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大相撲 15 ノン吉にお任せ 

前回


茂吉はわけなく猫宿の騒ぎを鎮(しず)めてしまう。一方、五黄一行はワイワイガヤガヤ賑やかに屋敷に着いた。



はじまり、はじまり


騒いでいたまま子もお蜜も、部屋の真ん中で寝ているレレを見ると途端に黙り込む。お蜜はレレの姿に驚いて布団に駆け寄る。

レレーー!どうしたのッ!?
あたしよ、お蜜よッ!

レレは薄く目を開ける。

「お蜜様、、、」

「どうしたのよッ!?なんて事よ、やつれてるわッ」

「お蜜。レレは一睡(いっすい)もせず、飲まず食わずでここに変事を知らせに参ったのよ」

「藤平、本当なの!?」

「本当じゃ」

「五黄様、皆の衆。レレよりの話を今から聞いて欲しい」

藤平は今までの事を要領よく説明をした。


ガスぅーーーッ!!


「お蜜、静かにしろ!」

五黄は皆の顔を見た。

「セロを呼んで来い」

部屋の端っこに居たオロと桃吉ときゅー助は、急いでセロを呼びに行く。セロにもう一度、話を聞かせるとセロは唸(うな)っている。

「これは間違いなく【川太郎】様の仕業でございます」

「やはりな」

「でも、なんで川太郎が?」

まま子が口を挟(はさ)む。

「あなた様には、川太郎様のお辛さを解る訳がございませんッ!
酷い姉様です!

ふん、何よッ!昔の事をいつまでもしつこいわよ!」

「黙ってろ、まま子」

「ぶーッ!」

「さてどうする、、、俺達が今すぐ乗り込むか?」

「父ちゃん、ちょっと待ってよ」

「なんだノン」

「証拠がないだろう?」

「でも、川太郎様に違いないです!セロは嘘なんかついてません!」

「セロ違うよ。お前が嘘付いてるって言ってるんじゃないんだよ。もしもこのまま父ちゃんたちが出張って行って、そこにガスが居なかったらどうするのさ?『間違いました』は通らないよ。それにあの川太郎の性格だよ。とんでもないよ」

「うーん、、、」

五黄達はノン吉が言う事が正論だけに、どうしようかと考えた。そんな皆の顔を見ていたノン吉が『えっへん!』と咳き払いする。

挿絵参照↓↓↓  絵をクリックすると大きくなります
Nonkichiniomakase.jpg


「そこで俺の出番よ」

「何がよ?」

「『何が?』ってよ、、、だってそうじゃねえか?こんな時の為に俺は居るのよ。知恵有り!度胸有り!の俺がさあ~」

五黄も藤平も他の者達も苦笑している。

「そぉおか。それじゃ其の『有り有り』のノンは、何をしようというのだ?」

「へへ。勿論、川太郎池に探りに行くのよ。それで川太郎の『有無をも言わせぬ証拠を掴んで来る!』と、こういう寸法よ~」

「ふーん。だけどそんなに時間を掛けてても良いのか?」

「良いも悪いも無いよ。だってよ、今まで放っておいたガスを連れて行ったという事は、ガスの何かが必要なんだと俺は思う。

あの皺垂(しわた)れた爺の体が必要とは思えない。ならば必要としているのはガスの並外れた知識だね。知識が必要なら体は大丈夫だろ?」

「なーる」

その場にいるもの全員が納得した。

「さすれば、ノンに行ってもらうが良いが、ノンだけでは心もとない」

藤平が言う。

「俺もそう思ったよ。知らせに走る者も必要だし、川太郎池に詳しい者も必要だしな」

桃吉とオロときゅー助が前に出て来る。

「おれは川太郎池に詳しい!もっとも居たのは短い間だったけど、それでも案内ぐらいは出来ると思います!」

オロはきっぱり。

「俺は取り敢えず羽があるから、五黄様達に証拠を掴んだ事を知らせに、ここに飛んで来る事が出来る!」

桃吉もきっぱり。

「おいらは飛べないけど泳ぎならオロにも負けない!足だって速いもん!」

きゅー助もきっぱり。三人が自分の出来る事を主張する。

「頼もしいわ~ブホブホ」

まま子が暢気(のんき)に言う。皆から鋭い一瞥(いちべつ)を貰い、しゅんとする。

「わかった。それじゃ取り敢えず、おまいらに行ってもらおうか?」


やったあー!


「遊びじゃねえぞ」

「わかってるよ。任せといてよ!」

「ちょっとお待ち下さい!セ、セロも是非にお連れ下さいッ!

「どうした?セロ」

「此の事には、きっと不肖(ふしょう)の息子のキロが関わっている筈です。あやつめの【尻小玉】抜いてでも、お詫(わ)びさせねばなりませんッ!ウッ、、、情けなし・・・」

「・・・・・」

「セロ、抜かなくても良いから。まあ、キロが居れば久しぶりに息子と会って、話をするのも良いかも知れんな」

「有り難うございまする」

「ふーむ。だが、お前達の話をつらつら聞いておると何やら気に掛かる事がある」

「なんだ狸兵衛よ」

「ふむ。そもそも川太郎がガスの薬で儲けをしよう等と何故思うのよ?」

「言われてみれば其の通りだな、、、なあ藤平」

「本当じゃ。私も今まで気が付かなかった」

「それはまま子様が、よっくご存知ですッ!」

セロが恐い顔をしてまま子を睨(にら)む。

なっ何よッ!あたしは悪くないわよ!」

「まま子。今、言っとかないと俺がお前の尻小玉抜くぞ」


ぎゃーッ!


まま子は大袈裟(おおげさ)にお尻を押さえる。

「五黄!女性に対して失礼ですッ」

お風が怒る。

「そうよ、いくら【どてらブス】だって可哀相よ」

お蜜まで言う。

「わかったよ、悪かったよ。とにかく言ってみろ」

「ふんッ、嫌だね!」

まま子はすっかり捻くれている。セロが堪(たま)りかねて話し出す。

「まま子様は、世界中の川の通行料を今の今まで独り占めにしているのです!」


何だってえーー!?


「どうして?」

「やはりなあ、、、そう云えばわしの処に川太郎池から一度も両替えの話が無かった。不思議に思っていたが、当然まま子から貰っているのだと考えていたのだが、、、」

「だから酷く見窄(みすぼ)らしい家敷に住んでいたのかなあ?」

オロは思い出したように言う。

「だけど金ぴかの椅子に座っていた、、、」

「そこにも何かありそうだな」

「だけど何で独り占めなんてするのよ?川太郎だって国の為には銭が必要なのに」

お蜜が言い出す。

「ふん、わかったわよ。確かに川太郎には銭をあげてないわよ。だって要らないじゃない!あいつのちっぽけな池なんかには」


えぇーーッ、酷いッ!


「おめえ、とことん間違ってるなあ。開いた口が塞(ふさ)がらねえよ」

「どうしてよ?必要ならあたしに言って来れば良いじゃない。銭が欲しければ、欲しいって言えば良いだけの事じゃない?それをやせ我慢してる川太郎が馬鹿なのよッ」

「・・・」

「まま子、お前あっちに行ってろ。池に帰りたければ、さっさと帰れ」

「えっ、何でよ?」

「いいから、行けよ!」

まま子は五黄につっけんどんに言われ、プリプリして外に出て行った。






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