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第十章 開道 ガンバルきゅー助2

前回


田平親子やヒコの心配をよそにきゅー助は意外にもしっかりしていた。
人足達はきゅー助に気合いを注入された、勢いづく人足達に九大夫暗殺の一件を語る。それは彼らを奮い立たせるには十分過ぎた。


はじまり、はじまり



kanshin.jpg

挿絵参照↑↑↑  絵をクリックすると大きくなります

「きゅー助様!ヒコめはも~ぉ感心しました!」

「わたしもですよー。」

「本当に立派ですわ!」

ヒコ爺も田平も耳子も感心しきりである。きゅー助は照れてモジモジしている。

「きゅー助恥ずかしいょ~、そんなに見ないでょ~」

いつものきゅー助に戻ってしまったので皆が笑い出す。

その日の正午になると【まま子川】の川岸に二百人ばかりの獺(かわうそ)人足と狸(たぬき)人足が一塊(かたまり)になり黙(だんま)りしている。揃って『勝利!』『必勝!』と書いた鉢巻きをしている。

川岸には人足達に値段の交渉をしようとしている客がちらほら居た。銅鑼(どら)の合図はいつも通りに行ったが人足達は知らん振りして開道を見ている。

人々は見た事も無い光景に唖然(あぜん)としている。自力で渡れる者達まで何故か渡らずに見ている。

「ひゃー、あっしは初めて見ましたよー!」

「何がよ?」

「何って、開道ですよ!」

「おぉ、そう言えば沁みじみと見た事無いもんな~」

「本当だ!」


ぎゃはははー!


大爆笑である。開道が終わると人足達はさっさと帰ってしまう。取り残された客達は呆然とするばかり。
翌日も正午近くなると、のそのそ双方の人足達がやってくる。

野次馬も含まれているのだろうが大分客が増えている、そうして三日目になった。同じように正午近くに人足達が集まり出す。川岸は賑やかな人だかりになった。

座り込んでる狸と獺人足達の前に毛並みをテカらせた獺がやって来た。【九市】である。族長の特徴である光り輝く毛並みを真似して、いつも油を塗ってテカらせている。

油塗(まみ)れなので歩く度に砂や埃(ほこり)が体中に付いてしまう。それが厭(いや)で九市は中々出歩かない。出掛けるとしても大仰な輿(こし)に乗って出歩く。

何も知らない客達は人足に幾ら言っても川を渡してもらえないので、仕方なく九市に訴えた。九市も銭の上がりがないので手下に六助の家に催促に行かせたが険もほろろに返されて来てしまう。

様子を探ろうとするが誰も口が堅く何も話さない。個別に探りを掛けようとするが手下の姿を見ると、戸口をぴしゃりと締めてしまう。

それで仕方なくなって川岸に出てきたのだった。九市の姿を見ると待ちかねた客達が騒ぎ出す。えらそーぅに客に手を挙げ、『見ていろ』と言わんばかりに大きく頷(うなづ)く。大きな声を出して人足達を威嚇(いかく)する。

やい!てめえ達ぃッ、さっさとお客様を運びやがれッ!」

「ふん!」

人足達はもの凄い顔をして九市を睨みつける。(ギロッ)初めて睨(にら)みつけられた九市は驚きと圧倒的な迫力に思わず後ずさった。

「うッ、うゥゥ・・・・・」

そして凄い勢いで逃げて行ってしまった。


わあぁーーーーぃ!


人足達は大歓声を上げた。

「テメエなんかにゃ、用はねぇーよーッ!」

「おととい来やがれぇー!」

「うひゃッ、ひゃッー!」

九市と手下が居なくなるのを確認すると、覚一と六助が様子を見ていた客達に話しかける。

お客さぁーん!ご迷惑を掛けて申し訳ねぇですー。これには深ぁーい訳が有るんですッ


聞いて下せぇーーい!


何百人と居る客や野次馬達に覚一は話し出す。

「あっし達は皆さんから高い銭を頂いていやしたが、あっし達は本当は貰いたくねえんです。タダで運んでやりたかったんです!」

覚一がそう言った途端に、どよめきが興る。

「なのに、あの【九市】と【狸七】が聞かねえんです。だからどぉーしても、あっし達の要求を呑ませるにはこうするしかねえんですッ。わかって下せぇーーッ!

二百人ばかりの人足達が居並んで頭を下げる。

「どうか皆さん!あっし達を助(す)けておくんなさいッ!」

「応援するぞぉぉーー!」

「任せといてぇーッ」

「気にせずに頑張れぇーッ!」

覚一達は、客の中にどうしても開道を渡らなければならない急用の者が居ないかどうか、訊いて歩いた。不思議にも余裕があるものばかりだった。

「不思議だねえ~、いつもならあり得ないよ」

「【九太夫様】と【ナサ様】の為せる技ですよ」

「ああ、違いないぜ」

そして翌日。

正午近くになると、いつものように人足達が座り込んでいる。そばには千人近くに膨れ上がった凄い数の観客達。狸・獺・猫・河童・狐・熊に狼にets.・・・

すでに近在の者達の物見遊山状態になっていた。ストライキも四日目になると段々と慣れ堂に入ってきた。






熱も下がり、喉の痛みも楽になりました。ご心配をおかけしましたがもう大丈夫です。今年の風邪はキツいです、皆様も健康を過信せず、ご自愛なさってください。健康が一番です。



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