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第一章 桃吉  夜釣り3

momokichi



前回

世の吉は威勢だけは良かったが、恐ろしい場所に連れて行かれ、帰りたくて仕方がなかった。五黄は川岸に立つと勢い良く流れる濁流をものともせず、竿を投げ入れた。独りの人間を釣り上げると、河原に放り投げる。


はじまり、はじまり



この男は[大井戸たくま(二十歳)]失恋が原因でやけ酒をし酔っぱらって足を踏み外して川に流された(...カワイソウ)世の吉は遠慮なく強く揺する。

「ぎも゛ぢ悪ぃーい゛っ やめてぇぇやめてぇぇ」

「起きたかな?」


「ぎょっえッ!ウワっ熊!? し、白熊だ~~っ!!」


「だまれっ!! 何を言ってるぅんだーぁ 五黄様は猫だぞ!!」

「ゲッ...ぎゃあぁぁ 『まっ黄色』の猫が喋ったあ゛~~!!」

突然の出来事に頭の中は真っ白。反射的にたくまは逃げた!逃げた!

「あれれれ!?(ナンデ......ナンデ?)」

「な~にしてんのょ」

「何してるって、ってて... にっ逃げてるんですぅぅーー」

動いているのは手だけであった。

「ぐぅわぁーーーーーーっ」死に物狂いで動かしても無駄だった。

「うぅ~るさいねぇぇ 口も動かない様にするかぁ...」

「ごっ、ご勘弁ぉぉ 着ぐるみ様~~!!」

「ニャンだとーー!!(怒)」

世の吉だけエキサイトしている。

「ニャンだとってて言われたって いっ今時、流行らない着ぐるみなんか着て...とにかく俺は帰る!」

だがどうやっても手しか動かない事に気が付く。

「あのぅ......足が...動きません......」

「そうだろうな」

「帰りたいんですけどぉ(泣)」

「どこに?」

「どこにって...家にですょ~」

「もぉぉー無理だなっ 俺に会ったもの」

「会ったものってぇ!?何言ってるんです!俺には帰る場所があるし...。 だいたい着ぐるみ着てる奴が偉そうにぃ......(ヨワキ)」

「お前は暢気だねぇ~そういや溺れてたんじゃないの?」

「えっ?そう言えばそうです......ネ」

「礼ぐらい言ったらどうだい このスットコドッコイ!

世の吉、たくまにまるで遠慮がない。思い切り猫パンチをくれた。

「い゛でぇーーーッ!」

「まぁまぁその辺にしときな おい世の、こいつを連れて行くよ」

「どこに?」

「あっちによ」

「えッーーっ」

「うるさいねぇ~とにかく連れて行くんだょ」

「そんなぁぁ」

「ちよっと、ちょっと待って下さいよ。何を言ってるんですか?俺は帰ります!ハイ、 それじゃ~どぉーも、失礼しましたっ」

猫達はたくまが何を言っても知らんぷり。

「それよか何色が良いかな~?」

「この前はひどかったぁ 五斗は今だに恨んでますょん。こんな柄だから嫁も来ないって。今度は一色が良いですよ、うーん そうだ!あっしは冴えてる~。 

先に桃太郎って物語を読んだことがありやした。どうも人国じゃ、川から流れた野郎は桃太郎って言うらしいんで」

「へぇそうか なら桃吉ってのはどうよ?」

「そりゃぁいいや!てんで間が抜けてる こいつにぴったり!ニャヒヒ」

「そうか、じゃそうしよ~」

「そうしようって......もしかしておっ、俺の事?」

「そうだよ」

五黄はたくまに向かって息を吹きかけた(プハ~~)


「ゲホッゲホッ」

むせ返ったたくまは突然『ピンクの猫』になった。
これからは愛を込めて桃吉と呼ぶ。

「おぉぉいいねぇ~♪ やっぱ一色は良いねぇぇ 
こうなんかすっきりしてね!」

「う゛わ゛ーーーっ! 手っぐわぁ~~
手がぐわあ~~『ピンク』ぅぅぅ」

「変わったのは色だけじゃないと思うよニャヒヒ」世の吉面白そう。

「えっ?ぎゃぁーーっ 手が猫だーー!!」

「...アホだわ」

「少しズレてるみたいだな」

騒いでいる桃吉が落ち着くまで二人は面白そうに見ていた。

「うわぁーーん」泣きながら座って草を毟っている。(イジイジ)

