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大相撲 お知らせ

0usumoukanban.jpg

絵をクリックすると大きくなります


皆様、こんばんはー


グチグチぴゅうです。
へへ
お休みにしてから挿し絵描きに没頭していました。
皆様の所でも「出来ないよぅ」なんてグチグチ言ってました・・・
でも、なんとか最後の一枚を描きあげました。
これでやっとアップが出来ます。
すごく嬉しいです。
何より、皆様に私の大好きな「大相撲」を紹介できること。
これまで出て来たお馴染みの登場人物達が沢山出てきます。
今までの本編が彼らの紹介なら、これからがある意味本編なのかもしれません。
彼らの楽しいイベントを皆様もご一緒に楽しんで下さいね。



この前、素敵なプレゼントを戴いていたのに、お休みをしていたのでご紹介が遅くなってしまいました。
ひぐらし日記のまりんママさんが沢山の水仙の球根と心がこもったプレゼントを下さいました。
レースのドイリーは手作りなんですよ、すごいです。大事します。

itadakimono2.jpg

そしてaunt llama's photoのllama会長からもおいしいゼリーを戴いていたのに・・食べちゃいました。
写真も撮らずに・・・
すみません。


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大相撲 1 突貫工事


ここは猫国【猫宿】

今まさに四年に一度の大相撲大会が行われようとしていた。今回は久しぶりに猫国なので一段と盛り上がりを見せる。なぜなら大会期間中は猫宿での宿賃や見せ物が全てタダになる、お陰で貧乏な者も存分に楽しめる。

そしてこの世界にテレビという物は無い、そこで相撲の楽しさを国民に知ってもらう為、各国の村々から家族単位で招待をされる。

招待をされた者は帰ってから村の者に報告をすればいい、行けなかった者もいつかは必ず招待をされるので不公平はない。どうしても見たければ銭を貯めて来れば良いのである。

皆様お久しぶりです!実況を担当します、お馴染みのわたくし、青助と・・・」

「赤吉ちゃーんでぇーす!

「いやぁ~、とうとう始まりますねえぇ」

「本当ですねぇ~。あたし共猫族のおノンビリには、はっきり言って胃がキリキリしましたよ~ぉ」

「まったくこう言ったらなんですが、何ですかね~私めは開催できるのかと冷や冷やしどうしでしたよー」

「あ~までのんびりなのも性格なんでしょうか?」

「狸兵衛(りへい)様のご一行様と熊族の大工軍団あってのお陰ですよ~」

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挿絵参照↑↑↑  絵をクリックすると大きくなります

「本当ですよ、アっ!という間に此れだけの土俵と観客席を拵(こしら)えてしまうのですものね!」

「いやーぁ、狸兵衛様が『相撲は我が国の国技、任せるが宜しかろ』なんてねッ」

「ぼけなす猫共も追ったてられて、突貫工事で良くまあ、ここまで仕上げなすった!」

「あんたもあたしも見ていただけですから、詳しく答えられますものね」

「その通りですよ、工事の時から実況してますからね」

全くその通り、しょうもない猫族だった。

開催の日にちが真近に迫っているのに、決まっていたのは場所の選定だけ。後はのんびり構え、開催半月前になってやっとやる気になっている有様。計画ではとっくに出来ている予定なのにまだ何も出来ていない。

狸兵衛が早めに行き、土俵慣れするようにと狸と獺力士達を先に行かせれば、『まだ土俵も何も出来ていない』との知らせ。驚いて熊族にも声を掛け、急いで乗り込み、突貫工事をしたというのが事の顛末(てんまつ)

猫族のノンビリは今に始まった事ではないので、他国の者も慣れたものである。

「しかし今年の大会は盛り上がりそうですねぇー!」

「いやぁ~本当の話、楽しみですよ。あなた見ましたか?」

「何がです?」

「あの銀色ピカピカ皿のオロ様ですよ~」

「あ~ぁ、狸兵衛様の弟様ですか?獺のきゅー助様も光ってましたねぇー」

「ピカりんこと光ってますから、目立ちますものね~」

「どちらか、出られるのですか?」

「え~っと、、、出場者には【ステンレスオロ】と云う四股名(しこな)で登録されてますよ」

「そのステンレスと云うのは何かわかりませんけど、親友の桃吉さんが付けたそうですよ。錆(さ)びないらしいです」

「ノン吉様の弟分の方ですね?」

「錆びないのが相撲と何の関係があるんですかね?そう言えば確か、桃吉さんも出場予定ですよ」

「ふぅーん、四股名は何とも冴えませんよ。変わった猫ですねえ~、初めて聞きますよ。これだけ弱そうな四股名は・・・」

「何ですか?」

「言っていいんですかねぇ?」

「いいんですよ、言っちゃって下さいよ!」

「【病み上がり桃吉】・・・」

「へっ?なんと如何にも弱そうな、、、」

「実際、最弱の呼び名が高いそうですよ」

「最悪ですねえ~、でもどうしてそんな四股名になったんですか?」

「なんでも桃吉さんが自分の出場を登録していた時に、ノン吉兄貴に見つかって『テメエはまだ病み上がりなんだからとんでもねーぇっ!』て、耳引張って連れて行かれちゃったそうなんですよ」

「ふんふん」

「処が登録係の者に断るのを忘れていたらしく、そのまま出場になったと、、、」

「あっらぁー!」

「その上に係の者が何を勘違いしたのか、【病み上がり桃吉】で登録したらしいですよ」

「ひやぁー!気の毒ですね~」

「気の毒と云うより、阿呆ですね」

「確かに。それでご本人は?」

「幕間(まくあい)取材によりますと、本人は至って乗り気でやる気満々らしいです」

「いや~きっと悲惨な結果をお伝えする事になりますね」

「本人は『参加する事に意義が有る』と鼻息が荒いそうで、、、」

「わかってないですね」

「ええ、桃吉さんは元は人だったらしいのですよ」

「じゃ、あちらで経験済みなんですか?」

「とんでもない!やった事もないらしいですよ。もっぱらテレビ観戦専門と云ってました」

「無茶ですなぁーぁ」

「『やるのも見るのも一緒だ』と」

「すごい屁理屈ですねえー、しかし桃吉さんの初戦は見逃せない事だけは確かですね」

「全くです。それはそうとして、今年はお蜜(おみつ)様がいらしゃってますね」

「しばらくどころか、あたしは見たのも初めて!いや~ぁ、涎(よだれ)が出るような良いお狐様で~~ぇ」

「お風(おふう)様とは又ちょいと雰囲気の違う、良いお狐振りですねぇぇ」

「あたしは一辺でトリ殺されました」

「だけど、あなた猫ですから」

「ああ、そうでした。とにかく並じゃないですね」

「楽しいですねぇ~ぇ、綺麗な女を見てるのは」

「本当ですね~。で、やはり今年もまま子様は出られるんですか?」

「当然ですよ。お風様に勝てるのは土俵だけですからね」

「女の戦いが今年も見れると云う訳ですわ」

「戦いと云うより、叩き合いですものね」

「まま子様はお風様の美しいお顔だけ、狙って突っ張りしますものねー!」

「この前なんか、お風様はあれで失神されて、、、いや~気を失ったお風様の可憐な事、堪(たま)りませんでしたよ~ぉ」

「今年もあの手を使いますよ」

「厭(いや)ですねぇ~まま子様がいくら頭来ても仕方ないのにね?」

「わかってないんですよ。だって今年もスカートがハデハデ」

「あぁ、あれ!酷い趣味ですよねーぇ」

「何ですかねぇ、樽(たる)に極彩色の巻物巻いたみたいですよね」

「いや~、本当。凄いもの見た気がしますよ」

「二度と見たくないですけど、見ない訳にもいきませんからねぇ」




何とか再開にこぎつけました。

大相撲ではお馴染み連中と度々名前だけは出ていた河童国の女王まま子が登場します。
この女河童の強烈なキャラがこれからの猫国を楽しく彩ると思います。
どうかお馴染み連中と共にご贔屓にして下さいますように。

