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大相撲 52 感激

前回


宇宙(そら)川の水により元の姿に戻った川太郎。まま子と抱き合う姿に誰もが喜ぶ。


はじまり、はじまり


「ノン吉、セロを呼んで来な」

「はい。セン!セロとキロを連れて来てくれ、それから、屋敷を囲んでいる河童達に『もう少し待っていろ』と伝えてくれ」

へいッ、わかりやしたー!」

セン達は急いで出て行く。

ガスと大助が走りよって川太郎に声を掛けた。

「あなたしゃまは真に川太郎しゃまですか?」

なんと!なんと不思議な、、、」

ガスと大助は不思議でならない。

大助は人国で医者をしていたので数々の医薬品を持ち込んだ。が、川太郎には全く効かなかった。その内にガスが来ると部屋に並べてある薬に興味を持つ。

ガスはこの薬の事を知りたがる。牢屋に閉じ込められていた大助はガスに薬の説明をする為、部屋に連れて来られた。

お互い医学の道に進んだ者同士、話しが合わぬ訳がない。

甲介に『大助は用済みだ!』と言われると『大助しゃんが居なければ何も出来んわしゃー!』と言い張って大助を庇(かば)っていた。

そんな二人がしげしげと川太郎を眺(なが)めている。無意識にまま子を弾き飛ばし、こんどは川太郎にへばりついて見ている。

医学への飽くなき探究心がそうさせるのか、全く遠慮がない。川太郎もあまりにジッと見つめられて困っている。

「兄様・・・」

「これ、ガス、それにお前が大助か?」

「はっ、はい!」

「はい」

「いい加減にしろよ、あの水で治ったんだよ」

ひぇッ、この盥(たらい)の中のおみじゅ(水)がッ?・・・」

ひゃーッ!不思議だー!あの干物ような川太郎様がッ、、、」

「干物のような大助に言われたくないよね」オロが言うやいなや、


しょーぉれぇーー!


ガスと大助はもの凄い勢いで盥の中に入り、一生懸命に体を曲げ、全身を水に浸かろうとしている。息を止めているのか、頬を膨らませて何やら必死の形相である。

「ちょっと、何してんのよ~」

お蜜がガスに言うが、目を瞑(つむ)って知らんぷり。

「大助、何してるのよ?」

オロが大助に言う、こちらも目を瞑り知らん顔。

「ほっときな、こいつらの我慢なんて続かないよ」

五黄は笑ってる。言う間もなく、ガスと大助は息が持たず


ぶッは~~~ッ!


だあーーーッ


勢いよく、水から上がるとぜいぜいしている。

「何してんのよ~、恥ずかしいわねッ」

「大助、何してたの?」

お蜜もオロも恥ずかしそう。

「だって、、、兄ちゃんの方がピチピチだから」

大助。

「ガしゅだって、川太郎しゃまみたいにピチピチになりたいッ!」

ガス。

ガスと大助の似た者同士はどうしようもないのである。大爆笑になった。

その時、セン達がセロとキロを抱えて連れて来た、二人とも気を失っている。

「おい~、何回気絶してるんだよ、こっちも似た者同士だよ、同じ顔をしてるもの」

ノン吉が笑う。


キロ!


セロ!


川太郎とまま子が気絶している二人に駆け寄り、優しく抱える。

まま子も川太郎もこの親子にさせてきた苦労を想い、自然と泣けてきた。大粒の涙が頬をつたい、目を閉じている二人の顔に触れセロが気付く。

キロも気が付いた。二人の顔を見ると顔をクシャクシャにして、まま子と川太郎に抱きついた。

挿絵参照↓↓↓  絵をクリックすると大きくなります
kangeki.jpg


ぅおーぃッ!ぅおーいッ!まま子様ーッ、川太郎様ぁーッ!」

うわぁぁーん、うわあーん、まま子様ぁ~、川太郎様ーッ!」

皆、泣けた。いい眺(なが)めなのである。

「でも、どうして気絶してたの?」

キュー助が当然の質問をする。

「へい。あっしらが外に出た時、屋敷の周りを取り囲んでいた者達全員倒れていやしたよ」

センも不思議そうに答える。

「それはセロめが説明致します」

「あれは、、、」

「キロは黙りなさい!」

「いえ、あたしの方が説明は上手ですから」

「何ですとぉおッ!この親不孝者!不逞(ふてい)の息子のくせにーッ」

「まだ、父ちゃんはあたしの事をそうやってお責めになって、、、しつこ過ぎます」


何ですとぉおおーー!?


すぐに親子喧嘩を始めてしまう。

川太郎もまま子も、久しぶりに見るこの親子喧嘩に心が温まるのは何故だろうと思う。心の奥底に仕舞い込まれていた懐かしい光景、そして漸(ようや)く昔の自分達を思い出す。

「どっちでもいいから話してよ」

キュー助は焦(じ)れている、変なキュー助。

「それじゃ、セロめが」

「いいえ、キロが言います!」

「もぉーッ、キュー助に殴られたいの?」

「キロは、こりごりですから黙ります」

セロはキロに『ふふん』と鼻を鳴らすと得意げに話し出す。

「セロめの大大演説がものをいったのか、近在の河童共が大群衆になってお屋敷を取り囲みました。そしてノン吉様に言われた通り、河童一人逃がさぬようにしていました。

しかぁーしッ!な、な、何とッ!太陽のような、松明(たいまつ)の灯りの数十倍にもなるような、開いた番傘の何倍もの大きさの、それはそれは、それはまん丸いお盆のような、、、」

「どんどん小さくなってる...」

キロがぶつぶつ言う。『ぺちん!』と、キロの頬を叩いてキッ!とするセロ。怖いのである。

「それで、どうしたの?」

「はいッ、それが突然に空高く上がると、もぉーー辺りが明るくなってキロの顔が不気味にはっきり見える程でした」

「それで?」

「はい、それが『バラバラバラぁああーーーンッ』と
皿が砕け散るように落ちたのです」

「今度は皿だって...」

キロはもの凄く小さな声で突っ込みを入れた。


ぺちん!


やっぱり叩かれた。


ぶーーーッ


「それで皆、気を失っていたの?」

「はい、面目ございません」

セロもキロもしゅんとして項垂(うなだ)れる。




つづく




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