「今度は泣いてるよ」

「面白いですね~ぇぇ」

「まっ、とりあえずこいつは放っといてさ さっきの話しの続きをしてみな」

「へ~い。えーっと、なんでも貞によりますと、つい最近お蜜様は人国かぶれの猫と運命的な出会いがあったそうで。

へい、 でそいつがお蜜様に可愛がられてるのを良いことに好き放題しやがるんで、腹を立てた子分達が袋叩きにしたらしいんで。へい、 で、そしたらその野郎、根性ねえもんだからとんずらこいたらしいんで、へい。」

「あそこの子分達は気が短いもんなぁ 特にお前の義兄弟の貞吉はなぁ」

「お蜜様の怒りたるやすさまじいもんで。へい、 あたいの色に手ぇ出しやがったっ!てんで子分は身も世もない有様なんですよ~

 お仕置きだってんで、なんでも『スリッパ』だか『スッパツ』だかとか云うぴったりした股引を穿かされちまって『尾っぽが痛い』『厠(かわや)に行きにくい』『チクチクする』って泣いてますぅぅ 不憫じゃないですか...

ウッ(涙) あっしは可哀想で可哀相で泣けてくるんですよぉぉ~(涙、涙)」

世の吉は不憫そうに声を詰まらせる。

「貞なんか痩せたらしいです......ぅぅ」

「そんで俺にどうせいって言うのよ」

「五黄様の大親分!大明神様!大権現様!
何でも良いからお頼み申しますよ~
奴らのいいようにしつつ、姐御の機嫌を直してやって下さいよぉぉ~」

「ふぅん、俺に任せときな。 あいつとは古馴染みだし俺に惚れてるし。 ちっと行かねえと変な虫が騒ぐんだよ。 あいつのいけないところさねぇ~本当の男の色気っていうのを教えてやらずばなるまいなぁ」

ニヤニヤしながら長い髭をピンピンさせる。

「大丈夫かなぁ?
まっ、五黄様以外にあの九尾の姐御を納めるお方は居ねぇし、お頼みますよ」

「わかったよ、任せな」大きな腹をポンと叩いた。

「後はこいつだな」

「あのぉ俺って桃吉なんですか......?(キョトン)」

「そうだよ良い名前だよ」

「五黄様の命名だ!有り難くおもえ!!」

「思えって~~??」

また気絶した......

「しょうがねえなあ、また寝たよ」

「どうして、こんなの連れて行くんですよぉ 人間は厭だよ! 面倒でさあ~ ぴーぴー泣くし 勘は鈍いし 鼻から教えなきゃなんないし、それにもう一人いるからいいじゃないですか!」

「いい~の、いいの それよか起こせ」

「ぶぅぅーッ」

「ひィひィ、どうしてなの?どうして俺なの??」

「ふふ、いろいろあるわな」

「あるわなって......」

「まっ気にするな、おい!こいつは任せたぞ。
じゃ俺はお蜜のとこに行くからよ」

「ちょっと~五黄様!こんな薄っ気味悪い所に置いてけぼりじゃ、あんまりだあぁ」

「わかったよ、利根のはしっこにでも送ってやるよ」

「すいやせんです。それと、くれぐれも姐御と貞達を丸く納まるようにお頼み申しやす」

「わかったよ、じゃ送るぜ」

五黄はそう言うと指を鳴らした。(パチっ!)
二人の姿が目の前から消えた。

「さて、俺も行くか」





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こちらでははじめまして。

こちらでははじめましてです。
LandMです。先日はお世話になりました。
連絡が遅れて申し訳なかったです。

作品の方読ませて抱きました。昔話というカテゴリーにはいるのでしょうかね。非常に分かりやすく、主眼に置いていて、それでいて過去……江戸時代のような昔を感じさせられている非常に面白い作品です。猫が主役というのも斬新なような気がします。挿絵もあって、非常に良かったです。また読ませていただきますね。

