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第六章 天翔猫 二人旅2


前回

ノン吉に誘われるままに付いてきた桃吉だったが、旅は楽しかった。
人の時に見ていた筈なのに、ここの緑は違っていた。
心地よく吹く風にまで、歓迎されているように浮き浮きしてくるのが、不思議だった。
疲れたと文句を言いながら、なにか嬉しい。
踏みしめる地面さえ、柔らかく足を撫でる気がする。
やっと追いついた場所では、すでにノン吉が食事の準備を始めている。
旅慣れたノン吉に水辛子を教えられた桃吉だった。


はじまり、はじまり




「気に入ったの?」

「はい!もお、凄ぉ~く気に入っています!」

「早いね」

「俺自身も驚いていますッ。こんなんでいいのかぁなぁ?って思う程です!」

「いいんでないのー。それよか、早く摘みなよ」

ふた握り程の水辛子を摘むとノン吉が止めた。

「そんなもんでいいよ、辛いからよ」

「へーッ、そんなに辛いんですか?」

「少し食べてみなよ」

一口食べると辛みが舌に走った。(にがッ)

「本当だー!あっ、これ食べた事がある!ステーキの横に添えてある葉っぱだ」

「そう言えば、桃は生臭してたの?」

「えっ?なんですか、なまぐさって」

「肉食の事だよ」

「勿論してましたよー。俺、肉大好きでしたもん!あ?、、、でも、ここに来てから食べたいと思わなくなっているなぁ、、、何でだろ、、、不思議だなぁ」

「ふふ。ここは天の神々様の世界だから肉食なんて許されていないのさ」

「そうなんですか?」

「そうさ。食べていいのは野菜と魚だけだよ」

「へーッ、魚はいいんだ」

「だから、五斗は干物屋やってるじゃないか」

「そうですね」

「許されない事をしたから人国はこちらの世界から飛ばされたのよ」

「えッ?どういうことですか??」

「元々は天の神々様は、『人国』の他に今の俺達が居る『猫国』『狸国』『狐国』『河童国』等と人間が云う処の『十二支の国』をお創りになった」

「それって、あの十二支の事ですか?」

「そうさ、今では人を支える立場だから十二支。本当は其れぞれが国を為していたのさ。遠い遠い昔にはな、神々は初め、沢山の国を創られた。

そして肉食を禁じた。諸悪の根源とのお考えからだ。肉食をする為には相手を侵(おか)し、騙し、殺す。

肉を食らう為に相手国を侵し、相手を騙し、相手を殺して、その肉体を盗む。
そういう全てを含めて禁じたのだ。最初の内は其れぞれが守っていた。

処が禁じていた大原則を無視した国があった」

「人間ですね?」

「その通りだ。人国のアマとスサの兄弟王は、元々争い好きのどうしようもない者達だった。いつも不満を持ち、苛々(いらいら)していた。そして、事件は起きた」

「なんですか?」

「竜族の王であるヤマタを些細な事で喧嘩になり、殺した」

「え"っーーー!」

「竜族は元から数が少ない。妹のコウは哀しみのあまり、五体をバラバラに引きちぎり消えた、、、その他の竜族も行方不明だ」

「なんでそんなこと・・・」

「ヤマタは怒りの魂の侭(まま)、スサに取り憑いた。
スサは内なるヤマタの為に心が病み、そして怒りの感情しか持たなくなった。

挿絵参照  ↓↓↓  絵をクリックすると大きくなります

susanou.jpg

いつしか、怒りの吐け口として肉食を始めた。それだけでも大罪なのに、人国は肉食を続ける為にとんでもない
方向に走り始めた。

手始めは戌国を奴隷にし、家来にした。そして当然の様に他国の侵略を始めた。

最初は親切ごかしに近寄り、信用した相手を言葉巧みに騙し、到頭自国の領土にしてしまった!民は奴隷になり、無惨にも食料となった」

「え"ぇ".....」

「それを知った陽の神様の怒りたるや凄まじく、まずは意気地なく人国の奴隷になった十二国を完全に潰された。

そして一番罪深い人国に取掛かろうとした時に、五黄様が死を賭して必死にお願いをしたそうだ。このまま人国をお潰しになれば、例え騙されたとはいえ確かに存在していた十二の種族が全て消える事になる。

せめてどのような形でも宜しいから存在くらいは許して欲しい。
陽の神様は五黄様の懇願を受け入れたが、十二の種族に未来はなかった。

人国に存在は許されても、それはもはや奴隷か食料にしか過ぎず、人国にしても、永遠に争っているがいい!と陽の神様から完全に見放された」

「悲し過ぎますね、、、」

「そうだな、だが自らが選んだのだ。仕方もない事だ。五黄様は陽の神様に行き過ぎがあれば、このように死をも覚悟されての諫言も辞さない。

陽の神様は逆にこの事を大変に喜ばれ、それからのご寵愛(ちょうあい)は驚く程だった。

黙って成り行きを見守って知らんぷりを決めこんでいた狸、狐、河童国の王達は、妖力を半分に減らされた上に五黄様に永遠に従うよう『理(ことわり)』に定められた。


【我の言葉は五黄の言葉】とな。」



「すッ、すごいですね!凄過ぎるッ!!」

「そうだな。だから人国に今でも好き自由に出入り出来るのは、原則として五黄様だけなのさ。

人国は飛ばされたとはいえ存在している訳だし、いつまた他の国に触手を延ばすかも知れないから、五黄様も注意はしているんだ」

「なんか俺、兄貴から聴く程、五黄様の偉大さが伝わってきますよ」

「だろう?だって本当の事なんだもん」




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