それから本編のカテゴリが長ーくなっていたので纏めました。
選んだ章をクリックするとその章の全てのページが順に表示されます。
これからも宜しくお願いします。
                                     のくにぴゆう


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大相撲 2 青助と赤吉

前回



四年に一度の大相撲大会に浮かれる猫宿、行き交う人達は誰もが楽しそう。青助と赤吉コンビもどこからともなくやって来て実況を始めている。彼らの幕間(まくあい)取材も楽しみの一つだ。



はじまり、はじまり


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挿絵参照↑↑↑  絵をクリックすると大きくなります

この二人【アニャウンサー】ではないが何処の国で開催しても実況をしている。
何より楽しみにしているらしく普段は違う仕事をしているのだが、相撲大会の時はいの一番に来て勝手に実況を始める。

最初は二人でマイク代わりなのか杓文字(しゃもじ)を手に話しているだけだったが、その内に『面白い!』と評判になると相撲大会の実況を任されるようになった。

【声色鈴虫こわいろすずむし】という虫を棒の先に付けて話している。【声色鈴虫】と云うのは羽を震わせ、聴こえて来る音をそのまま大きくして伝えるという習性を持っている。

普段、家の中に入り込んでいると夫婦喧嘩も何もかも近所に聞こえてしまうのでやっかいもの扱いの虫なのだが、この時だけは重宝がられている。その【声色鈴虫】が猫宿のそこかしこに配置され、青助と赤吉の実況中継は猫宿中に聞こえている。

二人のモットーは『公平無私』であるそうな。
王族だろうが誰であろうがお構い無しにヅケヅケ文句を言ったり、遠慮もへったくれもないので嫌われる事も有るが、二人共知らんぷりである。近頃はファンも出来て中々の人気者になっている。

「そう云えば猫宿ならではのお楽しみが有りますね~」

「そうですねー。見せ物に落語にと全てタダですから見ないと損ですね~」

「しかし又懲(こ)りずに磯吉爺は見せ物をしているんですか?」

「そうなんですよ!いやぁー、この前の見せ物は酷かったですねぇ~~」

「あれで客が来るんですから信じられませんよ!」

「『あれで』って?あなた行ったんですか?」

「当然行きましたよ、取材ですから」キッパリンコ!

「そう言えば『碁石の足袋ごいしのたび』と云うお題でしたね」

「ええ、小屋に入ったら爺の奴、ニヤニヤして足なんか組んじゃったりして、それで片っぽの足に白い足袋、もう片っぽは黒い足袋」

「へっ?それが『碁石の足袋』なんですかッ?」

「そうらしいですよ」

ひっでぇえー!洒落どころかまんまじゃないですかッ」

「客が怒って帰るのが面白いそうですよ」

「始末におえませんねぇー」

「でしょう?今回も奮(ふる)っていますよ」

「今回も出ていますかッ!」

「全く懲りずに」

「呆れ果てますねぇ~」

「今回は『万年生きる亀』らしいですよ」

「むむ、あやしい題名ですねぇ」

「確かに万年亀でしたよ」

「へ?」

「触ると『死ぬまで生きられる』と言われてる有り難い亀」

「へっ?それって当たり前じゃないですか!」

「如何(いか)にも。その上、『万年』と書かれた『瓶(かめ)』でしたよ」

「やっぱり...」

「ある意味、妙な期待通りですね」

「ですね。この頃は客も慣れたようですよ」

「慣れるしかありませんよー」

「噂によると何でも元は落語家だったらしいが、全く受けなかったらしいですよ」

「じゃ、今やっと受けてるんですかね?」

「さぁ~、客もタダだから許していると思いますよ」

猫宿では猫達の陽気な性格もあり、見せ物小屋や呑み屋も有って大歓楽街になっている。賭博場もあるが余り流行ってはいない。人気なのは落語の『猫猫亭』と『河童亭』で、いつも満員御礼である。洒落とか冗談が大好きな国民性もあるのだろう。

さて、この先も気が付けば話している程度の至って暢気(のんき)な青助と赤吉の中継は、これからも開催期間中、適当に続くだろう。

「ねえオロ」

「何よ?」

「そんなに早く歩かないでよ~」

「もぉ!走るのはきゅー助の方が速いのに、何で歩くのは鈍いのかなあ」

「いいじゃん!あすこで綺麗な簪(かんざし)売ってたよ」

「そうだっけ?」

「そうだよ。お駒とお花に買って行こうよ」

「本当だ!すっかりお土産の事忘れてたよ」

お駒とお花は狸の耳子の娘達だ。
耳子は離れ難くなったのか、結局旦那を刺抜き(とげぬき)村に呼んで暮らすようになった。今は雑貨屋をしている。

オロときゅー助はあれから刺抜き村に住んでいる。九市の屋敷に仮住まいをしているのだ。今は二人の屋敷を熊族達が造っている。普段は世界中に散らばっている名だたる熊族の名工達が狸兵衛のお声掛かりで建造を始めていた。だから土俵が出来ていないと聞くと直ぐに猫宿に向かう事が出来たのだ。

狸兵衛にオロときゅー助の一行は猫宿一番の宿である雪柳亭に泊まっている。そこには五黄も泊まっているし、お風達も同じ宿である。二人は物珍しさも手伝い、そこら中をふらふら歩き回っていた。今日はノン吉と桃吉のテントに遊びに行く予定だ。

ノン吉と桃吉は相変わらずテントで暮らしている。特にこのような大きなイベントがあると宿は満員で全ての旅人を収容する施設は無い。ノン吉達が居る所は大テント村になっている。広い平原はテント村と大会の開催場所が一緒なので便利がよく、ほとんどの民は宿代をけちってテント村に泊まる。

二人はお土産の簪を買い、ぶらぶらテント村に向かった。






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嬉しい~~
マスク&雑貨♪気ままにステッチ日記のむらななさんからステキなプレゼントを戴きました。
う~~かわいい。
ぼっーとしているのが本当に桃吉みたいです。
練習用とか謙遜してらっしゃるけど立派な商品でございます。
大切にさせて戴きます。
ありがとニャーーー






大相撲 3 テント村

前回


青助と赤吉の中継は適当に続いている。磯吉爺さんは今回も期待を裏切らない見せ物を出しているらしい。オロときゅー助はノン吉のテントに向かう。



はじまり、はじまり



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挿絵参照↑↑↑  絵をクリックすると大きくなります


わぁー!凄いテントの数だねぇ~」

「本当だ!こんなに来てたんだね」

「気が付かなかったねーぇ」

「町の中をふらふらしてばかりいて、こっちに来なかったしね」

「そだね。桃吉も宿に来てたしね」


おぉーーい!


