スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

時雨のお波 4 お加奈に耳あり、お種に考えあり

前回

五斗吉はお波と旅に出れると浮かれ気分、そうは問屋が卸さないのが猫国だわいなぁ〜


はじまり、はじまり


話しを店の奥で聞いていた者がいた、お加奈である。
お加奈の耳はピクピクと動く。何やら思案中、、、そして急いで外に駆け出した。

「ちょいとお加奈~何処に行くのよー?」

「お種姉ちゃんのとこぉ」

「昼には帰って来るのよー」

「はーい」

お加奈は店の裏手に周るとサッと家に入って行く。


姉ちゃ~ん!


「どうしたの?今日は早いね」

「姉ちゃん、あたい相談があるの」

「何でも言ったんさいよ、あたいは姉ちゃんなんだから」

「世の吉おじさんは?」

「父ちゃんなら何か五黄のおじちゃんに呼ばれたとか言って出掛けたよ」

「ふーん、もしかして遠出するとか言ってた?」

「何で知ってんの?何でもおじちゃんに『お伴しろ』って言われたって三日くらい前に言ってたよ。そんで今日はその事で行ってんだよ」

「姉ちゃん!島吉と小吉のとこにも行ってみようよ」

「どうしてさ?」

「いいから、行こうよ!」

「わかったよ。そしたら、よ吉を連れて行かないと」

「あたいがおぶる」

「お加奈はまだ駄目だよ、あたいがおぶる」

「つまんないのーぉ!あたいにも弟が欲しいよ~」

「今に出来るよ!さっ、行こう」

「うん!」

二人は島吉達と主導権争いをしているが、ここんとこ島吉達は負けが続いて子分になっている。二人に訊くと、やはり豆腐屋の会合とか、鍛冶屋の出張とか言っているらしい、、、

何のこっちゃ。

四人は他の子供達と手分けをして調べた。なんと亀爺さんを筆頭に他の爺さん連中もこぞって何らかの用事で出掛けると云うのだ!それも渋傘に。

子供達は薮の中に有る基地に来ると相談を始める。

「これは絶対に何かあるわよ!」

「何かって何さ?」

「島吉は鈍いんだからーッ」

「ねえお加奈、どう思う?」

「怪し過ぎるッ」

「だけど、何で皆揃って出掛けるって言わないんだろ、不思議ねえ…」

「あたいは知ってるよ」

「何よ?お加奈、元はお加奈の話しからよ、教えて」

「あたいね、父ちゃんの後を付けたの」

「どうしてよ?」

「だってこの頃の父ちゃん何か変なの。母ちゃんは気が付かないんだけど、ここんとこね、あたい父ちゃんと寝てるんだけどね、
あたいが夜中に厠に行きたいって、父ちゃんに言おうとしたら、父ちゃんいないの。だけど朝になると寝てるんだ よねー」

「そう言えば、おいらの父ちゃんも夜中に居なかったよ!朝になると居るから、おいら寝ぼけてると思ってたんだ」

「爺ちゃんが出掛けるのあたいも見たよ」

「稲ちゃんも見たの?」

「うん、あたいも爺ちゃんと寝てるけど、そんなのあったよ」

「増々怪しい

「うちの父ちゃんなんて居ないの当たり前だから、気にもしてなかった」

「それでお加奈はおじちゃんの後付けたのかよ?イヤだねえ~女は」


ばっちーん



うゎわーーーん


「五月蝿いよ。小吉はすぐ泣くんだもの」

「本当だよッ、お加奈が良い話してるのに茶々入れるんじゃないよッ!

「ひぃっく、ひぃっく」

「だからね、あたい父ちゃんが朝早くコソコソ出掛けるから付いて行ったの」


えらいッ!!


「そしたらね、村の外れまで行くのよ」

「うんうん」

「お店なのかよくわかんないんだけど、父ちゃんが『お波ちゃん』って呼んだの!」

「ふんふん」

「そしたらね、何か体をクネクネしてる猫が出て来て父ちゃんにくっ付くのーッ」

挿絵参照↓↓↓  絵をクリックすると大きくなります
deledele.jpg


え゛ーーーッ!何よそれッ!」

「そんでね、父ちゃんポンポンから袋を出してそのクネクネ猫に渡したの」

「何だろ?」

「お銭らしいの!」

「何でクネクネにお銭渡すの?」

「あたい、不思議だったからずっと見てたの。そしたら父ちゃんに『明日の朝に必ずここに来てね』って、、、」


憎ったらしぃいいーーーッ!!


「父ちゃん、ニャコニャコして帰ったの。でも、あたいそのまま見てたんだ!そしたらそのクネクネが父ちゃんが居なくなった後、憎たらしい事言うの」

「何て言ったの?」

「『菰傘のデレ助達は手も無いわ~。
こんなに簡単だったなんて思わなかったよぉ~、ふふふ。さてと、急いでニャンズラしないと』って!」


ニ゛ヤ゛ぁーーーッ!!


ニャんだってー!?


「お加奈の言う通りだったら、もう居ないのかな?」

「見に行こうよ!」

子供達は揃って見に行く。店の中はもぬけの殻、、、
唯テーブルに一枚の紙があった。

【菰傘のデレ助ちゃん達、お銭ありがとう。夢を見たと思ってね
時雨のお波】

ニャヤーーッ!あったま来たぞぉおッーーツ!!


「母ちゃんに言わないとッ!」

駆け出そうとした子供達をお種が止める。


ちょっと待ったぁあー!




つづく
スポンサーサイト
プロフィール

 のくにぴゆう

Author: のくにぴゆう
猫国の住民達の物語を書いています。
作者はコメを食べて生きてます。
コメくださ~~い!
ブログ内の小説、画像の無断転載、コピー、転用は禁止です。

もくじ
最新記事
リンク
当ブログはリンクフリーです。
最新コメント
いろいろ
今まで紹介をしなかったのですが、それも変だなと 三ニャンを宜しくお願いします。

母のみーです。 mi3.jpg

息子のちーです。 chiko1.jpg

娘のぽーです。 po1.jpg

揃い踏み mcp1.jpg

木登りおーちゃん Ochan.jpg

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ





検索フォーム
RSSリンクの表示
QRコード
QRコード
pictlayer
画像をクリックすると大きく、もう一度クリックすると閉じます
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。