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第九章 親子 茂吉の教え2



前回


茂吉に説得をされたノン吉とうーてんは、自分達の考えが足りなかったことを知る。


はじまり、はじまり


「そうだな、、、ボーっとしてるけど可愛い奴だもの」

「ふふ、それでどうなさるのですか?」

よし!俺も【天翔(あまがけ)猫】のノン吉だッ、猫宿で待ってるよ!心配だけど仕方ねぇよ、きっと一人前の猫になってくれるだろうさ!」

「うーてんもその方が良いと思うよ」

「だけどそうなると気が抜けちまうなあ~、何も考えつかねぇよ」

「ノン吉はその桃吉とやらを大分気に入っているようじゃの?」

「なんか、【コタ】に似てるんだ」

挿絵参照↓↓↓  絵をクリックすると大きくなります
nonchildren.jpg
第二章 旅立ち 昔語り5 参照

「【コタ】・・・あぁ、あの子は狐の子だったが、、、」

「あの桃色と雰囲気が似てるんだよ」

「兄さんが可愛がっていた【コタ】ですか?そう、、、あの子は綺麗な桃色でしたね...」

「あの子は流行病(はやりやまい)であっけなかったのお...手を尽くしたんだが、、、」

「いい子でしたものね。太い尾っぽをクルクル回して・・・」

「あぁーぁ。なんかしんみりしちまった、、、することもねえし、旅に出るかな?」

「うーてん、つまんないよーぉ

「だって当分はあいつら猫宿には来ねぇだろ?ここに居ても、あそこでずっと待っていても芸なしだしよ」

「あっ!そうでした父様、あたし達がここに来た用事をすっかり忘れてましたよ」

「おお、そうだったよ~。で、何だっけ?」

「ふふ、惚(とぼ)けてらっしゃる」

「何よ?」

「いえね、三吉からの宿題がどうにも出来ないので、うーてんさんにお頼みしようと来たのですよ。そしたら兄さんもいらしゃるし、、、」

「そうだ、ノン吉にも頼もうかの?」

「何よ?」

「【お加奈】という子がいるのですが、その子の母親を探して欲しいのです。名前は【お紺】歳の頃なら三十前後。服の行商をしているので宿を泊まり歩いてると思います」

「そいつは、確か桃吉が三吉に頼まれた母親探しかぁ?ふふ、これも何かの縁だな。そんで柄の特徴はよ?」

「耳と足先だけが黒く、後は真っ白です」

「そんなの探すの簡単さ。それでいつまでに?」

「早ければ、早い程」

「見つけたらどうするの?」

「屋敷に連れて来て欲しいのです」

「そうか、それじゃ今から行って来るか?」

「うん、そうしよ。子分達に総動員かけるよ」

「すまぬな。うーてんには世話ばかり掛けるのお」

「やあね~、藤平も茂吉もうーてんの大事な友達。気にしないでね!」

二人はテントから出ると、ノン吉は七色の翼を出して西に飛び立って行った。うーてんは上空に飛び立つと口笛を吹く。

ワラワラそこら中から小天狗達が集まってくる。うーてんが命令すると小天狗達は四方八方に散って行く。うーてんは、眺めている二人に手を振り北に向かって行った。

「さっ、父様。帰って待ちましょう」

「そうだね、けっこう面白かったね」

「そうですね。出掛けるのは楽しいですね」

藤平達が屋敷に戻って三日程経っていた。その日は朝から雨が降っていた。茂吉が目覚めると、雨だれがシトシト窓のガラスを叩いてる。

「ここは暑いから、少しは涼しくなるといいけど、、、うん?あれ?あれは兄さん!」

茂吉が窓を何気なく見ると、灰色の雨天の空に小さな点が見えた。その点は見る見る大きくなっていく。遠目でも分かる【七色】に輝く美しい羽。

雨粒をものともしないで優雅に飛んでくる。大きな篭(かご)をぶら下げている。茂吉は急いで洋館から中庭に出る。


兄さぁーん!こちらですよーぉ!


大きな声で叫ぶ。ノン吉も気が付いたのか、急降下する。あっという間に地面に着地した。

「いやーぁ、酷ぇ目に合ったよぉ~。雨なんか降るんだもの」

「兄さんお疲れさま」

「いいってことよ~。【お紺】さん!もういいよ、地面に着いたよ」

ガサゴソ大きな篭の蓋(ふた)が開く。中から両耳だけ黒い真っ白の美しい女猫が顔を出す。

「あのぉ、、、出ても宜しいのですか?」

「さぞやお疲れでしょう。さっ、あたしの手を取って下さい」

茂吉はお紺に手を差し出す。お紺は遠慮しながら茂吉の手を借りて篭から出る。

「すみません、有り難う御在ます。あのぅ、、、あたし、お紺と言います」

「お紺さんよ、こいつは茂吉だよ!俺の弟さ」


えっ!?あの茂吉様???


お紺は驚いて固まってしまった。それはそうだろう。この世界の柱とも云うべき有名な兄弟に会っているのだから、お紺が固まってしまうのも無理からぬ事だった。

「お紺さん、初めまして。あたしは茂吉と言います、宜しく」

はっ、はい!あたしこそ宜しくお願いします!!」

汚れるのも構わずに地面に平伏(ひれふ)す。






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