「あっ、桃吉だよ!」

桃吉がニコニコしながらやってくる。

「はぁはぁ、、、ノン吉兄貴がさ~『あいつら迷っちまうから迎えに行け』ってさ」

「それでかあ?」

「ノン吉兄貴はわかってるね~~オイラ、どれがどれだか分からなかったもの」

「俺もだよ。ちょうど良かったよ」

二人は桃吉が回復してからは、一緒に暮らす事はなくなったものの相変わらずの仲良しである。

桃吉も【月の女神様】から羽を授けて貰い、ノン吉やうーてん達天狗に空の飛び方を教えてもらっていた。しかし、元から運動能力が欠如しているのでどうにも酷い。羽ばたくだけで疲れてしまい、直ぐに音を上げてしまう。

話にならないと天狗達はとっくに見限っている。余程なのだろう・・・それでもノン吉だけは鈍臭い桃吉でも根気よく教えて行こうと思っている。優しいのである。

三人は会話しながらノン吉のテントにやって来た。桃吉が幕を捲(めく)る、二人は元気よく挨拶しながらテントに入って行く。

「こんにちはー!」

「お邪魔しまーす!」

「よく来たね!こっちに座んなよ。直ぐに会えたようだね?」

「はい、ちょうど来たばかりでした。ねっ!きゅー助」

「うん、あんまりテントの数が多いいからびっくりしました!」

「そうだろ、たまの大相撲大会だからさ。この世界の一大行事だからね」

「桃も座んなよ」

「はーい」

「コーヒーも入ったから皆で飲もう」

コーヒーで落ち着くと其れぞれが話し始めた。

「俺、こんなに猫宿が華やかだなんて思わなかったよ」

「桃は初めてだものなあ~お前達は?」

「オイラ達は一度だけ来た事が有ります」

「きゅー助、落語大好きだから!キュッ」

「俺はしばらくいいわ~。桃を待っていて暇だから猫生や河生やらを見過ぎたね」

「いいなぁーあ、俺も見てみたいなぁ~」

「どうせお前は明日の午後一で負けて後は暇なんだから見に行けばよ」

「酷いなぁ~、俺は初戦突破します!」

「口だけは達者なんだから」

「オロだって同じだよ」

「おれは桃吉と違って決勝目指してるもの」

「どうかなー」

「どうしてですか?俺自信あるのに、、、」

「軽量級にはある意味、凄いのがいるから無理だよ」

「えーッ?そんなに凄いのなんて居たかな?」

「居るのよ。おまいらも必ずお目もじするから楽しみにしてな!」

大相撲大会は初日、午前中『ちびっこ相撲』午後『軽量級』二日目、午前中『中量級』午後『重量級』となっている。最終日は特別だ。特別ゲストの【河童のまま子】と【金毛九尾のお風】との試合。

大とりに【狸兵衛】と【五黄】の対決が待っている。昔は一般の者と混ざってやっていたのだが、何せ王族。妖力一つ使わなくても体は大きい、力は並みじゃないので結局いつも決勝戦で争う事になっていた。

一般の者達がそれではやる気をなくすので、結局別枠にしたのである。今では最終日の対決の方が楽しみになっている。

「そう言えば、、、きゅー助、うーてん達と会っていないよぉ」

「あのお天狗様達は、明日までには来ると思うよ」

「えーッ?俺の晴れ姿見せたかったのにぃーい!」

「なにが『晴れ姿』だよ!変にお前やオロの負けてるとこでも見ようもんなら、大騒ぎして大変だよ。いいのよ、明日来れば」

「ぁあーッ!わかった~。明日が初日だって嘘ついたんだぁ」

「へへ、いいの。おまいら知らないのよ。あのお天狗様達は勝負にはそりゃもぉお、厳しいのよ。その上どんな手段を使ってでも勝とうとするからえげつないのよ。どうせ、さーてんとぐーてんの対決で今年も終わりだね」

「そうなんですか?」

「うーてんなんか酷いよー。前日に皆の食事にネムネム薬草を細工して自分だけ出場して勝っちゃってさあ」


わぁ!


「だからバレてから、おーてんにエラく怒られて今年は出場停止だもの」

「わはは、可っ笑しいの~」

「今度はどんな仕込みをしてくるかね?さーてんとぐーてんも中々だし、この前はやれなかったからね。何か、イヤ~な予感がするよ、、、」

「何か凄いですねぇぇ」

「そんな風には見えないけどな、あの三天狗達は仲良しだけど勝負となるとお天狗が変わるのよ」

「じゃあ、明日は楽しみですね~」

「まあね」

三人はノン吉が出場しない理由がわかった気がした、その方が無難に違いないのである。







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大相撲 4 桃吉VS傘河童

前回



コーヒーを飲みくつろぐ三人。ノン吉から二人が出場する軽量級にスゴいのがいることを聞かされたり、天狗達が勝ちにむちゃくちゃ拘ることを聞かされたりと話は尽きない。いよいよ明日が開催日だ。




はじまり、はじまり




パンパカぁパぁーーーぁんン♪


ドぅわア~ン!ドぅわァ~ン!



猫族達がラッパや銅鑼(どら)を鳴らす。


さぁーあッ、皆様!始まりましたよ~ぉお!出場する方は東西支度部屋や花道を間違えないようにお願いしますよ~ぉ!」

賑やかなアニャウンスが聴こえて来る。
最初は子供達のちびっ子相撲。出場する本人達よりも親達がエキサイトして面白い。自分の子供が負けると相手の親に殴り掛かったりという具合でもう酷い。

ちょっとぉーッ!関係者の方々は土俵に入らないようにーッ!」

行司もいるのだが酒を飲んでいて、やる気があるんだか、ないんだか・・・関係者はセコンドになって選手に水だ!タオルだ!と、忙しい。

最初は人国の大相撲のように厳正で重々しいものだったのだが、猫宿でやったのがそもそもの間違い。勝手にルールを変えてしまった。それでも『面白ければいいさ!』と、皆いい加減なのである。現在のようなルールになって久しい。

「よう、そろそろお前達の軽量級になるよ」

「そっですか?」

「おい、桃吉!」

桃吉はノン吉に声をかけられた途端に変な緊張をし出す。

「ねえ~桃吉、今から緊張してどうすんの?」

「大丈夫かなぁ~?」

「だッ、だ、ダイジョウビですッ!

「桃、脂汗が出てるぜ」

「えっ?のーしてそんなことありましぇんッ」

「あははは」

「ノン吉様!桃吉様とオロ様の出番が近くなりましたー」

大会関係者から知らせがある。

「はいよ。それじゃ行こうぜ」

「はぁーい!」

「ひゃぁーいッ!」

「桃吉ッ、しっかりしてょッ!おいら、ちゃんと応援してるからねぇッ!」

「うぅーーッ、ちゅッ、ちゅぅー助ぇぇ~~」

桃吉はきゅー助に抱きついてイヤイヤをする。

「ぐずぐすしてんなよ!」

一行は西側控え室に入る。四股(しこ)を踏む者、てっぽうをする者・・・力士達は熱気とやる気でムンムンである。桃吉はオロに廻しを締めてもらう。

「ぐッ、ぐるじぃーぃッ!」

「我慢しないと駄目だよ、その内苦しくなくなるからさ!」

「お゛ッ、ぉんどに゛ぃ?」

「うん、慣れるよ!それに『廻(まわ)しをする!』って言い張ったの桃吉だよ」

「ら゛っでぇぇー、ぞれ゛らじくニャるがら゛・・・」

「廻しなんかしなくてもいいのにさ~ぁ。だからおれはしないもんねー」

え゛ーッ?狡(ずる)いよぉーッ」

「狡くありませんッ!第一、その廻しは狸兵衛様が『桃に』って、特別に織らした物なんだからね。しない訳いかないよぉーだ!」

「カッコつけて損したぁ~」

あれから順調に回復した桃吉はオロと一緒に相撲をやると言ってきかなかった。オロがするので自分も真似したかったのだ。それを聞いた狸兵衛が喜んで廻しをプレゼントしてくれたのだから、着けるしかないのである。廻しを締められ、愈々(いよいよ)となると緊張でコチコチになっている。

「ねぇ桃吉~、肩の力を抜いて!ほらぁぁ」

「きゅー助、そんな事は桃吉には無理な話しだよ」

「どうしてですぅ?こんなコチコチになってたら負けちゃうょぉ~」

「肩の力を抜くなんてのは、それこそ一生懸命に頑張って死にもの狂いで稽古(けいこ)をしてきた者、己の力を知っている者が云える言葉なんだよ。

こいつみたいに自分がどれ程かも知らない奴は、思い切って相手にぶつかっていくしかないんだ。それで始めて自分の力も相手の力もわかるんだ。何でもいいからやって来い!」

「ひゃーいッ!」

呼び方が大声で桃吉の四股名を呼ばわる。

「これより軽量級。

ひがぁあ~しぃ~い(東)、傘河童骨ぇエ~~門!