ありがとうございます

LandMさん、さっそくのコメントをありがとうございます。

挿絵は皆様に思い描いてる世界をわかって頂きたくて描き始めました。
画力がないので中々思うようにはいきませんけど、
がんばりたいと思っています。
 
LandMさんのブログにもまた遊びに行きます。

うーむ

この小説って意外とハードな話だったんですね……。

猫がかわいいだけじゃなかったんですね……。

千と千尋というかクラバート(違うか)というか……。

背筋を正して読ませていただきます。

ポールさん、いらっしゃーい!


そう言って戴けて幸せでございます。
拙い絵、拙い文ではございますが、精魂込めて書きました。

ありがとうございます。

絵本ぽくていいですネ

やっぱりハマりますw

猫がらみで時代劇調
どちらも大好きですなんです^^ゞ
大岡越前風の波乱あっても
ほのぼのな展開なのか?
先が楽しみです。

それから挿絵が良いですね。
絵本ぽくてこのままの方がいいな。
角のある話しでも、そつなく語れそうですし。

でも川の絵は怖かったです。
たぶん夢に出てきそうww

汗汗^^ゞ

ちあさん、いらっしゃーい!

ププ、時代劇ファンタジーみたいなって書いたこともあります。

私も好きなんですよ、時代劇というかお江戸が、
ですので、どうしてもそっち風になるような。

それに浪花節みたいなぁv-411
新しくない自分v-406

三途の川は正夢なんですよv-399ププ

おコメだじぇ( ・ω・)ρ(^O^ )アーン

いつも訪問ありがとうございます!


はじめて読んだ時は
これって「元ネタ知らないと読めないのかな…」と
そこであきらめていましたが、そうではなく。

登場人物と物語と挿絵を交互にみながら読むと
わかってきた感じがします



第一章 桃吉  夜釣り3まで読ませていただきました


五黄が強引でおもしろいですねw
さすが王様^p^

挿絵も日本昔話のような色調で
とても温かみのある絵で気に入ってますb

ラタキアさん、いらっしゃーい!

おはよーー。

まぁ可愛いのv-413

嬉しいわぁv-410

頭のいい子はこれだから、好きよん。

ラタキアさんに気に入ってもらえたら幸せよ。

ブログの曲にしか、絡めない私てどうよだよねぇv-403

ニャハハハv-283

ここまで読んだけど
おもしろいね
ワクワクするね

続きが楽しみだから、また来るしかないね

MASASIさん、いらっしゃーい!

おこんにちはーv-411

ありがとう。

v-283長い物語です、のんびりとね。

楽しんで戴けたら幸せです。

五黄達がMASASIさんに愛されますようにv-415

こんばんは、こちらでは初めまして。桜木と申します。
いやぁ、びっくりです。まさか会話だけでこれだけ引き込まれてしまうとは!
登場人物たちの独特な語り口調が世界観を示していて素敵です。
この後桃吉はどうなるのか……気になります。
すろうペースではありますが、また続きを読みに来たいと思います♪

私信になりますが、びたみんさんのブログでは素敵なご感想ありがとうございました><
勝手に名前をつけていいのか、本当に悩んでいたので、ぴゆうさんの一声に凄くほっとしました。

ではでは、また伺いたいと思います。失礼しました。

凪音さん、いらっしゃーい!

こんばんはーv-411

凪音さんの物語がとてもステキでした。

コンドルが飛んでいくを聴きながら、読みたいと思ったほどです。

びたみんさんの絵が、挿絵になっていました。

ご丁寧にありがとうございますv-421

とても嬉しいです。

この物語はとても長いです、のんびりと楽しんで戴ければ幸せですv-398

こんばんは

そうなのか~桃吉はこういう登場の仕方だったんですね。

おもしろい!!

では、また・・・。

よしいぞうさん、いらっしゃーい!

