スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

第八章 お蜜再び ガスと云う河童4

前回

何も知らないお蓑を不憫に思ったのだろうか。
ガスは付いて来いと言う。お蓑は先行きの不安から付いてくことにした。
連傘滝は美しく、ほてった足には心地よい、ずんずんと先に行くガスに誘われるまま、滝の中に入ると、そこは別世界だった。光苔が、壁一面に輝いている。



はじまり、はじまり



「こっちじゃあよ」

ガスに促され先に進む、奥行きが大分あるように思えた。木のドアが沢山あり、その内の一つに案内される。リビングのようだった。

ガスは櫨(はぜ)の蝋燭(ろうそく)に明かりを灯す。この部屋には光苔は生えていない。

「さあ寛ぐがいいぞ」

「なんか、あたし驚いてしまって、、、光ってる壁なんて見た事もないから」

「そうか?あれは光苔と言うんじや。とても繁殖力が弱い苔なのじゃあよ。何十年も掛けてあそこまで広げたんじゃあよ」

「ふーん。ここの洞窟って広いの?」

「そうじゃな、わしは先まで行った事が無いからわからんなぁ」(とぼけてる)

「暢気ね。自分の住まいなのに」

「本当じゃあのお~、ふあふあふあ」

ガスはお蓑に温かい甘茶を入れてくれた。久しぶりの甘さに思わず喉がゴロゴロした。

「幸せぇ~」

「良かったのお~。さてお蓑は、ここの隣の部屋を自分の部屋にするとええ」

「えっ!部屋を貰えるの?」

「当たり前じゃ。お蓑は一体どこに寝るつもりだったのじゃあ?」

「その辺で、、、」

「ふあふあふあ、面白いのお~。さあ、一眠りしておいで。起きたら食事にすればよい。わしも少し寝るかな」

リビングを一緒に出るとガスはお蓑の部屋を指差し、自分はトボトボ先の廊下を歩いていく。

挿絵参照↓↓↓  絵をクリックすると大きくなります
ominoheya.jpg

お蓑は言われた通りに部屋に入る、美しい部屋だった。壁には漆喰(しっくい)が塗ってある、窓には大きな紅石英(べにせきえい)が嵌(は)め込んである。

光が差し込むように工夫されているのか、紅石英を通した光が柔らかく部屋を満 たしている。壁の所々に『孔雀(くじゃく)石』『水晶』『虎目石』が花模様を作っている。

温かそうなベットがあり、嬉しくてベッドに転がり込むと、久しぶりの気持ちよさと疲れですぐに寝てしまった。(スヤスヤ...)どれ程寝ていたのだろう、、、ノックの音に気が付く。

「あッ!今起きますから」

「ここで待ってますから、慌てなくていいですからね」

お蓑は大急ぎで起き上がると部屋の隅に覆(おお)いが掛けてある鏡台で、本当は見たくはないのだが、ひどい寝癖でも付いていたら恥ずかしいので鏡を見た。すると鏡はくもっている。