にぃい~しぃ~い(西)、病み上がり桃吉ぃーーい!



ぎゃーーーーーニャア~~~ッ!


もの凄い歓声。

西側から桃吉が頼りなげに出て来る。周りを見回すと知ってるような知らないような顔ばかり。(緊張MAX!)足元ばかりが気になって、進めない。

「おい、桃!思う存分叩かれて来い!」

「・・・・」

ノン吉が肩を押しながら付いて来てくれる、スーっときゅー助が前に来て先導をしてくれる。

「行くよぉ~」

こっちで応援してるぞーッ!!

オロが大きな声で送り出す。

「頑張るじょおぉォォッ、、、」

桃吉はこわばった顔をして振り返る。大声援の中、桃吉達が歩を進める。

「桃、落ち着けよ」

「はっ、はいぃぃ!」

やっと土俵際に辿り着く。貴賓席には五黄・狸兵衛兄弟、お風・お蜜の姉妹、まま子が座っている。既に相手方は土俵に居る。急いで桃吉は土俵に上がった。

呼び出しがもう一度二人の四股名を呼ぶと、割れんばかりの拍手と歓声。桃吉は見よう見真似で四股を踏む。その時にようやく顔を上げた。

挿絵参照↓↓↓  絵をクリックすると大きくなります
kasaVSmomokichi.jpg


「うっ、ぅっーそぉーぉおッ!?

桃吉が驚いたのも無理はない。相手の河童は細いのである。ものすご~く、ものすご~く(羨ましい程に...)スレンダーなのである。そのスレンダーな体に廻しが包帯のように何重にも巻かれてる。

まるで機械のゼンマイの中心に針金が通っているような、、、何とも珍妙キテレツなのである。見ようによっては、バレエのプリマドンナのチュチュ姿。見合っても笑ってしまう程弱そうなのである。

『楽勝だ!』と桃吉は笑顔になる。桃吉は振り返って、ノン吉ときゅー助に親指を立てて『ニャッ!』と笑う。

「あーーッ!ダメだこりゃ!」

「えーッ!?ノン吉兄さん、どうしてぇぇ??桃吉勝てそうだょぉ」

きゅー助は不思議でならない。

「いいから、見てなよ」







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大相撲 5 誰が残った 

前回


ノン吉が心配した通り、思いっきり油断をしている桃吉。さてどうなることやら・・・


はじまり、はじまり



はっけよぉーいッ!のこったッ、のこったぁ!」(行司)


皆様!さぁ~、始まりましたよぉ!いやぁー、相撲の面白さは此の軽量級にありですからね」

いいタイミングで青助と赤吉の実況が始まる。

「本当ですね~」

「今回も骨河童はアレですかね?」

「アレでしょうね。あれしかないですもの」

「しっかし、あの廻しは誰が締めるのですかね?」

「何でも、縄結い名人のタケ河童だそうですよ」

「芸術的な締め方ですねー。」

「全くですよ。何でも初めが肝心らしいですよ」

「へーぇ」

「初めにきっちり綺麗に巻かないとズレていってしまうとか」

「ズレたらみっともないですものね」

「仕上がった廻しの上に物を置ける位にビシッとしてるらしいですよ」

「職人芸ですなぁ」

変に感心する二人。

「のこったッ、のこったぁ!」

桃吉は必死になって骨河童の廻しを掴もうとする。『そうはいくか!』と骨河童は、ヒョイッと擦り抜けてしまう。骨河童の動きは華麗である。

動く度に廻しがバレエのチュチュのようにひらひら波打っている。その内に桃吉の息が上がって来る。元々、体力なしの上に病み上がりなのである。


桃吉ぃぃ~~!


しっかりしろぉーッ!


声援は桃吉の方が圧倒的に多い。ヨレヨレになっても、桃吉はなんとか踏み止まっていた。骨河童は『頃合いよし!』と何やら不気味な笑い顔、、、

「あ゛っ!」

ノン吉が言うが早く此の河童ぐるぐる廻り出す。


出たぁあー!傘飛ばしぃいーッ!


「まわるぅ~まわるぅ~、ぐるぐるぐるグルグル・・・」

「ちょっとお~、赤吉!目を回さないでッ」

「やー、やはり出ました十八番!いつもより多く回ってますッ」

いつも以上に張り切った所為か、砂煙も立ち始めた。(もくもくもく~)桃吉は骨河童がぐるぐる回転して驚いた。その内に回転スピードが上がって来て、竜巻のようになって来た。

ふんぎゃぁぁあーーーッ!竜巻ぃぃーーーいッ!」

桃吉は世にも恐ろしい竜巻を見た途端に失神。土俵に仰向けになって倒れてしまった。

「なんとッ!廻しに弾かれる前に失神ですッ!」

「少し見てみたかったんですけどねえ~、廻しに飛ばされるのを、、、(プッ)」

酷い事を言う青助と赤吉。此の河童は自分の体を廻しごと回転させ、相手を弾き飛ばすと云う荒技を持っていたのだ。それを見ていたノン吉。我を忘れて変化(へんげ)しながら猛然と骨河童に向かって行く。


てっ、めぇえーッ!!桃に竜巻は御法度なんだぁあーッ!


回転する骨河童の廻しを掴むと勢いよくスッ飛ばした。


びよぉ~~~ん!


「はあれぇぇーーーッ、飛んで行くうぅ~~、ひょえぇーーぇえ!