こんばんはーv-411

おおー、さっそくでござるね。

そうなのです、無理矢理、五黄に猫にされたようなもの。

本当は違うんですけどねぇ~~

本人はぼーっとしてますから、わかっていません。

v-391

五黄さまって、大きさもそうですけど、

すごい猫ちゃんだったんですね!(^^;) しかも王様!

身体が白いから、ふわふわ柔らかそうに見えます(*^_^*)

少しずつ、読まさせていただきます(^v^)

にゃん先生@管理人さん、いらっしゃーい!

こんばんはーv-411

読み始めてくれたのね。
長いけど気楽に楽しんでください。

毎ページに挿絵があるので雰囲気がわかりやすいかも。

そうなんですよ。
世の吉にはとても軽く扱われていますけどね。
じつはスゴいんです。
へへ
v-410

おはよ

桃吉の本名とか、なんでこういう事になったのかとか、忘れてた~
そうだったよね。
失恋して酔っ払って間違って川に落ちたんだった!
彼の成長のすばらしい事よ!!!

かぶちゃん、いらっしゃーい!

こんにちはーv-411

またまた遅くなってしまった。
ごめんちゃい。
へへ

そーなのよ。
人の頃はいろいろとね、割と悩み多き人生だったのかもね。
ぷぷ
v-391

こんばんは、ぴゅうさん。

この話は現世界のある所ではなく、あの世とこの世の間くらい?

設定のところを流して読んでたんですね、きっと。

三途の川で気がつけよって感じですけど。

もう一度、設定覗きます。

人魂が五黄さまのお力で、ネコになる。

斬新ですね。びっくりしました。

もう一度、最初からここまで読み返します。

ポチッと帰ります。では。

オムちゃん、いらっしゃーい!

こんにちはーv-411

この段階だとまだ何も出てこないねぇ。
六章でこの世界の事がわかるかなぁ~
長い物語だからね。
のんびりとね。

五黄が行った場所は間違いなく三途の川です。
どこでも好き自由に行き来可能なのが五黄です。
特別なのね。

ありがとニャン。
今日行ってないから私も行こうっと。
v-410

うん、読み返しは良い。
笑って読むことが出来た。
情景が浮かんでくるのは、猫国の事が少し理解。してきているからであろうか

オム、いらっしゃーい!

こんばんはーv-411

本当け?
よかったざます。

それは嬉しいことだ。
何よりの言葉だよん。
ありがとニャン。
v-392

こんばんは。

とりあえずここまでは読みました!
桃吉……可哀そうなのか、ただの間の抜けたキャラなのか……

五黄様含め、活き活きとしていて、とても楽しいお話ですね。
続きに期待しつつ、今日はこの辺で退散するとします。

近いうちに続きのコメをしに参ります。

ラナちゃん、いらっしゃーい!

こんばんはーv-411

ぷぷ
報告みたいだに。

間が抜けているのかもね。
へへ

無理せずにのんびりとね。
先は長いぞ。
ニャハハハ
v-392

いきなり自分が猫にされたら・・・
いくら口がきけるとは言え、
そりゃパニックだ!!
五黄様って魔法が使えるんだねぇ~
ドラえもんみたいに便利だわぁ~

こんにちはーv-411

ぷぷ
だよね。
びっくりするよね。

すごいよ。
五黄はね。
v-392

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

だんだんと登場人物が増えていきますね。
変わり者が多そうで、楽しいです。
表題の桃吉は元人間だったのですねえ。
五黄が何を考えているのか、今後の展開が楽しみです。

ぽんたさん、いらっしゃーい!

こんにちはー

長いので、増えまくりになるかもです。
ぷぷ

そうなんです。
桃吉の成長物語でもあります。
宜しくお願いします。
v-410
プロフィール

 のくにぴゆう

Author: のくにぴゆう
猫国の住民達の物語を書いています。
作者はコメを食べて生きてます。
コメくださ~~い!
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今まで紹介をしなかったのですが、それも変だなと 三ニャンを宜しくお願いします。

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