだけ他の方にも辛抱してもらうの」

「いいんですか?」

「いい?皆、聞いてね。皆が人足のお仕事をしないとお客さんは怒るよね?その内に九市の耳に入る。あいつ、皆に『お前達、仕事をやれ!』と、責めまくるね?」

「へい、絶対ですよーッ」

「三日も仕事しなきゃ、相当客がたまって凄い数だよ」

「へい」

「その客達が居る前で九市を鼻であしらってやるんだ」

「へ?」

「恥を掻いた九市は逃げてくよ」

「へい!」

「そこに残っているお客さん達に、何でこんなことをしているのかを説明をするんだ」

「大事を明かすんですか?」

「そんなご大層なものじゃないよ。
いい?おいら達は『お客さんをタダで開道を渡したい!』と、交渉をしているんだって言うんだ。きっとお客さん達は大喜びするよ」

「確かに、、、だけどそんなことしたら、あっし達のおまんまは食い上げですぜ」

「何を言ってんの?今だってカツカツじゃないかッ命懸けの仕事してるのにさ。


いい?


おいらもお前達も今度に命を掛けるんだ!干物になっても意地を通すんだッ!


わかったかぁーッ!」



きゅー助の勢いに強面の人足達も素直に従ってしまう。ヒコ爺も田平も、今は亡き【九太夫】を見るようで、さっきまでの心配も吹き飛んでしまった。

よぉーし!気合いは入ったッ。
これからが肝心(かんじん)だ。客はおいら達の味方になる。これが肝心要(かなめ)なんだよ!」

「へい!」

「いいか?何事をするにも大事であれば有る程、味方が沢山必要なんだ。いればいる程良いんだ」

「へいッ!」

「今度は九市の奴、おいら達を黙らせようと狸七を呼ぶよ」

「そうですねッ」

「そこで、おいらの登場よ!」

「えっ?」

「いいか、おいらは本家元祖の族長だ!『話が有るならおいらに言ってこい!』ってね」

「ふんふん」

「あいつらがどう出るか、楽しみだけどね」

「で、その後はどうすんです?」

「まぁ、おいらに任せなよ」

きゅー助は自分でも知らずに族長になっていた。本来ならきゅー助で【二十一代目】二千年に渡り連綿と受け繋がれた族長の血がそうさせるのだろう。

いいか、おいらを信じろ!


おいらだって命懸けなんだ!絶対に負けないッ!!」


「へぇーいッ!



「やつらをギャフンと言わせてやる!だけどあいつらは狡賢(ずるがしこ)い、何としても形勢を逆転させようとする。どんな手を使ってもね。目障りなおいらを殺そうとするかもね」

「あ"、九市の野郎は、弓が得意ですぜ」

「そうだろうよ。おいらの父ちゃんを射殺したくらいだもの」


なんですってーーーッ!


「くッそおーッ!あの野郎ーッ!九太夫様をぉーーッ!!」

「あっしは、あん時怪しいと思ったんだッ」

そこに居た人足達の衝撃は激しかった。その場の空気が怒りで膨(ふく)れて破裂しそうになった。きゅー助は皆に、九太夫暗殺の一件を語った。


ぐゎぁーッ


九太夫様ぁーーッ!


泣き喚く者、地団駄踏んで悔しがる者、、、騒然となった。九太夫はそれほど好かれていたのだろう。皆が落ち着くまではだいぶ時間はかかったがそこに居た者はきゅー助の話に納得した。後は細細と役割を決め、三々五々に散って行った。





まだまだ本調子ではないので今回はコメ欄を閉じさせて頂きます。申し訳ありません。



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