骨河童は変な叫び声を上げながら、廻しが傘のようになって美しく飛んで行った・・・初めて普通の河童が飛んだので、後に空飛ぶ骨河童として有名になる。

「あ゛ぁーーー!飛んでったぁ・・・」

「あれあれ、又見事に飛んで行きました」

ノン吉は失神している桃吉を大事そうに抱え上げるとプリプリしながら引き上げてしまった。きゅー助も急いで付いて行く。

「おいらも!」

「オロは桃吉の分まで頑張ってよ」

「えーっ?だって・・・」

「そだょ。じゃあねぇ~」

きゅー助はノン吉の後を追って行ってしまった。

「『じゃあね~』って、もぉ・・・仕方ないや、頑張るか!」

「えー、只今の試合は気が付けば誰も土俵に居ませんので、無効となりました」

「いや~、何だったんですかねぇ」

「ノン吉様はおっかないですねー!」

「おっかな過ぎて言葉もありませんよ!」

普通の者達はノン吉の変化に驚いて言葉も無い程に怖がっていたのに、対照的に馬鹿ウケしていたのは五黄や狸兵衛やお風達王族である。げらげら笑って、転げ回って喜んでいる。

暢気(のんき)である。妙な技を使う骨河童が優勝候補だったがいなくなった軽量級では、ピカリと光るステンレスオロに敵うものはなく簡単に優勝してしまった。

狸兵衛から優勝カップの金魚と特別ゲストのお蜜からチューをされて、オロは天にも昇りそう。
VictoryOro.jpg

挿絵参照↑↑↑  絵をクリックすると大きくなります

オロはニコニコしてノン吉のテントに帰って来る。桃吉もその頃には失神から目を覚ましていた。

「さすがにオロだねぇ~」

「オロは素質があったんだなあ~、大したもんだよ!」

ノン吉も褒めてくれる。

「へへ、お蜜様にチューされちった~」

「いいなぁ~。きゅー助もされたいーぃ」

「明日はお天狗様が来るぞー」

「楽しみだねぇ~」

「お前達も今日はここに泊まれば?」

「うん、そうしようよ」

「うん。狸兵衛様達は宴会ばっかりしてるものね」

五黄や狸兵衛達は連日のように宴会をして楽しんでいる。こうして一日目が終わった。翌日もぬけるような快晴だ。






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大相撲 6 うーてん怒る! 

前回


桃吉は傘河童が起こした土煙で竜巻を思い出しあっけなく失神してしまった。ノン吉は怒って傘河童を掴むと遠くに飛ばしてしまう。

土俵に誰もいなくなり試合は無効になった。結局、優勝候補の傘河童が居なくなったので、オロに敵うものはなく軽量級で優勝したのはオロだった。



はじまり、はじまり



「おっはよーぉ」

うーてんがノン吉のテントを訪ねて来た。


起きてよ~、ノン吉ってばぁー!


うーてんはノン吉をぐらんぐらん揺する。

「ニャムニャム、、、ニャ?やめれ~ぇえッ、ぎ、ぎもぢ悪ぐニャるぅッ」

揺すられてノン吉は起きた。騒いでいるノン吉の声に起こされた三人がうーてんを止める。

「うーてんッ、うーてん!

「ノン吉兄貴がグチャグチャだよー」

「うーてんってばぁ~」

「だってぇー、ノン吉嘘つきなんだもの!うーてんに一日遅く言うのだものーぉ!」

「わざとなの?」

「ぷぷ」

「『ぷぷ』じゃねえよ!あーッ、気持ち悪かったぁぁ」

「だってノン吉がいけないのよッ」

「仕方ねぇだろよ。うーてん達は普通じゃないんだから」

そんなことを言っているノン吉の方が普通じゃない。桃吉が倒れると見るやあのざまなのだからして・・・とオロときゅー助は思った。

「あれ?他のはよ」

「うーてんと一緒に来ないのよッ!あの二人怪しいよ!うん、絶対に何か企んでると思うよ」

「うーてんよりは良いんじゃないのー?」

「もぉぉ~、うーてんの事は言いっこなしよ」

「それで一人で来たの?」

「そうだよ。そうしたら昨日からやってるって聞いたの。もぉぉー、頭来たよ!!」

「まっ、気にすんなよ」

「気にするものぉぉ!オロと桃吉の晴れ姿見たかったものぉぉ!」

「あのぉ、、、」

「なあに?桃」

「俺、出たのは良いですけど負けちゃったし、、、」


挿絵参照↓↓↓  絵をクリックすると大きくなります
angryUurten.jpg


その言葉を聞いた途端にうーてんは豹変(ひょうへん)をする。


なぁあんだってぇーぇぇえ!?負けただとぉーッ!?

おのれーぇぇえッ!誰が桃吉をーーぉおッ!!



皆が慌ててうーてんを押さえ込む。


放せぇーッ!ちきしょーぅうーッ!

桃吉の敵を討ってやるーッッ!!



「いいから、いいから、そんなに怒らないで、ねっ?ねっ?」

「俺は負けても平気ですから」


何だとぉーぉぉおッ!?

『負けて平気』とはどの口が言ったぁあーッツ!



うーてんの怒りに火が注がれる。皆で必死に押さえる。

「桃吉は黙ってろ!」

「ハイ・・・」

ようやくうーてんが普通に戻ったのは、開催の合図のラッパが聴こえてからである。

ふんッ!うーてん、桃吉に相撲を基本からみっちり教えてやるッ!!」

「はいはい、次いでに飛ぶのも教えてあげてよ」

「嫌です!飛ぶのを教えるのはノン吉。うーてんは相撲」

「はいはい、何でも良いからコーヒーでも飲んで試合を観に行こうよ」

「ふん、仕方ないから観に行くよ」

「はいはい。それじゃ皆もうーてんの御供しようね」

ノン吉はうーてんを怒らせないように気を遣う。桃吉達はノン吉の判断の正しさを改めて思った。本当に勝負事には別天狗である。うーてん達は会場に着くと、すでに貴賓席にデン!と座っている五黄達のそばに座る。

「おい、うーてん。来るのが遅かったなあ」

「父ちゃん!いいのいいの、その話はしなくていいの」

「お?何だあノン」

ノン吉は五黄に一生懸命に合図をするが、すでに朝から酔っぱらっている五黄は気が付かない。

「ノン吉が開催日を遅く言ったんだもの」

「ありぁ?いけないねえ、ノンは」

「まあまあ、とにかく一杯飲んで乾杯しましょう」

ノン吉は何気なく話題を逸らし、うーてんの機嫌を取っている。いい具合に酔っぱらって来たうーてんを残し、ノン吉は桃吉にそっと耳打ちをする。

「桃」

「はい」

「俺はテントに戻ってるからな」

「えっ?どうして?」

「何かあったら、走って来いよ」

「へっ??」

「いいから、わかったな?」

ノン吉は行ってしまう。

「あっ、兄貴ぃ・・・『何か』ってなんだろ?変なの~。まっ、いっか?」

「さぁ~皆様ーぁ!二日めですよ~!」

「待ってました!中量級!!」

「今回はうーてん様は出られないようですね?」

「何でも『一身上の都合により』って、訳の分からない事を言ってました」

「残念ですけどね。前回出場されなかったさーてん様とぐーてん様が出られますからね」

「今回は何でもお二方が初戦であたるらしいですよ」

「そうなんですか?」

「事実上の決勝戦がショッパナですか?」

「さいですよ。楽しみですねぇ~」

「あ!いよいよですよ」

「あれ?東側の空から飛んで来るのは?・・・あーッ!ぐーてん様ですよ~!」

「ぉぉおーッ!こちらも西側からはさーてん様ですわ」

呼び出しが大声で呼ばわる。


これより中量級。

にぃぃしぃい~(西)、さーてん様ぁぁあ!

ひがぁしぃぃい(東)ぐーてん様ぁーぁあ





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大相撲 7 さーてんVSぐーてん 

前回


うーてんは桃吉が負けたと知るや、案の定怒りまくる。ノン吉はうまいこと気を逸らしながらゴキゲンを取り結ぶ。まったく手がかかるお天狗様である。

いよいよさーてんとぐーてんの試合が始まる。どうなることやら・・・



はじまり、はじまり



「桃吉、始まるよー!」

「わぁー、ドキドキするゥ~」

皆が固唾(かたず)を呑んで待ち構える。東側に降り立つぐーてん。西側に降り立つさーてん。

二人共見た事も無い程の真面目な顔。顔を見合せた互いの目には炎が・・・バチバチと音が聞こえてきそう。猛烈な闘志を燃やしている。

こわーーーッ!