そんな筈は無いと思ってもう一度良く見ると、眼鏡をしていない自分がボンヤリ映っている。慌てて、枕元の眼鏡を掛ける。

今度はいやにはっきり見えた。忘れていた醜い自分がこちらを見ている。身だしなみを整える処か鏡に覆いをしてしまった。

ドアを開けるとヒラヒラのスカートを履いた若いメス河童がいて、お蓑を見るとニッコリ微笑む。つられてニコリとするが不気味に見える。

「こんにちわ。よく寝れましたか?」

「はい、あたしぐっすりと寝てしまいました」

「良かったですね。あたいは【レレ】と言います。宜しくね」

「あたしはお蓑です。こちらこそ宜しく」

「先生から食堂に案内するように言われてます。どうぞこちらに」

「あのぉ、、、先生ってガスの事?」

「いけませんよ、お蓑さん!先生を呼び捨てになさるなんて」

「そうなの?あたしは連れられて来ただけだから、何も知らなくて・・・」

「先生は河童の《不思議軟膏》を発明された立派な方なんです」

「えぇーっ!そうなの?」

「そーです。先生がお待ちですから、とにかく食堂に行きましょう」

レレが廊下を先にずんずんと行く。いくつものドアを通り越すと階段を上がる。一気に視界が広がると明るい大広間に出た。明るいのは大広間の壁が普通と違うのだ。

南側の壁が滝になっていて明るい陽が滝から差し込んでいる。

『美しい!』と感嘆した。一階の玄関ホールには妖しく輝く光苔、、、その美しさにも溜め息が出たが、こちらは違う明るさと美しさに満ちている。

ぼーッとしているお蓑をテーブルにレレが案内をする。テーブルはいくつも並んでいる。狼族がいたのが不思議だった。その中のテーブルの一つにガスがいた。

「よく寝れたかのぉ?」

「はい。あたしとても気持ちよくて、夢も見ないで寝ました」

「それは良かった。気に入ってもらえんと困るからのぉ」

「あのぉ先生、、、お食事持って来ていいですか?」

「無論じゃ、わしも食べるかのぉ」

お蓑も手伝おうとする。

「お蓑は、まず体力を付ける事から始めるんじゃ。ええかのぉ?」

「はい!ありがとうございます、先生」

「なんじゃあ?嫌じゃのお~、お蓑までそんなこと言うとる」

「だってレレちゃんに聞いたもの。ガスは《不思議膏》を発明したって」

「ふあふあふあ、偶然じゃよ。発明なんて大それた事はしとらんよ」

「先生、僕たちにも紹介して下さい」





とても励みになります。\(^o^)/ 
★PC_ぽちっとお願いしまーーす★

人気ブログランキングへ


拍手とコメントをありがとうございます。
戴いたメッセージのお返事は拍手欄にしています。
(鍵コメは管理人は読めますが返事ができません)
どうか宜しくお願いします。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

こんにちは^^
ガス!!不思議軟膏を作った河童なんですね。^^
ただ者じゃない(河童だけど^^;)オーラが出てますね。^^
お蓑が素直になっていってるのが、嬉しいです。
これから、この洞窟で、どういった展開になっていくのか、
とっても楽しみです。^^

マダム猫柳さん、いらっしゃーい!

こんばんはーv-411

そうなんです、実はガスは有名なんですねぇ。

良い河童の代表です。

お蓑はこれからも知る事ばかりです。

素に戻れば、良い狐です、だけど、良いだけではダメなんです。

女王にならなければね。

v-410

きゃ~~
僕たちにも紹介してくださいって言ったのは狼族?
わーい、わーい、次回は出てくるのかな!

それから挿し絵の部屋がすごーく美しい。
調度品もすばらしい。
ぜったいアンティークになって価値が出るような一品だよ。
それに
紅石英でできている窓は
きっとステンドグラスのようなんだろうなぁ。
ステンドグラスより貴重な半貴石をふんだんに使ってる(*^。^*)ほわ~
さらに滝が明かりとりになっている部屋。
もー、値段がつけられんわいっ!!

ポチしときました。

しばらくの間、ここがお蓑の家であり「学校」になるわけですね。

独り立ちできるまでにはけっこうかかりそうで……。

桃吉たちのことを忘れてしまいそうです(笑) 冗談ですけど(^^;)

ガスは偉い先生だったんですね。だから、懐が広いんですね。これから、お蓑の生活がどうなっていくのか楽しみです。あ、そうそう、ブログのヤシの芽の上に乗ってるのは、猫も大好きな?シーチキンでした~。

園長さん、いらっしゃーい!

こんばんはーv-411

ププ、鋭いんだから~~v-410

嬉しいぞー、部屋は描くのが大変で・・・いつも泣いています。

だからすごく嬉しいです、張り切って良かったです。

ニャハハハハv-283

滝から光が差し込む大広間、キレイだよねぇ。

せめて、荒むお蓑の心が癒されるようと思いました。

v-410

ポール、いらっしゃーい!

こんばんはーv-411

そうです、その通り。

生まれ変わる為の修行の場と云えます。

それは辛いものと感じるようでは、ダメなのねぇ。

ププ。

桃吉を出してくれるだけで、覚えていてくれることになるよん。

v-410

むらななさん、いらっしゃーい!

こんばんはーv-411

ですねぇ、有名な先生です。

知らぬはお蓑ばかりなり。

恥ずかしい話です、そんなに遠くない荳傘村に住んでいたのにねぇ。


あれ、そーなんだ。美味しそうな組み合わせ。

シャキシャキしたパルミットにぴったりだ。

v-410

野宿生活を続けていたお蓑が一変、豪華なベットでの生活
幸せだったろう、安心しただろう

そんなガス先生との生活。
何かを見つけて欲しいな

そして、また温かい甘茶を飲んでゴロゴロ喉を鳴らして欲しいですi-101

レオ、いらっしゃーい!

