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クルミ 50 灰色の狐

前回

母の生き様を知ったお順、一夜にて灰色となる。


はじまり、はじまり


挿絵参照↓↓↓  絵をクリックすると大きくなります
haiironokitune.jpg

「悪口をつく元気もなさそうですね」

「あたい、、、あたい悔やんでます...母親に会って謝りたいッ
謝りたいッ!・・・唐カンさんにもぉッツ・・・」

「お由はまた狐として産まれたいと申しておりました。そして多分、唐カンもそうなるでしょう。今度はあの二人が障害なく結ばれるような生き方をすることになるでしょう」

「あたい・・・あたいはあの二人の子になりたいッ!
子になって今度こそ、親孝行をしたいッ!!

「今のお前ではその願いは叶わぬ」

「どうしたらいいのですか?どうすればいいのですか?
どうか教えて下さいッ!!

「お前は唐カンと会うまで母親を思い出す事なく生きてきた。他方ではお前憎しで母親を忘れぬ者がいる、、、其れは誰であろう?」

「....そ、それは...コノミとクルミだと思います」

「その通りよ。己の非道は親を忘れ、子を忘れてきた事に尽きる。双方共にお前を必要としてきたと云うに、哀れではないか。

お由はお前に恥じぬ生き方をしたのに、お前は泥に塗(まみ)れていた。親とは名ばかり、まともに子育てもしないお前を恨む事なく、仲良く生きていた。なのに姉妹の仲を裂き、コノミを僅(わず)かな銭で売り、またクルミを売ろうとした。

コノミの哀しみは暗く深い。なれど愛情深き娘はお前の母親の看護を知らずにしている」

えっえぇーー!?それって母が看護してもらった豆腐屋のおかみさん?・・・」

「これも天の計らいなのであろう。お由は最後に己の孫に面倒を看てもらえた。そうとも知らずに感謝して、、、」

「ぅッ、ぅうううっ、、、うわぁああーーーーんッツ

「お順。お前がこの世で為さねばならぬことは、コノミに心の底から詫びることではないか?そして唐カンの遺言通りに櫛をコノミに届けること。だが、すぐに許されることはないだろう」

「でも、あたいのこと恨んでいるのに会ってもらえるのでしょうか?」

「お順、何故分からぬ?恨みが深いと云うのは愛情がそれだけ深いと云える。愛憎とは裏返し、クルミの母にもなろうとした情愛深きコノミが、産みの母を憎まなくてはならぬ、その身の不幸を哀れとは思わぬか。

心にそんな闇を抱え、この先を生きさせるのか?お前があの子の闇を払わずに誰が払える!!

あたいです!あたいがする事ですっ!」

「この櫛を持ち、今から粒傘村に向けて出立するがいい。信竹に支度をしてもらいなさい」

「はい!」

「心晴れる生き方をしてみなさい」

はい!ありがとうございますッ!」

「紫狼、紋次の糸を解いてお上げ」

「はい」

紫狼は呪文を唱え、尾に付いた糸を切る。お順は体が軽くなった気がした。

「これでお前の尾には糸はない。逃ぐる気があれば雑作もないであろう...するもしないもお前の勝手」

「わかりました!行って参ります!

母の形見の櫛を持ち、お順は旅立つ。

「ふふ、岩平も信竹もご苦労様でしたね」

「とんでもございません」

「あたしは何もしてませんから」

「岩平は一般病棟の院長も兼務しているのだからいいのですよ。それに信竹、いつもありがとう」

「そんな勿体のうございます!あたしのような只の医者にこんな大役を仰せつかりまして、身に余る光栄です」

「信竹は只の医者ではありませんよ。ここには生涯を終える為に来る者ばかり、そして看護する者は曰(いわ)くつきの者ばかり、、、生半(なまなか)の者にできる仕事ではありません。それを事故一つ起こさずに、今日まで成し遂げています。大したものですよ」

「本当に立派ですよ」

「紫狼様まで、お恥ずかしいことです」

「それから源吉は学校にきちんと通っています。中々に良い筋らしいですよ」

「そうですか!こ助も喜びますね」

「そう云えば、こ助の魂はもう一度狸になりたいと夜し吉に願ったそうです。あの家族も今度は事故なく平穏に暮らせる様になるでしょう」

「ありがとうございます」

「紫狼、心配そうな顔をしてますね」

「お順に糸がないので・・・」

「ふふ、あれもクルミの親。こうまでしてお順を構うのも全てクルミ可愛さから、クルミもこのままでは寂しすぎます」

「そうだったのですか!?」

「あのお順は恵み子様の母親なのですかっ?」

「二人には言い損ねていたがそれ故、蟻牢の者でないにも関わらず、ここに来させたと云う事です」

「成るほどー!合点しました」

「クルミに会えるような母親になって欲しいですね」

「なるしかないでしょう、お由の子に今一度なりたければ」

「そうですね」









つづく






木曜日にアップするつもりでしたが、熱が下がらず、
ボーっとしていて頭が働かないのです。
終わりも近くなり、ホッとしたのか、気が緩んだのか
しつこい風邪をひいてしまい、治りません。
一日延ばしにするのは申し訳ないので、
来週の水曜日にアップをしたいと思います。
コメ返も遅れてしまって、本当にスミマセン。
お許し下さい。


ぴゆう

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