「おおッ!踏み出したーッ。同じように土俵に向かってますッ」

その時だった。ぐーてんの周りの者達が倒れて行く。

バタッ バタッ

その内に東側の観客も倒れる者が多くなって行く。一歩、又一歩、ぐーてんが歩く度にその数は増えていった・・・

「あれれ?何ですか?何事ですか?」

「あっ!さーてん様の方もですッ」

「一体どうした事でしょう?倒れています・・・皆、鼻を押さえているようですが・・・」

「わッ!こっちにも何やら、ぷぅ~~~ん・・・」

「ちょっと、赤吉!赤吉ッ!おぉぉーーー!何だあ?

この臭いッ、、、うッわッ!くッ、ぐざい゛ぃぃー!毒・・・?」

少し高い位置にある実況席にまで辿り着いた毒ガスは、すでに観客席に充満していた。悪臭の原因であるぐーてんもさーてんも何故か失神している。

挿絵参照↓↓↓  絵をクリックすると大きくなります
SertenVSGuten.jpg

一体どう言う事なのか?

呆れた此の天狗達は、とんでもない作戦を立てていたのだった。ぐーてんは3ヶ月以上も風呂に入らずに悪臭にまみれ、さーてんを悪臭で撃退しようと云う魂胆。

が、しかぁーーし!さーてんも同じ考えだった。似ているのである。

さーてんは普段使っている香水で風呂を沸かし、その香水風呂に浸かった上に

【*夜明けのマダム*】

【*狂恋*】


という凄い名前の香水を混ぜて浴びる程つけて来たのである。その香りはまさに象殺しと云えるもの凄くキツい香り。お互いの作戦が相反する強烈な臭い!匂い!の競演。

結果は凄まじい匂いのブレンドである。流石の五黄達王族も手もなく失神してしまった。


助げでーー!



ぎゃややッ


もの凄い勢いで観客達が逃げて行く。その騒ぎにノン吉がテントを出て、逃げまどう狸を捕まえた。

「おい!どうしたんだよッ!」


くさーいッ!どッ、毒がぁーあッ!


「えっ!?何だってッ?毒??」

「さーてん様とぐーてん様が臭いーーッ!」

「え゛?それでどうしたんだッ?」

「皆、臭くて気絶してますーッ」

「なんと!」

ノン吉は『パッ!』と羽を出すと飛び上がる。高く上がって土俵を見ると、揃いも揃って皆、気絶していた。五黄までが気絶をしているのだ。

「仕様もねえなあ~」

そう言うと『アッ』という間に空高く飛び【風雷宮】に急ぐ。ノン吉に頼まれた【風神】が一陣の爽やかな風を猫宿に吹かせた。

さーーーっ

そよぐ爽やかな風に悪臭も消え、気絶して居た者達もようやく気が付き出した。皆で大きく深呼吸をする。


すぅーはぁー


ノン吉と一緒に来た【風神】と【雷神】に悪臭の原因の天狗達は連れて行かれてしまった・・・凄い大目玉をくらう事であろう、、、困った天狗様である。

可哀想に今回だけは被害者の筈のうーてんだが、前科があるばっかりに一緒に連れて行かれてしまった。
お気の毒・・・(プッ)

五黄達が目を覚まして怒っても後の祭り。すでに毒ガス犯は神様達に捕まっていた。気分を直してもう一度中量級を始めるのに大分時間がかかってしまったが、何とか重量級まで終わる事が出来た。

観客にとっては散々な一日だった。




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遅くなってしまいましたが、
ボクくるみ之介のアビmamaさんからくまさんとステキなタオルが届きました。大事にします。
名前は熊なので甚五郎にしようかなと思っています。
モデ猫自体に問題がありますが・・・撮りました。
ちー♂です。
kumachi.jpg




大相撲 8 支度部屋 

前回

さーてんとぐーてんの臭い毒ガス作戦で、観客たちは散々な目にあう。犯天狗達は風神様と雷神様に連行された。迷惑な話である。二日目は大騒ぎな事件もあったがどうやらこうやら終わった。


はじまり、はじまり



明けて今日が千秋楽。

いろいろハプニャングはあったが概ね皆は楽しんだようであった。午前には皆が待ちに待ったお風とまま子の対戦。午後は五黄と狸兵衛の対戦である。

西側控え室には、すでにお風がいた。

「姉様、何でも良いからこの鉄兜(てつかぶと)をかぶりなよ」

「何を言うのです?どうしてあたくしがそんな無粋な品を...」

「お願いします!お風様!」

「いいえ、聞きません」

「そんな...又、あのまま子様に張り手をされたら、お美しいお顔が腫れまする!」

「勝負に危険はつきものです」

「ですがお風様...」

お風は、妹お蜜の言う事も乳母のおせい・爺やのこん吉の言う事も全く聞かない。こん吉達は何としてもお風の美しい顔を守りたくて、特別に【山家猫の十字】に頼み、薄くて丈夫な鉄兜を作ってもらっていたのだった。

「お風様!こんなに綺麗ですし、軽いんですよ」

「それならこん吉がお被りなさい」

「こんなに言っても姉様は聞かないのだから、こん吉もおせいも諦めるしか無いわよ」

「そんなあ~、お蜜様まで...」

「お蜜様は前回のお風様のお痛わしいお姿をご覧になってらしゃらないからお分かりにならないんですよ」

「だって、その時は猫だったんだし~」

「もぉー、お蜜様ったら!」

お風はケンケン言い合いをしているお蜜達には無関心。大きな鏡を見て四股(しこ)を踏んでいる。

「お熊、お水を頂けなくて?」

「はい、お風様」

挿絵参照↓↓↓  絵をクリックすると大きくなります
shitakubeya.jpg

お熊は甲斐甲斐しくお風の世話を焼く。タオルで汗を拭いたり、団扇(うちわ)で風を送る。お風は神々しく光り輝いている。

今のお風に隙はない。

お風はこの前の対戦が悔しくて密かに猛練習に励んだ。その美しく艶やかな容姿とは裏腹に内に激しいものを持っている。

まま子とは【天宮】に居た幼少の頃より、相撲では勝てないのだった。特に前回は今まで経験したことのない失神と言う無様な負け方をしたので、今回は汚名返上とばかりに闘志満々なのである。

まさにリベンジなのである。

一方、東側控え室にはまま子達がいた。

「今日はどのスカートにしようかなあ~」

「まま子様、どれを着ようとも変わりませんよ」

まま子の爺やのセロは相変わらず憎まれ口を利いている。セロは暴走河童のまま子の『行き過ぎを少しでも止めるように』と【月の女神様】から固く言いつけられているので、まま子に少しも遠慮がない。まま子もセロに何を言われても、河童の面に何とかなのである。

「まっ!何を言うのよッ、失礼ね!あたしに一番映るスカートを穿(は)かないと。それにウエストも細く見えないと、、、あら、これならいいわ!ピッタリだわ。細めだし~」

「どうせゴムなんだから、穿いた途端に『びよーーん』と伸びますよ」

「何よッ!失礼ねッ!セロが憎たらしい事言うから一句できたわ。


水圧が かかってないのが 恨めしい』 byまま子」


「・・・」

セロはまま子に聞こえないように小さな声で呟く。


「『水圧が かかっていても 同じ事』 byセロ」


どっちにしてもデカイ女河童である。狸兵衛と大きさはほぼ変わず、五黄よりほんの少し、ほんの少~し小さい程度である。まま子にセロが送った俳句がある。


「『世界一 デカい河童は まま子様』  byセロ」


セロはその後、お仕置き部屋に閉じ込められている。(かわいそうに、、、)そんなまま子が大好きなのが五黄と俳句である。

五黄には悉(ことごと)く振られているが、そんなことはお構いなしである。俳句にはまま子ならではの気分で作っているので季語も何も関係ない。

「まま子様!」

「何よ?」

「今回はお風様のお顔に張り手はしないで下さいよ」

「何でよー?」

「だってあの後、狐国の者達が怒って凄かったんですよ」

「知らないわよ」

「そんな事言って・・・」


「『今回も お風を張り手で はり倒す』 byまま子」


「『ぬかに釘 暖簾に腕押し デカ河童』 byセロ」


セロは言った途端にまま子から鋭い張り手を食らった。

バッちーーん!!