おはよーv-411

昔のベッドに比べたら、けっして豪華ではない。

でも、久しぶりのベッドは、それはそれは、フワフワに感じたでしょう。

地面で寝ていたからこそ、わかるというもの。

苦労しないとわからない。

v-410

まだまだ。


ご無沙汰いたしました~~♪
留守の間に物語はどんどん進んでいるようで・・・さかのぼってこれから読んできます。
ガス先生と出会ってこれからお蓑さんがどう変わっていくのか楽しみです。

りんだちゃん、いらっしゃーい!

こんばんはーv-411

お帰りよ~~

寂しかったゾーー

疲れているのに、ありがとうねぇ。

こっちはボチボチ進んでいるよう。

のんびりと読んで下さいねぇ。

v-398

良い世界観ですね

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

linkstationのエラー16復旧ならさん、いらっしゃーい!

こんばんはーv-411

ありがとうございます。

長い物語です。

ゆっくりしていって下さいね。

v-410

こんばんはー

 先日、ベッドに穴があきました。トホホ~
 現在、本を積み上げて強引にカバー中。ぜひともこの部屋のベットと交換していただきたいところです……(大きそうなので入り口でひっかかる予感がしなくもない) 

 部屋画像、私も練習しなくては! パース云々とか課題多いですが頑張りますv-290

由ちゃん、いらっしゃーい!

こんばんはーv-411

はあ?v-405

どうやったら、穴が開くんだ!不思議ぃ~~

補強の仕方が、おもろい。

ベッドの絵なら、いくらでも描いて上げよう。

v-283ニャハハハハ

こんばんわ!
お蓑の生活はどんどん変わっていくのね。
ガスはやっぱり、ただ者ではないようす。
お蓑にどんな影響をあたえるのか、楽しみ!

きらたるさん、いらっしゃーい!

こんばんはーv-411

辛いばっかりじゃ、いられない。

甘いばっかりでもダメになる。

ガスはどうするのかな?

それとも、ガスだけかな?

v-391

あら~セレブ!実際にこんな部屋があったら、、、なぁ。
きっとホテルだと高そう(笑)
軟膏の発明者はやっぱりちがいますねぇ。人格もさることながら!

HannaChopiさん、いらっしゃーい!

こんばんはーv-411

ププ。

ここはお屋敷ではないのねぇ。

次回にわかるよん。

ガスは無私無欲の河童。

v-410

ちょっと前までの生活とのギャップがスゴイ!
ウチのギシギシ鳴るベッドと取り換えて欲しいぐらいです(笑)

お蓑さんは着々と成長していますね。
やはりいろんな人と出会うってことは大切ですね。

マキちゃん、いらっしゃーい!

こんばんはーv-411

本当にそうだね。

可愛い子には旅をさせろだね。

出会いが成長をさせる。

それだけは間違いない事。

マキちゃんにも、いい出会いを。

v-410

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

こんにちは^^

やっと来たよ~~~v-411 遅くなってゴメンね~~~v-406
点滴して来たもんだから、何かフワフワしてる(笑)。

今回の物語は、「ガスのお宅拝見!!」みたいな章だね~~。

お蜜の章で、彼女の部屋を描いてたけど、あのお蜜の部屋よりも何千倍も趣味の良い素敵な部屋だ~~v-345 藤平様のお部屋とまた趣が違って、本当に綺麗。
しかも、まるでお蜜(お蓑)のためにこしらえたような内装になってて、絵をクリックして暫くじっくりと眺めてしまったi-229

ガスは「先生」と呼ばれるくらい凄い河童なんだ~~v-405
この章は、回が進む毎にどんどん中身が濃くなるね! 次が楽しみだよ~~e-343

蘭、いらっしゃーい!

こんにちはーv-411

元気になってからでいいのに・・・v-406ありがとうね。

ゆっくりしてね。

寝てるしかないから。

熱が高いのは辛いもの、無理しないでね。


だね。

お蓑は趣味がごっつう悪いから、お陰で立派なお屋敷も、

部屋も「あれまぁ状態」だもんね。

ここはね、お屋敷ではないんだ、

だけど藤平の部屋との共通点に目が行くのがムフフだに。

変わるというのは、とても大変な事だと思う。

いろいろな物を見たり、聞いたり、知ったりして、初めて省みる事が出来る。

まだまだ。

v-391


とにかく寝ていてね、体力を回復させないとね。

お大事に。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

こんばんは~^^

わっ!ガスさんは著名な方だったんですね。
そしてユーモアのセンスもある、懐が深い素敵なおじいちゃん♪
私、基本的に頭のよい会話のセンスがいい男性が好きなんですよね♡

お部屋のまた素敵なこと~。泊まりたい~♪
壁に孔雀石で模様になってたり♪滝になっている大広間って・・・・♪
このお話しを映画にして欲しいな~と思ってますが、実写にすると
結構大変な美術係りさんが必要かも。

それにしても、ぴゆうさんって何でもよく知ってるのね~♪
面白いし、お勉強にもなっちゃいます♪(*^^*)

ルビィさん、いらっしゃーい!

