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第九章 親子 三吉の長~い一日5


前回


三吉は案の定、撃沈する。店を追い出され仕方なく歩いていると、世の吉が五斗吉の店でおだを上げていた。
迷惑そうな五斗吉に呼び止められる。


はじまり、はじまり


「まあまあ、ここで親子喧嘩しないでさ~。でも、あっしは三吉みたいに頭のいい子は他では知らねえよぉ~」

「えへへ」

「ガキを煽(あお)ってどうすんのよ、阿呆くさッ」

「なんでよぉ~。だっておいら、お紺おばちゃんとお加奈を一緒に暮らせるようにしたんだよ。お紺おばちゃん泣いて喜んでたし、藤平おじちゃんや茂吉おじちゃんはすごく褒めてくれたんだもん」

これには世の吉も五斗吉も驚いた。


もっ、【茂吉】だってーーッ!?


お紺さんだってーッ!?


「あの【茂吉】様がいらっしゃってんのかよッ?」

「あのお紺さんがいるの?」


「これはどうもえらい事だよーッ!


ええーッ?どッ、どうしよう、、、どうしようッ!


二人共バラバラに違う事を言うので答えられない。

「もぉ~、どっちに返事をすればいいんだょー!」


「【茂吉】様に決まってるだろがッ!」


お紺さんに決まってるよ!」


三吉は急にニヤニヤする。とても子猫とは思えない風情。

「父ちゃん、【茂吉】おじちゃんの事は後にするよ。だけどさ、なんで五斗のおじちゃんがそんなにお紺おばちゃんの事を聞きたがるの?

変だよねぇ~、父ちゃんそう思わない?」

世の吉も気が付いて尻馬に乗る。そういう処はそっくりな親子である。

「違いねえ、不思議だよなあ~(チロッ)」

挿絵参照↓↓↓  絵をクリックすると大きくなります
barebaregottokichi.jpg

五斗吉、思わず言ってしまった言葉にどう反論していいかわからない。言葉に詰まっていると益々三吉の独り舞台である。

「そう言えば、、、『五斗吉さんはお元気?』なんて・・・」

「へッ?あっしの事を訊いてたのかい?何かあっしの事を言ってたのかい?
何てっ、何て言ってたんだいッ?

もの凄い勢いで乗り出してきて、三吉にしがみ付く。

「そう言ったらっていう例え話だょ~」

五斗吉、『ニ"ャーーッ!!』と叫んで外に飛び出して行った。

「おい、三吉!大人猫をからかうもんじゃねえよ。五斗の奴、可哀相によ~。あれあれ、あの勢いなら川まで走っちゃうね」

「へへ」

「ありゃ相当の熱だな~」

「そうだなぁ」

「なに生意気言ってんだよッ!」

ゴツン!

世の吉にごつんと頭に拳固(げんこ)をくらう。

「痛いよぉ~」

「いいんだよッ、全くどっからそんな知恵が出てくんだか!」

「ふぅーんだ!父ちゃんはおいらが学校行くの知ってる?」

「何だよそれ、知る訳ないだろが」

「おいら【恵み子】の学校に行くんだょ」

「何を勝手に決めてんだよッ!」

「だって、早いとこ勉強したいもの」

「あ、そぉーですかってんだよッ。そんなに行きたきゃどこにでも行きな!父ちゃんは五月蝿いのが居なくなりゃ、すっきりするわ」

「うそだね、本当じゃないょ」

「本当だよ!こまっしゃくれのガキの相手をしなくて済むんだから、有り難くって有り難くって涙が出るわ~」

「(ウ゛ッ).....父ちゃんの大馬鹿ちぃーーーん!

三吉は五黄屋敷の方へ駈けて行ってしまった。途中、川に突っ込んで濡れ猫姿の五斗吉とすれ違ったのだが、気が付かないで行ってしまう。

「あれ、三吉・・・何だろ、、、?泣いてたよ」

五斗吉がびしよ濡れで店に戻ると世の吉が煙草をふかしてる。

「三吉泣いてましたよー、又なんかしょうもない事を言ったんでしょ?」

「ふん!学校に行くって言いやがんのよッ」

「どこのですか?」

「【恵み子】様のよ」

え"ぇーーーッ!?やっぱりねえー!やっぱねーッ!『栴檀(せんだん)は双葉より芳(かんば)し』って云いますものねえー!」
                                    
「何だよ、その芳しってのは?」

「立派な猫に成るような子猫は、小さい時から違うってな事ですよ」

「はなからそう言いなよ!ちっとばかし俺より学があると思って、ひけらかすんじゃないよッ」

「皆、知ってますよ」

「(ぶーッ)とにかくだよ、俺とお陽の間に出来た子が【恵み子】だったらどうすんのよ?あり得ないよッ、全くもって阿呆話よッ!」

「だけど、あっしも三吉に物の見事に引っ掛かりましたよ。あれは並の知恵でねえですよ。あれが六つのガキの言う事ですかね?」

「確かになあ、、、お陽の奴、浮気したかね?」

「違いないね」

馬鹿たれ!何をとんでもねえ事言いやがるッ」

自分で言っておいて、五斗吉に猫パンチをする。

ニ"ャっ

「あいつは昔から俺にゾッコンなのよ」

「へいへい、そうですよね」

「そういや、お前も相当なお熱ですこと」

「へっ?誰にですよ」

「まーぁ、イヤだね~~五斗ちゃん!水臭いよ~」

「(?)・・・」

「お紺はいい女だものね~~」

「へい~」

「あの黒くて『綺麗なお耳』『つぶらな瞳』『すらりとしたお姿』」

「良くわかってますね~」

「当たり前よー。あんなにいい女、滅多に居ねえよ」

「そうですよねえ~。その上に気立ても良いんですから、もう堪(たま)んないですよね~~」

「へへ、白状してやんのー。どうにも嘘の付けない猫だね」

「(アニ゛ャ?)放っといて下さいよッ!」





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