ものの見事に失神した。お気の毒である。

「うるさいわねー、しばらく黙ってなさいよッ!」

まま子は気絶しているセロをそのままにして知らんぷりである。その内に試合の時間が近づいて来た。ふん♪ふん♪と鼻歌を歌いながらご機嫌である。

「え~、試合前にひと言。相撲委員会よりのお知らせです。昨日の毒ガス事件の犯人、さーてん様・ぐーてん様は、【風神様・雷神様】そして【おーてん様】にこっぴどく怒られた模様です。『二度と悪事は働かない』と念書をに書いたそうです。懲(こ)りずに今回も、、、」

「どーせ同じだよ~」

「少しは懲りるのかねー!」

「明日には忘れてるよーッ」

色んな野次が飛んでいる。皆は慣れっこなのである。いつもお天狗様達はこうなのである。だから、誰も反省しているなんて思っていない。こりゃまた暢気(のんき)である。

え~大変長らくお待たせしましたー!これより王族決戦です。

にぃぃしぃぃ~い(西)、お風ぅ様ぁあ~ぁあ!


ひがぁしぃぃ~い(東)、まま子ぉお様ぁ~!







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大相撲 9 まま子VSお風 

前回

西側支度部屋のお風、今度こそは勝つとひたすら稽古をした自分を思い奮い立たせる。コン吉やお熊、お勢はそんなお風を知っているだけに心配でならない。お蜜は・・・楽しそう。

一方、まま子は試合よりスカートのほうが気になるよう。どっちでも同じだとセロにツッコまれている。
はてさてどうなることやら?



はじまり、はじまり



東側のまま子は『ドデカい』お尻をふりふり出て行く。西側には痛々しいくらいに真剣なお風がいる。そんなお風を見たまま子はニヤついて一句。

「はっけよい!のこった、のこった、あたしが残った byまま子」

「いや~、やっとお風様の登場ですねぇー!」

「何か痛いくらいに美しいですなあ~」

「西側だけ観ていたいですよ~」

「全くですよ~」

「でも、観ない訳いきませんからねー」

「嫌ですねぇ」

おおーッ!何と言ったらいいのでしょうかッ!?」

ええ!一段と『ドデカく』なってますよーッ!!」

「まさに大樽にスカートぉーッ!

「それに何ですかッ?あの趣味の悪い柄ッ!」

「どこで買うんですかねぇー?」

「だいたい売ってる店があるんですかね?」

「それにあの厚化粧・・・」

「河童国には鏡がないんですかね?」

「あっても絶対に曇ってますよッ」

「違いない!」

お風が静かに土俵入りする。観客席から溜息が漏れる。


☆ふわぁ~~~☆


普段から立ち居振る舞いに定評のあるお風は、相撲の四股を踏む姿も美しい。塩を撒(ま)く姿に観客席の男共は、だらしなく涎(よだれ)を垂らしている。

東側の観客達は、なるべくまま子を見ないようにしているがどうしても見えてしまう。まま子がスカートをひらひらさせながら塩を撒く度に目を背(そむ)けている。

行司の式守狸太夫が大きな声を出す。


見合ったぁあ!見合ったぁあ!


お風はあくまでも美しく、凛(りん)とした顔でまま子を見つめる。一方のまま子は・・・とにかく凄い顔!まま子の恐ろしさの片鱗(へんりん)がこの睨(にら)み合いにある。

お風を睨む目に朱が混じり、鼻息荒く『ぶぉーッ、ぶぉーッ』と音までする。真っ赤に塗られた口紅はまるで血のように見え、青黒い皮膚は汗の所為かヌメヌメ光ってくる。

お風は耐えた。
『まま子の凄まじい顔には耐えねば』と思えば思うほど目を瞑(つむ)りたくなる。


見合ったあッ!見合ったあッ!


流石の行司もまま子の凄い顔に耐えられなくなって「はっけよーい!」の掛け声を張り上げた。


ふんがぁああッーー!


きぃーーッ!


まま子とお風ががっぷり四つに組んだ。

ひゃーッ、始まりました!天下分け目の大相撲!」

「お二方とも喧嘩(けんか)よつですから、凄いですなあ~」

まま子が、がっちりとお風を掴(つか)む。お風もまま子の三段腹を掴む。お風は秘密特訓の成果もあって、『じりっ、じりっ』と、まま子を土俵際に追い詰めて行く。

まま子は焦る。今までになく強いお風の圧力に、必死になって跳ね返そうとするが息を吐く度に押される。到頭、俵に足が掛かってしまった。

其の時、まま子は禁じ手を使った、、、九尾の一本を手探りで掴むと思いっ切り、引っ張った。


きゃぁーッ!


お風が一瞬、怯(ひる)んだ隙に体を放し、ここぞとばかりに渾身(こんしん)の『河童張り手』が一発。


バッチーン!


「うぅぅ...」

お風は仰向けにひっくり返り気絶した。観客席の怒声!叫び声!その時立ち上がった一人の銀狐。


やいッ!この『どてらブス河童!』


てめえーッ、あたいの姉様になんて事をしやがるッ!」



言うが早く土俵に突進して来た。流石のまま子も不味いと、体を反転して逃げる。お蜜は大口を開け、まま子に噛み付いた!だが、噛み付いたのがスカート。

ゴムのスカートはお蜜に噛み付かれたまま、ビョ~~ンと伸び、観客達が絶対に見たくない、まま子の黒の『おパンティ』を見せられてしまった。

挿絵参照↓↓↓  絵をクリックすると大きくなります
mamakoVSofu.jpg


げえぇーーーッ!


ぎゃぁあーー!


又又、皆は蜘蛛の子を散らしたようにして逃げて行った。

「みッ、見ましたかッ?」

「うぅぅ、、、ブルブル」

「ちょっとー、赤吉!見・た・の・??」

「青助さん!あたしを殴って下さいッ」

「へっ?」

「あたしの今の映像を頭から追い出すんですッ!」

「そんな事したって無くなりませんよ」

「いいから殴って下さいー!」

「それじゃ」

パーンチ!