こんばんはーv-411

ガスが大喜びしますよ。

意外にあの爺ちゃん、色気はまだまだあります。

その内にルビィさんのお宅にv-300が届くかも・・・・v-392


ありゃまあ、嬉しいなぁ~~

尚更、頑張らないと申し訳ない。

v-410


いらん事だけは知っている、です。

ニャハハハハv-283

こんばんはー☆

お部屋が、ご、豪華っ…!!(滝汗)
すごくキラキラしていてオシャレですねぇ(^▽^)☆おじいさんが作ったのでしょうか?
こんなお部屋だったら、ぐっすり眠れそうです。

そして大広間には滝ですか!
さすがガスさんのお宅、先生と言われるだけのことはありますね。。
水で陽を取り込むとか、すてきです。
電気はなくても、ちょっと工夫すれば、日光は充分に取り込めるのですねvvv
知恵があふれているお宅にドキドキです。

ゆささん、いらっしゃーい!

おはよーv-411

穏やかに差し込む光を描きたかったのですが、中々うまくいきません。

ぱっと明るいのも、まぁいいかなんて思い直したり。

絵って難しい。


大広間は、すてきですよ。

澄んだ水が流れている様は、それは美しい。

たまに魚が飛び込んで来たりして、

ここは、癒されることが大事な場所なんですねぇ。

v-410

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

ガスはただものではなさそうですね。
これから先が楽しみになりました。
しかしこの洞窟どのくらい広いのでしょう?
とっても不思議!

にゃんこさん、いらっしゃーい!

こんばんはーv-411

はい、ただの河童じゃないです。

ププ。

中々、味のある爺ちゃんでもあります。

洞窟は・・・ムフフでござーる。

v-391

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

メメと出会ったあたりでは、もう、「どうしようもない・・・」って感じのお蓑でしたが(^_^;)
とにかく、恨みつらみが、原動力って状態は怖いですね~。
人間にもそんなところがあるから。
そんなもんを、エネルギーにしちゃいけません^^

しかし、メメも、厳しい河童ですね。礼儀さえちゃんとしてれば、気前がいいってとこも、なんかリアルです。

甘やかされたお蓑が、いろんなことを学ぼうと必死になったり、
恵まれてたことを思い知る時間は、大事な時間ですね。
思えば、人間はこうやって学んでいくには、寿命が短すぎますね・・・。

しかし、ガスに出会えてよかった^^
ちょっとお蓑には贅沢な出会いのような気もしますが、
あんまりひどい目に会うと、心が折れてしまいますから。
グッドタイミングでした。

さあ、このあと、どんな世界が待ってるんでしょ。♪

limeさん、いらっしゃーい!

こんばんはーv-411

ププ全くだよね。
特にお蓑は単なる逆恨み。
最低だよね。

メメはとても厳しい女の子。
はっきりしているよね。

ですねぇ。
後悔先に立たずばかりですよ。
先人の知恵を学ぶべきなのに忘れている。
情けなし。

ガスと出会ったのは運命ですね。
そうあらねばならなかったかな。
ムフフ
v-410

そうかぁ~
ガスは先生だったのか^^
偉い河童様だったんですね。
素敵な部屋まで貸してもらって
良かったですね、お蓑さん(^^)

よしさん、いらっしゃーい!

こんにちはーv-411

お蓑には素晴らしい出会いがあります。
一人はメンターとも云うべきガス。
もう一人はこれからです。
v-410
プロフィール

 のくにぴゆう

Author: のくにぴゆう
猫国の住民達の物語を書いています。
作者はコメを食べて生きてます。
コメくださ~~い!
ブログ内の小説、画像の無断転載、コピー、転用は禁止です。

もくじ
最新記事
リンク
当ブログはリンクフリーです。
最新コメント
いろいろ
今まで紹介をしなかったのですが、それも変だなと 三ニャンを宜しくお願いします。

母のみーです。 mi3.jpg

息子のちーです。 chiko1.jpg

娘のぽーです。 po1.jpg

揃い踏み mcp1.jpg

木登りおーちゃん Ochan.jpg

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ





検索フォーム
RSSリンクの表示
QRコード
QRコード
pictlayer
画像をクリックすると大きく、もう一度クリックすると閉じます
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。