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大相撲 24 キロの話  

前回


きゅー助はキロだとわかると猛然とダッシュして殴った。キロには何がなんだかわからない。懐かしいセロも怒っている。騒ぐ皆を鎮めて河童姿のノン吉が話す。



はじまり、はじまり



挿絵参照↓↓↓  絵をクリックすると大きくなります
kironohanashi.jpg


「キロ!お前はどうして此所に居る?オロの話だとお前は人国にいるはずだが」

「そっ、それは...あのぅ、、、」

「まさか、またオロにしたみたいな事する為に誰か連れて来たのッ!?」

「あ、あの...そうではありません、、、ありませんが.....」

「お前、何かあるな?」

「早く言わんかッ!この馬鹿息子ッ!!

キロは『ばさッ』と土下座するとワナワナ震えながら怯(おび)えている。

「キロ!まだこれ以上罪を重ねるのかッ?われらが河童の姿になってここに居るのは何の為と思うッ!」

「はッ、ハイ.....」

「川太郎がガスを誘拐したからだ!」

え゛え゛ーーッ!?そんなッ、そんな事、、、チキショー!あいつらが知恵をつけたんだッ、そうに決まってるッ!むムム・・・チキショーめッ」

「キロ、何を言ってるんだ?俺達に全てを包み隠さず話せ」

「あ"、、、はい。こうなれば全てお話します」

「良し、そうしろ」

「オロ様、本当に申し訳ありませんでしたッ!!」

「いいよ、過ぎた事だよ。俺はもう気にしてないよ」

「いいえ、違うんです、、、」

「えッ、何?どう言う事?」

もッ、申し訳ありませんゥッ、、、」

キロはそう言うと『わぁーッ』と、泣き出してしまった。

「どうした?どうしたんだ!泣いてないで早く言え!」

「ええーいッ、しっかりせんかッ!キローッ!

「はい、、、あのぉ・・・、大助さんを連れてきました」

「え"?何だってッ!?何て言ったあーッ!」

キロの答えに驚いたのはオロだった。


てめぇええーッ!勘弁ならねえッーーッ!!
俺だけでなく大助までぇえーッ!



ばっこーーーん!


オロがもの凄い剣幕でキロを殴りつけた。ノン吉達が慌ててオロを止める。

オロ!オロっ!どうしたんだッ?どうしたんだよー?」

「ねぇッ、『大助』って、オロの弟の大助なの?」

きゅー助は、オロを止めながらも怒りまくるオロに訊く。

この野郎ぉーッ!セロさんには悪いけど勘弁ならないッ!!」

「ねえ、ちょっと待ってよ。オロ!キロはきっと嘘ついてるんだよ」

桃吉がオロに話す。

「どうしてよッ?」

「だってそうじゃん。オロが人間だった時は俺が人間だった時より二百年位は前の話だよ。えらい昔なんだよ、

人間がそんなに生きてるなんて有り得ない!そんな事ある訳がないよ!」

「いいえ、大助さんは生きていたのです!」


えーーーッ!?


「話してみろ」

「はい、何もかも申し上げます。オロ様を河童にしてから、あたしは人国に戻りました。戻ったのはオロ様の親と契約をする為でした」

「契約?何の契約よッ」

「はい。『不思議膏ふしぎこう』の薬を販売して得た利益のうち半分を川太郎様に差し出す契約です」

「何それ?こっちでは人国の金なんて使えないのに」

「そうなんですが、川太郎様は人国の物が大変お好きなのです。ですから、どうしても人国の銭が欲しかったのです。

『弦兵衛げんべえ』は義理固い男でしたから、キッチリ半分の利益を寄越しました。川太郎様に半分渡しても薬の儲けは莫大でしたので、弦兵衛は大層裕福になりました」

「そうか。それじゃ銭の苦労をしなくても済んだんだ、、、母ちゃんに怒られなくて済んだんだ、、、」

「オロ様には、気の毒ですが、、、」

「何よ?」

「弦兵衛夫婦は別れました」

「何でよッ?どうしてよッ!お金持ちになったのにッ」

「はい。元々そりが合わぬ夫婦のようでした。大金持ちになった所為かわかりませんが、お互いが家庭を顧みなくなり、二人其々に色が出来たようで別れてしまいました」


何だよぉーッ!あんまりだぁあーーーッ!


オロは悲嘆に呉(く)れる。きゅー助も桃吉も余りな話に言葉もない。

「そして年月が流れ、弦兵衛が死ぬと川太郎様は、気の良い大助さんと契約しました。初め大助さんは厭がりましたが、オロ様に『いつか会わせてやるから』と、言い聞かせました」

「・・・」

「大助さんは、結婚をしなかったので子供がいません。子供が居れば大助さんが死んでも、子供と契約をすればいいのですから、

『結婚をしろ』と言っても大助さんは『嫌だ!』と言って聞き入れませんでした。多分、自分と同じ目に合わせるのが嫌だったのでしょう」

「大助・・・」

「川太郎様は、だんだん歳をとっていく大助さんに困り、試しに自分の甲羅の削(けず)った物を無理矢理に飲ませました。

五黄様の背中の毛の真似をされたのです。此の世界の者には効きはしませんが、人間には効きました」

「それで、大助は長生きでいれたの?」

「はい。よれよれの爺になりながら、大きな大きな屋敷の片隅で、ほんの一握りの会社の重役の者に会うだけで。生きる屍(しかばね)のような日々を、、、」

「ウッ...酷過ぎる、、、どうしてそこまでするんだッ!」

「・・・・・、川太郎様にすれば大助さんが死ねば、又初めからやり直す事になる訳で、それが面倒だったのでしょう。それに妹達の子供はどれも碌(ろく)でなしで、、、」

「あんたに言われたくないよッ!」

「はい、、、すみません」

「だけど、それならどうしてそんな大切な大助さんを連れて来たのよッ!」

きゅー助は腹が立って仕方ない。

「はい。それがそのぉ、、、川太郎様が病いに罹(かか)られまして、その病いが中々癒えず酷くなるばかりだったので、

大助さんに人国の有りとあらゆる薬を持って来るように命令したのです。『言う事を聞けばオロ様に会わせてやる』と、、、それにはここに来るしかなく、、、」

「騙(だま)したんだね?」

「はい、薬が欲しかっただけなのです。最先端の薬は店に売っていないので、あたしには手に入れる事が出来ません。

どうしても、大会社『弦兵衛製薬会社』の名誉会長になっている大助さんに頼むしかなかったのです」

「それなら、正直に言えば良いのに」

桃吉は呟(つぶや)く。

「それが、川太郎には出来ない。キロ!それはお前にも言えてるな」

ノン吉にキロは胸を突く事を言われた。






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