失神した。

「え~ぇ、、、皆様。少し休憩します。赤吉は先に休憩しましたので、あたしも少し休まないと体が持ちません」

とんだ相撲大会である。気絶したお風は担架で西の控え室に運ばれた。こん吉にお勢、お熊は青くなって右往左往していたが、お蜜に一喝されシャンとする。

冷たいタオルでお風の見事に腫れた顔に手当をしている。お蜜は心配で仕方ない。

「うぅ、、、ん」

お風は気絶から目が覚めた。立ち上がろうとしたがお蜜が止めた。

「ねぇ、、、お蜜、痛いゎ、、、」

「仕方ないわよ、あんな張り手食らったんだもの」

「あら?又、あたくし失神したの?」

「失神したわよ」

「悔しいぃゎ・・・」

「悔しがる事無いわよ!あの『どてらブス』姉様に負けてたわよッ」

「本当に?」

「本当よ」

相撲実行委員の者が控え室に入って来た。

「お風様。お可哀相に、、、お気の毒でした」

「いいのよ、勝負ですもの」

「そんなことありません。まま子様は、お風様に寄り切られすでに俵から足が出ていたのに、お風様の美しい御尾っぽを掴むと言う禁じ手をなさりました。審判団と協議の結果、満場一致でお風様の勝ちで御在ます」

それを聞いたお風は泣いて喜んだ。今まで一度も勝った事の無い相手に勝てたのだ。お蜜もこん吉達も喜んだ。




大相撲のランキングバナーが分かりづらいとご指摘があり、元に戻しました。
ポイントが少なくなっています、泣きそうです。
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やまぴこ
やまぴこさんがチョー嬉しいことをしてくれています。
なんと猫国一のイケにゃん!ノン吉の立体フィギュアを作製してくれているのでござーーる。
まだ過程ではありますが、プレッシャー・・じゃなく!
楽しみを皆様と一緒に共有して戴きたく、許可なしでアップしちゃいました。
キャハハハ

ウォーーー楽しみだーーーー

nontorso.jpg


大相撲 10 東側控え室 

前回

お風の特訓は確かに成果があった。力強いお風の圧力に足が土俵にかかるまま子。負けそうになり、禁じ手である尾っぽを掴んだ。

怯むお風に渾身の河童張り手、気絶するお風。怒りのままにお蜜が乱入したりと大騒ぎになってしまったが勝負はお風の勝ちになった。


はじまり、はじまり



一方、東側控え室。

挿絵参照↓↓↓ 絵をクリックすると大きくなります
higashigawa.jpg


ぐはははぁーッ、気持ちいいワぁ~~


まま子は勝負の事なんて何とも思っていない。セロに風呂の支度をさせておいたので、控え室に逃げ込みさっさと浸かる。

大きな風呂桶を持ち込ませてあるのだ。

「ちょっと、背中流してよ」

「はい、はい」

まま子はお風と相撲をする事など、どうでも良い事なのだ。本心は五黄に会いたくて来ているのである。

何しろ会えるのはこれしかないので、仕方なく相撲をするだけなのである。五黄はまま子が幾ら猛アタックしても知らんぷりしてつまらないのである。

セロに『風呂から早く出ないと次の五黄様にご迷惑だ』と言われても無視。いい加減、まま子がふやけ始めた頃、五黄がぞろぞろとノン吉や桃吉達を引き連れやって来た。

「なんだあ?此の邪魔なデカイ風呂桶は」

「あたしよん」

「なんだ、まま子か?」

「もう~、遅いからふやけちゃったわ」

ノン吉も桃吉も言葉も無い。

「いい加減に出ろよ」

「やあねぇ~、女の入浴を見るなんてぇ~」

「何言ってんだよ、こんなデカイ風呂桶持ち込みやがって。見たくて見てんじゃねえよ。嫌なら幕でも張っておけ

「ううん、そんなことしたら五黄に見てもらえないもの~」

ノン吉と桃吉はそっと控え室から逃げ出そうとする。五黄はそんな二人に気が付いて、二人の尾っぽを掴む。


いだあーぃ


ニ゛ャ゛ーーッ


「逃げるんじゃねえよッ」

二人は怖い顔をした五黄に身を竦(すく)ませる。五黄に『片付けろ』と言われ、まま子は嬉しそうにバスタオルを巻いた姿でセロや家来に指図をする。まま子は五黄に熱いお茶を出す。

「まま子、ありがてえけど、もうおめえは帰りなよ」

「何でよ?あたしここで五黄を待ってるのよーん」

「誰も待ってろなんて言ってねえよ」

「ふん、いいじゃないの~」

「そう言えば、ここんとこ川太郎を見ねえなあ」

「知らないわ」

セロは五黄の口から川太郎の名前を聞くと、慌てて五黄の前に平伏(ひれふ)して拝む。


五黄様ーッ!


「何だよ、どうしたんだよ?」


五黄様ッ、五黄様ーッ!


「だから、どうしたのよ?」


五黄様ーッ!


「叩くよ」

セロはピッ!とすると五黄に泣きついた。

「聞いて下さいませ!あたしはホトホト嫌になってます。どうかセロめを引き取って下さいませーぇッ!」

「どっかで聞いた事ある言葉だねえ、、、まっ、聞いてやるから何でも言いな」

「あっ、ありがとう御在ます。実は川太郎様の事でございます。あたしはもおぉ~~ッ」

「お黙りッ!」まま子が凄い顔をして怒る。

「まま子、お前こそ黙ってな」

「きゃ~☆男らしいー!うーーん、すてきな五黄ちゃん!もーお、幾らでも黙ってるわん☆ウフ」

全然へこたれないまま子である。

「セロ、言ってみな」

「ありがとう御在ます。川太郎様はあんなお方じゃなかったんです」

「どう言う事さ?」

其の時ノン吉が割って入った。

「父ちゃん、オロの話も聞いてるじゃん」

「ああ、あれか?」

「なんですか?」

「こっちの事だよ。それで?」

「はい。まま子様の酷い仕打ちでお姿だけでなく、きっとオツムのお脳も縮こまってしまっていると思うんです。それであんな風に・・・カッコ良くてお優しかった川太郎様が懐かしい、、、」

「何だあ?どう言う事よ?俺も少しは聞いているけど、

『ちんちくりんの川太郎』って云うのが信じられなくてなあ・・・」

「俺も、オロから聞いたけど信じられなかったよ」ノン吉も言う。

「そうなんですか?」

桃吉はよくわからない。

「ああ、そうだ。丁度良いからオロ達を呼んで来いよ」

桃吉は西の控え室に居た狸兵衛達に声を掛けて呼んで来た。まだ控え室に居たお蜜達も何故か付いて来た。途端に東側の控え室は賑やかになる。

狭いので御付きの者達は入れないで騒いでる。五黄は仕方ないので、まま子が使っていたデカイ風呂桶を外にさっさと抱えて運んでしまった。

「これで少しは広くなったよ。だけど何でお蜜達まで呼んで来るのよ」

お蜜は皆を掻(か)き分け五黄の前に出て来る。

「いいじゃない!狸兵衛達だけで面白いことするなんて許せないわよ」

「お蜜たっらそんな言い方を...」

「いいの。姉様は顔でも冷やしてなさいよ」

「まっ」

「なんで女狐が来るのよッ!」

まま子が余計な事を言った。


なんだってぇぇえーッ?


もう一辺言ってみやがれ!この『どてらブス!』めッ!!


ぐやじいーーッ


途端に取っ組み合いの喧嘩が始まる。五黄は止めようとする者達に『やらせておけ』と言う。ハラハラしているお風に、ウインクして『大丈夫!』と言う。

「あぁあ~そんな喧嘩してると美しさが台無しになっちまうなぁ?狸兵衛よ」

狸兵衛もニコニコして五黄に乗る。

「本当だなあ~良い女が台無しだなあ」

其の声に二人の耳が動く、敏感である。途端に掴み合っていた手を放し、お蜜はポケットから、まま子はスカートから鏡を出し化粧直しをする。

「あらぁ~あたしとした事が、、、おほほほほ

「いやだわーぶフォほほほ

五黄はそんな阿呆狐と馬鹿河童を無視して話し出す。







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