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クルミ 38 ヒィハァ〜

前回

富吉に慰められるコノミ、クルミを見送ることが出来るのだろうか。


はじまり、はじまり


「ふふ、良かったですね。お蜜様、コーヒーでも如何ですか?」

「あら、茂吉!居たの?」

「ええ、先から居ましたよ。それにあたしの部屋に来たんでしょ」

「あんらぁ~、そうだったわ~」

「すんませんですッ、お蜜様と会うのがあんまり久すぶりだったもんで嬉すぐで嬉すぐで、、、恥ずかしいだす」

「いいんですよ、お互い素晴らしい生き直しをなさっているのですから」

「やぁねえ~♪茂吉はお世辞が巧くてよ」

「いいえ、本当の事です。お蜜様は益々輝きを増したご様子」

「本当だすよ、綺麗だすー!

「やっぱり女だから褒められると嬉しいわ~!でも図に乗らないように気を付けないとね。あっ、そうそう、クルミって子、どうしたの?」

「どうしてお蜜様がご存知なのですか?」

茂吉は驚く。

「それがさぁー、貞がねっ」

お蜜の話を纏(まと)めるとこうなる→富吉とコノミ夫婦は貞に長い手紙を出した。

兄貴~、矢吉の早飛脚です」

「何でげす?」

「粒傘の富吉からです。なんでしょうね?あいつんとこのカカアが腹ぼてだって云ってやしたから生まれたのかな?」

「バカ、そんなことで早を頼むかよ!由々しき事でも出来たでげすかな?」

「それから、矢吉の奴、『割り増し貰いてえ』って。死ぬ程飛ばしたって息巻いてます」

「しょうがねえなあ、呉れてやるでげす」

「へい!」

貞は手紙をさっそく読むと顔色を変えた。

「こいつは俺の手に余るでげす!ガス先生に相談するしかねえでげす!」

急いでガスの元に出掛ける。ガスは相変わらず大助と二人三脚で楽しく暮らしていた。レレの案内でガスの部屋に行くと運動不足の貞はよれよれで見るも哀れ。

挿絵参照↓↓↓  絵をクリックすると大きくなります
hieehaer.jpg


ひぃいはあぁ~、
ひぃいはあぁ~ひいひいひいはあはあはあ


「貞しゃんは相当、運動不足でしゅねえ~」

「へひぃッ」

「ゆっくり座りなさい」

「へひぃッ...大助様、あひがとうでげふ、げほげほ」

二人は貞が落ち着く為にお水を飲ませたり、団扇であおいだり大騒ぎだ。貞が漸(ようや)く富吉からの手紙を見せるとガスは嬉しそうに頷(うなづ)く。

なんとッ!これは何と云ってもお蜜様に知らせなくてはなりましぇぬッ!」

「本当でげすか!?」

「だってそうでしゅよ、富吉は貞の子分。云うなればお蜜様の子分でもありましゅもの」

ニャーーッッ!姐御の子分に違いないでげす!確かにそうでげす!へい、絶対でげす!間違いないでげすッ!」

「貞さんはお蜜様が大好きですものね」

大助が思わず言ってしまった。

「ニャあ~、そんニャあ~♪嫌でげすよ~本当の事言ったら~」

クネクネしているのは見ないふりをしよう。

「・・・」

「ガスも貞しゃんには負けましぇぬッ!ガスだって、ガスだって、、、
お蜜しゃまぁーーー!!

「・・・・」

大助は言葉も無い。二人は大助にも手伝ってもらい、知恵を絞って手紙を書いた。

「これなら、姐御もきっとお帰りでげす!」

「お蜜しゃまも寄ってくれるでしゅよ」

「それはいいですけど、富吉達の事はどうするのですか?」

「それはあっしには無理でげす。茂吉様にあっしみたいなのが関わるなんて畏(おそ)れ多すぎるでげす」

「ガスしゃんはどう思うのです?」

「ふーむ。考えることはないと思うでしゅよ」

「何故ですか?」

「だってこの件は茂吉様がお関わりなんでしゅよ。ボケ茄子が幾ら考えてもあのお方の知恵には敵いましぇんよ、無駄でしゅ」

「確かにそうでした」

「本当でげす」

「いい幸いにお蜜しゃまにご登場してもらうでしゅよ~」

「流石でげすなあ~、ガス先生!」

ふはふはふはふは

わっははは

悪知恵は働くものである。ガスは茂吉から預かっている知らせ蜻蛉の筆次に三通の手紙を持たせた。筆次は紙次の弟である、紙次には菰傘村の藤平の処に印次と云う弟もいる。筆次は三通は重いと文句を言ったがコンペイ糖を貰うと黙った。

挿絵参照↓↓↓  絵をクリックすると大きくなります
gokigenfudegi.jpg


そうしてお蜜は筆次から手紙を受け取り、まず茂吉に話を聞こうと此処に来たのであった。

「三通の手紙?」

木平が訊く。

「二通はガスと貞から『遊びに来て下しゃーい』のお誘い手紙」

「何だぁ、ガス先生様も貞さんもお蜜様に会いたいだすよ」

「本当にしっかりしてるわよ。一番の用事の事はこれぽっちも書いてなくて、貞なんか凄いわよ『新しい豆腐を試作したが是非に味見して頂きてえでげす。あくまで試作なので狐国にはお送りできねえでげす。姐御のお帰りをお待ちしてるでげす』」


ははは


「ふふ、楽しいですね」

「ガスはも少し頭使ったみたいよ、『月狼を狐国にやりたいと思うが就きましては、ガスめが病院建設の実地検分をしたいと考えておりましゅので、出来うるならばお蜜しゃまに迎えに来て頂きたく』だって!月狼だけ寄こせばいいのにね」

「ははは、流石にガス先生は理由が奮ってらしゃる」

「あたしも可笑しくてね!だから久しぶりに会いに行こうと思って」

「それはいいですね」

「それはそうとして、、、貞に云わせれば富吉もあたしの子分だから、あたしに何とかして欲しいらしいのよ。それに茂吉相手は畏れ多くて貞には出来ない相談らしいの。ガスはいい幸いで、貞に乗ったみたいよ」

「ふふ、しようが無いですね。でも、富吉もコノミも今頃は心を痛めているでしょう」

お蜜は茂吉に夫婦からの手紙を見せた。

富吉夫婦の手紙には切々とした言葉が綴られていた...クルミを思う姉の心情が溢れるばかりだ。

「いい姉様ですね、コノミは」

「本当にね、あたしもジーンとしたわ。あたしの姉様みたいよ」

木平は茂吉から手紙を見せてもらって感動して泣いている。茂吉はクルミ出奔の経緯から今までを全て話す。

「あたしは親馬鹿を止められなくて、毎日この世鏡であの子を見ています」

「茂吉ったら、親馬鹿じゃないわよ!いい親よ」

「ふふ、風神様は親馬鹿と云ってらしゃいました」

「あら!神々様こそ、とんだ親馬鹿よ。だって茂吉や紫狼がクルミを恵み子だって確信持てないのは可愛そうだからでしょ?」

「あっ、本当だすなあ〜」

「あたしは幸せ者です」

「きっと今も大鏡であたし達の事を見てるわよ。だって親馬鹿の本家本元だもの、決まってるわ!」

神々達は鋭いお蜜にドキリとした、、、内緒である。






つづく







今回は張り切って挿絵を二枚にしてみました。何でかなぁ〜春だからか
ニャハハハ

ぴゆう
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